今日はどうしてもこの話題になっちゃいます。
以下は俺が情報発信源として、使っているメールマガジンに記載した文章。
このメールマガジンに登録希望の方がいらっしゃいましたら、
メールを下さい笑
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昨日のニュースで、すでに気に留まっている方も多くいらっしゃると思いますが、
「クルド人難民の強制送還」の話題を取り上げたいと思います。
昨夜は家庭の事情で、取り込んでいたため、本日のメールでの情報発信となり、
アップデートな情報ではないことを、お詫びします。
(概要)
1.ニュースの全貌
2.クルド人家族他の記者会見の模様(動画)
3.国連難民高等弁務官(UNHCR)の見解
4.クルド人難民二家族を支援する会からのメール 5.きたいの見解
6.smileとして~22日イベントの重要性~
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1.ニュースの全貌
毎日新聞の記事より ==========================
難民クルド人親子: トルコへ強制送還される
難民と認定しない日本政府に抗議し、東京都内の国連大学 ビル前に座り込んだトルコ国籍の
クルド人2家族のうち、 アハメット・カザンキランさん(49)とその長男(20)が
18日、法務省入国管理局によりトルコへ強制送還された。 カザンキランさんは、
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から難民と認められたいわゆるマンデート難民で、
2家族の 弁護団は会見で「国際的に非難される異常な行為だ」と批判した。
法務省は「日本とUNHCRの難民認定は目的や対象が違い、(認定)結果が異なることはある。マンデート難民だからといって、強制送還されないわけではない」と説明している。
カザンキランさんは難民不認定の取り消しを求めて提訴し、1審・東京地裁は請求を認めたが、
控訴審で逆転敗訴 (03年5月)し確定。東京入国管理局は17日、カザン キランさんと
長男の仮放免更新を認めず再収容していた。
妻や長女、支援者らには、再収容への抗議会見のさなかに 強制送還の事実が伝わった。
長女らは「どうしてこれほど ひどい扱いをするのか」と号泣。
弁護団は「妻ら5人の仮放免更新も近づいており、彼らも強制送還するのではないか。
トルコでは迫害される可能性が高い」と話した。 【坂本高志】
毎日新聞 2005年1月18日 20時14分
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2.クルド人家族他の記者会見の模様(動画)
NHK ニュースより。
http://www3.nhk.or.jp/news/2005/01/19/d20050118000151.html#
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3.国連難民高等弁務官(UNHCR)の見解
UNHCR、前例のない難民の強制送還に懸念 2005年 1月18日
国連の難民援助機関であるUNHCR(国連難民高等弁務官)事務所は、「UNHCR事務所 規程」によって難民と認定されたクルド系トルコ人2名の、前例のない送還について憂慮している。
日本政府は、1月18日、UNHCRおよび人権団体からの最後の要請にもかかわらず2名の難民を
トルコに送還した。
UNHCRは火曜日、法務大臣に送付した口上書の中で、日本政府に対して難民を送り返さないよう
要請するとともに、このような措置は国際難民法上で禁止されている「ルフールマン
(迫害を受ける危険性のある領域に人を送り返すこと)」の行為にあたると指摘した。
UNHCRはこれらの難民の第三国定住を求めて方策を講じていると述べてきた。送還されたのは、
クルド系トルコ人とその21歳の息子である。妻と他の3人の子どもも同じ処遇に直面しつつある。UNHCRは、送還は国際法上、日本政府に課された義務に反するものであると見なしている。
また、今回の送還は、前例がなく、海外にいる難民や災害被災者に対する日本の人道援助とは
相容れないものである。
送還された2人には、日本に滞在するための法的な救済措置はすべて尽きてしまっていたが、
UNHCRは難民であると見なしていた。UNHCRはこれまで彼らのために介入を行っていた。
今日まで日本政府は、このような難民に対しては、UNHCRの任務に従った日本での定住かケースに
よっては第三国定住などの恒久的な解決策を追求する可能性をUNHCRに提供してきた。
執行された「ルフールマン」は、この慣行からの憂慮すべき逸脱にあたる。
