やけに心に引っかかったので、
「吸血処女イレーナ 鮮血のエクスタシー(ヘア無修正完全版)」1973年フランス=スペイン作品
をもう一度見た。
やはりこの作品すごいな。
ユーロ・トラッシュ映画(直訳すればヨーロッパのゴミ箱)というか、
耽美ホラー(怖くないけど)の面白さがやっとわかってきた。
意味が全然わからないカット割りやシーンが多いのだが(そしてそれはハリウッドでは必ず削られる)、
これがないとこの映画の深底に流れる、ジェスフランコ監督独特の世界観は成り立たない。
音楽も変で、セックスシーンでアメリカ横断ウルトラクイズのテーマの暗いバージョンや、徹子の部屋みたいな音楽が流れて、観ているものは混乱する。
アメリカ映画では絶対流れない類の音楽。
なんなんだろうこの、悲哀は、哀愁は、憂鬱さは、陽の光の冷たさは、
霧のようなモヤモヤ感は、聖と俗のあわいは、
憎しみと愛の亡羊は、苦しみと快楽の傷の舐めあいは。
明るさがこんなに暗く感じられた映画は、はじめて。
相矛盾した二つの感覚がモヤモヤした空気の中で見事に融合している。
ジェス・フランコ監督作品をもっと見てみたい。
どうやらコメディーもあるらしい。
リナ・ロメイもすばらしい女優だ。
演技は酷いかもしれないが、なんだあのたたずまいの魅力は。
眼が白痴みたいに純粋で、なにを考えているのかさっぱりわからない。
聖なる淫乱。
もっと見ていたい、他の作品も見てみたい、と強く思わせる女優。
そしてスペイン人独特の陰毛のフェロモニー。
陰毛はやはりスペイン人かロシア人に限る。
長さはないが、漆黒で密度が濃い。
アメリカのポルノのなにが嫌いって、陰毛が一番嫌いだ。ふざけやがって。
芝生じゃないんだから刈り揃えるなって!
陰毛刈りそろえて、なにが資本主義だ、この野郎。
あそこには自由という名の束縛があるだけだ。
話はそれたが、
この作品、公開当時はそんなに話題にならなかったが、
いまだに全世界各国で、さまざまなヴァージョン(ハードコアやホラー)で
売られ続けているのがわかる気がする。
一度見ると、妙に心に残って忘れられなくなってしまうのだ。
「吸血処女イレーナ 鮮血のエクスタシー(ヘア無修正完全版)」1973年フランス=スペイン作品
をもう一度見た。
やはりこの作品すごいな。
ユーロ・トラッシュ映画(直訳すればヨーロッパのゴミ箱)というか、
耽美ホラー(怖くないけど)の面白さがやっとわかってきた。
意味が全然わからないカット割りやシーンが多いのだが(そしてそれはハリウッドでは必ず削られる)、
これがないとこの映画の深底に流れる、ジェスフランコ監督独特の世界観は成り立たない。
音楽も変で、セックスシーンでアメリカ横断ウルトラクイズのテーマの暗いバージョンや、徹子の部屋みたいな音楽が流れて、観ているものは混乱する。
アメリカ映画では絶対流れない類の音楽。
なんなんだろうこの、悲哀は、哀愁は、憂鬱さは、陽の光の冷たさは、
霧のようなモヤモヤ感は、聖と俗のあわいは、
憎しみと愛の亡羊は、苦しみと快楽の傷の舐めあいは。
明るさがこんなに暗く感じられた映画は、はじめて。
相矛盾した二つの感覚がモヤモヤした空気の中で見事に融合している。
ジェス・フランコ監督作品をもっと見てみたい。
どうやらコメディーもあるらしい。
リナ・ロメイもすばらしい女優だ。
演技は酷いかもしれないが、なんだあのたたずまいの魅力は。
眼が白痴みたいに純粋で、なにを考えているのかさっぱりわからない。
聖なる淫乱。
もっと見ていたい、他の作品も見てみたい、と強く思わせる女優。
そしてスペイン人独特の陰毛のフェロモニー。
陰毛はやはりスペイン人かロシア人に限る。
長さはないが、漆黒で密度が濃い。
アメリカのポルノのなにが嫌いって、陰毛が一番嫌いだ。ふざけやがって。
芝生じゃないんだから刈り揃えるなって!
陰毛刈りそろえて、なにが資本主義だ、この野郎。
あそこには自由という名の束縛があるだけだ。
話はそれたが、
この作品、公開当時はそんなに話題にならなかったが、
いまだに全世界各国で、さまざまなヴァージョン(ハードコアやホラー)で
売られ続けているのがわかる気がする。
一度見ると、妙に心に残って忘れられなくなってしまうのだ。