The Collection of Works

きままな風来坊Kenzaburoが綴ってきたオリジナル曲の新旧を保存していくMusic倉庫

ks-002★振り向けば

2005-10-16 23:06:52 | Old Songs
     作詞/Kenzaburo 作曲・編曲/箱山信弘

煙草の数がふえるたび
みょうに体に気を使い
しっかりせよと腹をたたけば
もう長くないさと返事した

いつものような朝がきて
いつものような電車に乗り
いつものような仕事をして
いつものように家路につく

騙した事は数あれど
騙された事は数えきれぬ
涙を流した事もあり
涙を流された事もある

知らぬうちに友達ができ
知らぬうちに女もできた
煽てられて生きてみたら
みんな知らぬ奴ばかり

やさしさの中で生まれてた
やさしさの中で育てられ
きびしさの中に放りだされて
おいらの心はメチャメチャさ

親父は頑固な大工人
お袋ゴルフのキャディ人
兄貴はコンピューターのプログラマー
おいらスーパーの品出し人

風になりたい時もある
雨になりたい時もある
海になりたい時もありゃ
空になりたい時もある

故郷離れて早二年
すぎ去る季節のその中で
いろんな事があったけど
明日はどこに居るのやら

煙草の数がふえるたび
みょうに体に気を使い
しっかりせよと腹をたたけば
もう長くないさと返事した
もう長くないさと………返事した

★Music Memo★
僕の人生のなかでグレータイムの頃の曲だ。
躁鬱の激しかった19歳の頃の曲だ。
この頃は現実や未来に悲観していたころで
とにかく何を書いても暗い言葉しか出てこなかった。
本当ならば消去したいところだが、
この時はこれが正直で素直な言葉だったのだし、
この頃があるから今があるわけで、
ある意味感謝しなければならない
19の自分にありがとう。

ks-001★ひとりぐらし

2005-10-16 22:33:04 | Old Songs
     作詞/北村英明 作曲・編曲/Kenzaburo

さびしさをまぎらわす時は
窓に腰かけギターを弾きます
くるしみを忘れたい時は
自動販売機のお酒を飲みます

季節はめぐり街は
何事もないような昼下がり
街行く人に混じって
あてもなく歩いていると
ふと涙がこぼれてきます。

そんな時です 別れたあなたを
思いだすのも Muuu………

かなしみに追いかけられたら
本をとりだし あてなく読みます
むなしさにおそわれる時は
にぎやかな人混みにまぎれこむ

季節はめぐり 街は
ふるさとの夕焼けに似たあかね雲
疲れた足をひきずり
アパートへ帰っていくと
ふと涙が 溢れてきます

そんな時です 別れたあなたを
思いだすのも Muuu………

★Music Memo★忘れもしない。
先輩を介して知り合ったプロの作曲家の北村先生のお宅へお邪魔して、
ある小冊子を渡されて「すきなものに曲を付けて下さい」という。
それは詩集だった。三つの詩に曲をつけたうちの1曲だ。プロローグの
メロディラインから気に入ってる曲だ。
緊張しながら先生と奥様の前でギター弾き乍ら熱唱したのを覚えている。
先生とはあれ以来お会いしていない。
できればもう一度お会いしてみたいものだ。