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4.クルド人難民二家族を支援する会からのメール
これを読んでいる皆様、彼らを助けるために力を貸してください。
どうかお願い致します。
【1】トルコの二人の状況と国内の家族の状況について
【2】今後の行動予定
【1】トルコの二人の状況と国内の家族の状況について
現地からの情報によると、カザンキランさんはトルコの空港に到着後、一時警察に拘束され、
取調べを受けたが、その後、警察署から解放された模様。ラマザンさんは警察には捕まらなかったが、軍隊に入れられるとの情報があり、 しかしながら詳細は不明です。
その後の動きはまだわかっていません。しかし、安全が確保されたわけではなく、
しばらくしてメディアや人の関心が薄まった頃に危険が及ぶ可能性があります。
(過去の報道で、釈放された人を追跡調査すると行方不明という事実がある。
更に、解放後も警察の介入があることで、身の危険は依然として続いている状態。)
今後何が起こるかわかりません。
ある議員からの情報で、入管はカザンキラン家の残りの家族も収容するとの情報が入りました。
強制送還の手続きを進めているようで、間違いなく強制送還をするつもりです。
国内の家族も非常に切迫した状況です。
1月21日(金)9時にはエルダル・ドーガンさんの入管への出頭が、
1月24日(月)9時にはカザンキラン家の残り5人の入管への 出頭が予定されています。
エルダルさんは裁判が終わっていないため、すぐに収容されないとの見方もあるのですが、
マンデート難民を送還した入管ですので、今後どうなるかわかりません。
法務省・入管への抗議、トルコ大使館への送還された 二人の安全の要請、
EUへの支援の要請の 電話、FAX、メール等の働きかけのご協力をお願いします。
【法務省】 FAX:03-3592-7393
EMAIL:webmaster@moj.go.jp
【東京入国管理局(品川)】→TEL03-5796-7111
退去強制 執行部門→電話03-5796-7122(直) FAX: 03-5796-7125
【トルコ大使館】 e-mail : embassy@turkey.jp
Tel : 03-3470-5131
Fax : 03-3470-5136
[EU 駐日欧州委員会代表部] -日本語可-
千代田区三番町9-15 ヨーロッパハウス Tel. 03-3239-0441 Fax. 03-3261-5194
【2】今後の行動予定
(1)出頭日の品川入管への結集
(2)緊急院内集会・法務省抗議文提出
(1)更なる強制送還を許さないために入管前に結集を!
残された家族はほぼ収容されることが確実です。 以下の日時に結集をお願いします。
場所:品川・東京入管前 アクセス:JR品川駅東口(海岸側)からバス([品99])で
[東京入国管理局前]下車 下車してすぐ分かります。品川駅から15分くらい
★1・21(金)09:00 エルダル・ドーガンさんの出頭日
★1・24(月)09:00 カザンキラン家、後の5人
(2)緊急院内集会・法務省抗議文提出
カザンキラン家は国連からのマンデート難民認定を受けており、 その上、六万以上の難民認定を
求める署名を法務省に提出したのにもかかわらず 、強制送還をされてしまいました。
マンデート難民認定者を送還したのはこれが初 めてで、今回の送還は非人道的で国際法にも
反しています。 この今だかつてない暴挙、そしてまた残りの家族の送還の手続きを進めている
法務省・入国管理局に強く抗議の声を上げるとともに、二家族の身の安全を強く要請したいと
思います。 ぜひとも一人でも多くの方にお集まりいただきたいと思います。
@日程1月21日(金)
9時~ エルダルさん品川入管出頭
14時~15時30分 院内集会 場所:参議院第一会議室 法務省が調整中のため 法務省前に集まり、抗議文の提出 時間未定
時間がわかり次第ホームページに掲載します
クルド人難民二家族を支援する会HP http://homepage3.nifty.com/kds/
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5.きたいの見解
私は昨年の4月~9月、オーストラリアのNPOでインターンしました。
移民と難民をサポートするNPOです。
オーストラリアは、政府が国連との連携を取り、難民の受け入れを行っています。
現政権下では、問題も発生してはいますが、基本方針としては、
国連が「難民」と認定した者に対し、厚くサポートしています。
入国時の、空港への出迎えから、オーストラリアの生活に馴染めるための
生活への配慮すべてをサポートするシステム。
