Operationの在庫管理の問題。ある衣料メーカーは期首に一括発注で中国の工場にT-shirtsを色別に調達し、売り切れなかったものは値引きして処分するというケース。過去の実績から色毎の平均需要と標準偏差は分かっているので最適発注量・在庫量などは導くことが出来る。ここで、T-shirtsは白だけ発注し、色づけはLocalでやるという戦略をとった場合、その際の想定販売価格と色づけコスト、在庫処分時の想定価格などを仮定した場合、その戦略は利益をもたらすのかどうか?を問われる。
なるほど、状況変化に機敏に対応可能になるこの提案はいいじゃないか!企業戦略の変更だ!IT化だ!と、唱和する前にそれがどの程度定量的にプラスなのか、場合によってはマイナスなのか、またその分解点とバランスは何処にあるのか。定量的な読みを知った上で無いと戦略は語れない。この問題の場合、想定されている価格やコストでは、上記の戦略変更は取らない方がマシという結論が出せる。(これはIT投資以前の問題でOperating incomeが低下するという結論だった)
もちろん、ケースであるので単純化されていて、例えば値引き後の販売は100%売り切りを仮定したり、白色のT-shirtsが売れると仮定したり、需要はそもそも過去の統計の延長上に(大体にして)あると仮定したり、などなど現実と違う細かいことも色々とあるのだが、それでも定量的な理解をした上での戦略的判断が出来るか、勘と度胸でやるのかの差は決定的であるという気がする。
…が一方で、実務でこれを実行に移す事とその上での障害を取り除くことの方が、理論を理解するよりも難しいと、気がつくのだった。
それでも、定量的問題解決技法は、経験と観による意思決定(=時に声と態度がデカイ人が主導権を握る)に、バランスをもたらすと私には思える。
上手く使いたいものだ。
なるほど、状況変化に機敏に対応可能になるこの提案はいいじゃないか!企業戦略の変更だ!IT化だ!と、唱和する前にそれがどの程度定量的にプラスなのか、場合によってはマイナスなのか、またその分解点とバランスは何処にあるのか。定量的な読みを知った上で無いと戦略は語れない。この問題の場合、想定されている価格やコストでは、上記の戦略変更は取らない方がマシという結論が出せる。(これはIT投資以前の問題でOperating incomeが低下するという結論だった)
もちろん、ケースであるので単純化されていて、例えば値引き後の販売は100%売り切りを仮定したり、白色のT-shirtsが売れると仮定したり、需要はそもそも過去の統計の延長上に(大体にして)あると仮定したり、などなど現実と違う細かいことも色々とあるのだが、それでも定量的な理解をした上での戦略的判断が出来るか、勘と度胸でやるのかの差は決定的であるという気がする。
…が一方で、実務でこれを実行に移す事とその上での障害を取り除くことの方が、理論を理解するよりも難しいと、気がつくのだった。
それでも、定量的問題解決技法は、経験と観による意思決定(=時に声と態度がデカイ人が主導権を握る)に、バランスをもたらすと私には思える。
上手く使いたいものだ。