吹く風ネット

人間は夏向きの動物である。

2002年2月14日の日記です。

1,
 最近、野生動物の番組をよく見ている。
 この間は北海道の野生動物を追っていたが、印象に残ったのは野うさぎだった。彼らはいったいあの寒さをどう感じているのだろうか。そして、あの体毛がどのくらい有効なのか、一度体験してみたい、と思ったものだ。

2,
 冬とはいえ帽子などをかぶらなくても、頭はそれほど寒くはない。頭に鳥肌が立つこともないし。
 それよりも、いっぱい着込んで完全防御している体のほうが寒く感じる。髪の毛というのは、きっと理にかなった防寒具なんだろう。

3,
 その理にかなった髪の毛が全身にあったとしたら、寒さ知らずになるだろう。かつては人類も全身体毛に覆われた時代があったと聞くが、なぜそれを捨てたのだろうか?
 一度そういうことを考えたことがある。その時に導き出した答が、「地球が暑くなったため、全身体毛の必要がなくなった」ということだった。
 そこで人間は「禁断の果実」という名の脱毛剤を作り、体毛動物であることを捨てた。
 かくして人間の体は、暑さに耐えうる構造、つまり夏向きの動物になったのだった。

4,
 全身毛に覆われている動物は、冬向きなのだと思う。年中防寒着を着ているようなものだからだ。

 夏場の犬は「ハアハア」言って、いかにもきつそうに見える。全毛であるため暑いのだ。
 逆に冬場は溌剌としていかにも楽しそうだ。全毛であるため、きっと寒さを感じないのだろう。
 まあ、最近の犬は人間と一緒に生活をしているためか、暑さ寒さには弱いと聞くが、少なくともエアコンが普及する以前の犬はそうであった。

 それを考えると、あのたてがみふさふさの雄ライオンなんかはたまらんだろうなあ。生涯を熱帯の中で過ごすわけだから。彼らは年中「ハアハア」言っているのではないだろうか。
 ファミリーから一歩離れているのは、案外
「お父さんは暑苦しいからあっち行って!」
 と言われているからかもしれない。

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