政府は、政府関連機関や、NPOにお金を費やし、無料で様々なサポートが
受けることができる環境を整えています。
「難民」に対して、どういったシステムがオーストラリアでは、機能しているのか。
インターン先のみではなく、様々なNPOを見学もしました。
「多文化共生」国家オーストラリアにて、見つけたものは書き始めたら
キリがないほど、多くあります。
そして、日本での、今回のニュース。
なんとコメントしたらいいのだろうか。
オーストラリアの友人から、今回の件に対してメールが来ました。
メールの送り主は、インターン先のマネージャー(事務局長?)。
「これはどういうことなのか。日本人として、翔からの返答を待つ。」
私は、どのように返答すればいいのか、考えています。
一字一句をしっかりと選ばねばならない。
私への問いかけは日本人を代表した返答。
正直、私はこの件に対して、日本人として、ひどく恥じらいを感じます。
このような社会のシステムが君臨していていいのだろうか。
国連が「難民」と認定した者を強制送還させること
それは、彼らに、「危険な目に遭ってしまえ」とでも言っているかのように
聞こえてしまうのは私だけではないと思います。
日本に難民がいることですら、あまり知られた事実ではない。
私は、まずはそこを知ってもらうための行動から始めます。
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6.smileとして~22日イベントの重要性~
今週の土曜、1月22日に私が代表を務める団体smileでは、
以前から告知している、「日本の難民事情」を知るワークショップを開催します。
このニュースを踏まえ、相応しい時期の開催となりました。
このニュースでは、「入管」という表現が要所要所で、出てくるのですが、
「入管」とは実際にはどういったところなのか、またどういったことが行われている
のか。
入管=入国管理局ということは知っていても、どんなところなのだろうか。
今回のワークショップは、その現状に気づくことができる内容を企画しています。
また、日本の難民とはどういった人たちなのか、気づくないようにもなっています。
多くの方のご参加、お待ちしております。
このワークショップを機に、今後はsmileとして、「日本の難民」問題に
取り組むために、様々な企画も計画しています。
最後に22日のワークショップの案内を載せます。
以下、転送歓迎
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多文化共生サークルsmile 文化交流会(番外編)
日本の難民事情
~気づき・学び・考え・つながろう~
本当の多文化共生社会を考えるには、様々な人と出会い、様々な考えを知るべきで。
例えば、難民。メディアでは流れないけど、本当は重要な問題のひとつじゃないかな。
「名古屋って難民が多い地域なんだよね~」
「自由を求めてきたはずなのに、監獄(=入管)に入れられるなんて…」
えっ!? 名古屋に難民が?…っていうか、日本に難民がいるの!?
日本にいる難民は、どこにいるの?どんな扱いを受けているの?どんな生活をしているの??
知らなかった事実にふれ、気づき・学び・考え・つながりませんか。
関西で難民支援を行っている「RAFIQ」の代表、青木 孝嗣さんをゲストに迎え、
日本の難民の現状やアフガン訪問などの活動報告をどんどん聴きましょう。
そして、一緒に考えましょう。
コーディネーターは名古屋NGOセンター開発教育ファシリテーターの桜井 温子さん。
このような多文化共生サークルsmileの文化交流会(番外編)、皆様の参加を待っています。
日時:2005年1月22日(土曜日) 6時半~9時
場所:なごやボランティアNPOセンター 集会室
*地下鉄・伏見6番出口より、南(大須方面)へ徒歩5分ほど。
*一階に消防車があるビル(伏見ライフプラザ)の12Fです。
会費:300円(会場費含む)
コーディネーター:桜井温子(名古屋NGOセンター開発教育ファシリテーター)
ゲスト:青木孝嗣(RAFIQ・在日難民との共生ネットワーク代表)
〈プロフィール〉
9.11後に活動開始。初海外でアフガン。帰国後、RAFIQを立ち上げ、西日本入国管理センターの
処遇改善や法務省への申し入れ、日本・アフガンの小学生交流プロジェクト、
アフガン報告など行う。
問い合わせ:HP → http://www.n-smile.org
メール→ shocchin0124@hotmail.com 希代翔(smile代表)
電話 → 080-3653-2750 城山有希(smile副代表)
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1月19日(土) ⇒

明日は晴れて欲しいな