恐らく!こんな答えが「知らなかったのは・・・あんた!だけやろ~」かえって来るでしょう
京都府立病院に入院していた事を!患者図書室「ほほえみ」の事も前回書きました
この図書室で出会ったのが、舘野 泉著【命の響】でした・・
舘野泉さんは1936年11月10日生まれで、今年の11月で81歳になられます
1964年からヘルシンキに在住されていて、日本シベリウス協会の会長を務めて居られる
今から15年前の、2002年1月9日の事です、フィンランドでリサイタル中、脳溢血で倒れる
演奏の途中で、体が傾くようになり右手が痺れた状態になりながら最後まで演奏を続け
終わって、客席に一礼してステージを降りたところで倒れられたのです
その後の後遺症として、右半身に麻痺が残り、リハビリをしても右手は治らないままでした
舘野さんは、この様に若い時から世界を駆けるピアニストでした、66歳までは勿論両手で
右半身不随になってからの舘野さんが凄いのです、決して諦めない不屈の精神
一年半程のリハビリを続けるけれど、右手は不自由のまました、現在でも右半身は不自由なんですが、
息子さん〈ヤンネ舘野と云ってヴァイオリスト〉の一言が切っ掛けで左手での演奏に切り替えるんです
そして2003年8月のオウルンサロ音楽祭で復帰を果たします、もちろん左手のためのピアノ作品を演奏
これが切っ掛けとなって、本格的にこの分野を開拓していこうと決意して今度は日本に於いて
左手のためのピアノ作品によるリサイタルを開いて、マスコミにも大きく取り上げられたとか
でも2002年に倒れてからの自分自身との葛藤は言葉では言い表せないご苦労だったでしょう
息子さんもですが、奥さんの献身的な援助と努力、励まし、この夫婦愛が無ければ復帰出来なかったでしょう
もちろん本人の諦めない精神力と、68歳?からの・・・しかも未知の世界である左手だけの演奏
入院中にスマホで聞いたのですが・・・左手だけの演奏とは信じられません
説明には、親指と人差し指で主題を・あとの三本で和音を演奏するそうですが、絶対片手の演奏とは思えません
皆さんも一度お聞きになって下さい、人間業とは思えません…神業ですよ
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