
単独テント山行二日目は「南アルプスの女王」と称される仙丈ヶ岳へ。
前日の甲斐駒ヶ岳に比べ穏やかな山容で登りやすかった。
■コースタイム
4:50長衛小屋テント場→6:25~6:35四合目→6:55大滝ノ頭五合目→7:25藪沢小屋→7:50~8:00馬ノ背ヒュッテ→8:17丹渓新道との分岐→9:05~9:20仙丈小屋→9:50~10:40仙丈ヶ岳→12:00~12:10休憩→12:12六合目→12:30大滝ノ頭五合目→13:20~13:00二合目→14:00登山口入口 ★行動時間:7時間25分
この日は朝から快晴。
樹林帯を進み五合目の大滝ノ頭で登山道は二手に別れた。
馬ノ背ヒュッテ方面に向かうと登山道は起伏が緩やかだった。
馬ノ背ヒュッテで休憩していると、小屋の人が他の登山者に「今日のような快晴は久しぶりだ」と言うのが聞こえてきた。
小屋の先にはお花畑があったが植生保護柵で覆われていた。
ニホンジカの食害から守るため、とのことだった。
ハイマツに覆われた稜線に出ると仙丈ヶ岳が近くに見えた。
稜線を外れると薮沢カール方面に向かった。
カールは氷河の浸食作用によって山頂近くにできた半円形の窪地で、仙丈ヶ岳には3つのカールがある。
道は急勾配になった。
カールの底にある仙丈小屋で休憩。
山頂に向け高度を上げていくにつれ高山植物が増えてきた。
つい花に目が行き足が止まってしまいなかなか進まない。
9時50分、標高3033メートルの仙丈ヶ岳登頂。
これで登頂済みの日本百名山は19座。
山頂は全方向に展望が開けていた。
前日に登った甲斐駒ヶ岳、日本で二番目・三番目に高い北岳と間ノ岳、そして北岳の背後から日本で一番高い富士山がよく見えた。
また、八ヶ岳や中央アルプス、北アルプスの山々も見ることができた。
眺めがあまりによかったので山頂で長居をしてしまった。
下山は小仙丈ヶ岳方面へ。
高山植物を愛でつつ何も遮るもののない稜線を歩くのはとても楽しい。
稜線より薮沢カールと小仙丈沢カールを眺めた。
自然の造形には驚くばかり。
仙丈ヶ岳6合目の表示を過ぎると楽しい稜線歩きは終了。
退屈な樹林帯では黙々と下った。
14時に下山後、テント場に戻りテントの撤収作業。
不慣れなため時間がかかってしまった。
北沢峠からバスを乗り継ぎ、甲府から高速バスに乗って帰宅した。
初めての単独テント山行はまずまずだったと思うが、今後の課題としては以下の2点がある。
いきなり改めるのは難しいので少しずつ良くしたい。
(1)体力作り
今回のテント場は登山口にあったので、重い荷物をあまり担がずに済んだがそれでもつらく感じた。
テント山行には今の体力では不十分なことを実感した。
9月に登山サークルの人達とテント山行をする予定なのでそれまでに体力をつけておきたい。
(2)荷物の軽量化・パッキングの改善
他のテント山行の登山者と比べると自分よりも荷物が少ないように見えた。
荷物の軽量化とパッキングが下手なのが丸わかりだった。
重い荷物を担ぐテント山行ではこれらが重要な要素になってくる。
本やネットから情報収集したり、他人のよいところを取り入れたり・・・と改善させたい。
■写真一覧
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