だから第一印象は大事。

あと半年ちょいで学生卒業になってしまう。
「長いようで短かった4年間」

そんな私の大学生活の始まりは……「悲劇の調理実習」


大学で調理をするなんて、栄養学部ならではでしょうか。
さすが栄養学部と言うべきか、やはり調理が好きな子が多かったなぁ。最初から。

その点私は、そもそも栄養学部に入るとは夢にも思ってなかったので、家で手伝いもろくにしていない状況

で、最初の課題は「りんごの丸むき」

最悪……そんなのまともにやった事ないよ。ていうか、いきなりテスト？


「はじめっ」
するすると皮をむいていく周りの子。焦る私。

その時、「いたっっ。」
案の定、手を切った。

それだけなら良かった…

あれ？何か耳が聞こえなくなっていく。目も…見えなくなっていく。
座り込む私。そして、医務室に連れてかれる私。

そう、しっかりと貧血になったのでした。
何か漫画のようだな。展開が。

今でも「最初の実習で倒れてたよね？」と言われる始末。
その上、「血が苦手なんだよね？」

違う！それは断じて違うんだー!!

緊張と不慣れによる事故だったんだよ？
それにしても貧血って、あんな風になるんだ。初めて知った


●ゴロー辞典
　　　　ふわらいどう【付和雷同】
　　　　　　　まるちゃんに翻弄される友蔵おじいちゃん。

まるちゃんの言うことには、何でも賛成だもんね。