weevil damage

「このままでは日本海側の松の木は一本も無くなってしまう」
7年前に亡くなった父が、生前、
かなり早い時期からよくこう言ってました。

■マツ材線虫病（マツざいせんちゅうびょう）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%84%E6%9D%90%E7%B7%9A%E8%99%AB%E7%97%85
http://www.rinya.maff.go.jp/tohoku/policy/business/management/hozen/matukui.html
まるで紅葉でもしたかのように赤茶色に変色したものや、
枝葉がすっかり落ちて幹だけが白く立ち枯れている、
故郷の無残な松の木の姿を、
皆さんも帰郷した際一度ならず
目にしたことがあるのではないでしょうか？

私は、秋田の自然や動植物の保護や観察活動をしていた父の影響や、
幼少時、野山を駆け回ってかなりワイルドに
育ったという背景（笑）もあり、
自然に対する興味関心は割と高い方ではないかと思うのですが、
さらに上記の父の言葉のせいもあって、
何となくずっと注意を払って来たのが、松、松林でした。

そして、今年のGWの帰省時、
いつものように裏山を超えて浜まで歩いて往復した道すがら、
とうとうごくごく身近な松林一帯にも被害が及んでしまっている
深刻な状況を目にすることになり、本当に驚いてしまいました。
、、、だって、こんなありさまなんですよ
（写真参照：釜谷浜海水浴場入り口付近の松林）

日本の美しい海岸の風景の例えとして、
「白砂青松（はくしゃせいしょう）」という言葉があるように、
海岸の景勝地には欠かせない松の木、
そして日本海からの強風や津波被害から
我々の故郷を長く守ってきてくれていた
松、松林が実は近年大変な危機を迎えているのです。
http://eco.nikkeibp.co.jp/style/eco/report/080902_shinrin/index.html
日本が直面している自然環境への深刻な脅威は
原発や放射能だけではないということを、
確かな事実としてあらためて感じた5月の連休だったのでした。。。

おりしも本日、6/28付けの北羽新報において、
我々の母校（高塙）のグラウンド周辺の松林において
支障木や松くい虫被害木の間伐が行われたという記事が
ちょうど掲載されていましたので、
こちらも併せてご紹介致します。
http://www.hokuu.co.jp/
～「“松陵”の景観守ろう　能代高」

Photo & Posted by Jazz