作 品 『 辛の丑の年(かのとのうしのとし) 』 今 川 昌 暘 作
めでたくもあり めでたくもなしの お正月
2021年 初春 謹賀新年
『なんでもありの句の会』
心のけりつけ
いざラストスパ－ト (よ)
まだまだ世界は
終わりはしない
青い空 (昌暘)
小部屋にも
風の吹く日よ
寒の入り (歩々)
真とは
時代があかす
柘榴坂 (昌暘)
世界中
コロナウィルスが
はばきかせ (姫)
もう一度
包まれてもみたい
小正月 (昌暘)
物語
終れば
始まる物語 (み)
タケコプタ－より
出してほしいな
どこでもドア (ウィルバ－)
少しだけ
はちゃめちゃでいい
生き導 (昌暘)
サア－サア－
声だし
雪ふみしめてゆく (み)
また入れて
熱い紅茶を
言い訳に (Ranko)
ひと恋し
ひとり炬燵の
密柑の味 (昌暘)
霜の花
逢うほどにまた
愛つのる (柊子)
ノドグロも
美味珍味
初春の夕べ (昌暘)
今日もまた
『不要不急』の
冬ごもり (歩々)
ソクラテス
良妻もてば
幸とは (昌暘)
羽根つきの
音がこいしい
初春よ (姫)
頭上に満月
星も輝く
大晦日 (よ)
機種変更
しばしばとまどう
操作法 (ウィルバ－)
今日はシチュ－
巨大玉葱入れて (Ranko)
霜柱
溶けぬ間に恋
してしまう (柊子)
箱根路の
三日の襷の
ものがたり (歩々)
雲間より
さしこむ光
まっしぐら (姫)
冬の水辺
ひとり佇み
物 思う (よ)
あと一息 名前なし
住所ありの
年賀状 (ウィルバ－)
ふと独り言
傘に入れてと
冬の雨 (Ranko)
もう少し
大人だったら
冬の夜 (柊子)
スクラムの
湯気たちのぼる
寒の入り (歩々)
年始から
冬将軍が
いすわって (姫)
真夜中の
コ－ヒ－にがし
冬の月 (よ)
我が人生
多くのドラエもんに支えられ
感謝しつつ歩む (ウィルバ－)
なぜ 私
眉月に
睨まれて (Ranko)
手を重ね
恋の行方や
遠き春 (柊子)
夕焼け
小焼けでまた明日は
来るのかな (昌暘)
ノ－サイド
勇者の背中に
冬日さす (歩々)
ワクチンも
打つか打たないか
ノアの方舟 (昌暘)
新コロナ禍で
明け暮れた 昨年
今年は 安全で 健康で 平和な
世界になりますように
個人的には
ただただゆっくり
温泉気分で
いこかな
2021.1.13 啓太の命日の夜
今 川 昌 暘
いつまでも いつまでも
あの子と はしゃぎたくもありの 今朝の僕
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