礼儀の始めは、容体を正し、顔色を斉(ととの)え、辞令を順するに在り
――礼儀之始、在於正容体、斉顔色、順辞令
『礼記』
『礼記』は、「およそ人の人たる所以(ゆえん)のものは礼儀なり」と言って、表題のことばを掲げている。これによると、礼儀の基本は、①姿勢や態度を正すこと、②顔色をととのえること、③ことばづかいに気をつけること、この三つだという。逆に言えば、①丁重に振舞うべき席で、ぞんざいな態度をとってはならない、②悲しみを表わすべき席で歯をみせたりしてはならない、③その席にふさわしい挨拶もできないようでは、これまた困る、ということだ。
たしかにこの三つのことを押さえて行動すれば、最低限度、恥をかかないですむかもしれない。
筆者のつたない経験を言えば、これらのことは誰に教えられるともなく、見よう見まねでのみこんできたように思う。言わば自己流である。それだけに、この年になっても自信のもてないことが多い。若いときに、しっかりと身につけておくのだったと、今にして思うのである。
以上、「中国古典一日一言」(守屋洋)より
今日も一日顔晴りましょう。
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