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吹く風ネット

酔っぱらいブギ1

2001年4月1日の日記です。所々に方言が入っているので、わかりづらいかもしれません。

 最近酔っ払いのおいちゃんが頻繁にやってくる。最初はいろんな人に絡んでいるだけだったのだが、最近は押売りもやっている。山で芋や筍を掘ってきたと言っては、勝手な値段をつけて売っているのだ。酔っ払っているもんだから、時々大声を出して脅している。立派な押売りである。

 今日の昼間、そのおいちゃんが、
「ここの女の子に筍を1000円で売ると約束していた」と言って、筍が2つ入った袋を下げてやってきた。たまたまその子は食事中だったので、
「女の子は今食事に行ってますよ」とぼくが言うと、そのことが気に入らなかったのか、おいちゃんは売場に居座って、
「どこに行ったんか?」とか「だましたんか?」とか言って吼え出した。そして持ってきた筍入りの袋の中に思いっきり唾を吐き、
「この筍は、いい筍なんぞ。何であいつは出てこんのか!」と言いながら、袋の中から筍を一本取り出した。その筍には吐いた唾がベットリ付いていた。

 その話を伝え聞いたのか、パートさんは売場に出てこなかった。
 その後もおいちゃんのわめき声は収まらなかったので、店長が掛け合い、「おれが買うから」と言って、唾のついてない方の筍を買った。それでおいちゃんの怒りは収まり、帰って行った。
 店長は「もう来んやろう」と言い、買った筍を持って、事務所に引っ込んだ。

 ところがおいちゃん、およそ一時間後にもう一度やってきた。そしてぼくに向かって、大声で口汚いことを罵りだした。ぼくは頭にきて、おいちゃんより大きな声を出し、
「いくら酔っとうからといって、そんなことを言うたらいけんやろ!」と言って怒鳴ると、おいちゃんは急に小声になり、
「すいません」と言って、帰って行った。
 きっと小心者なんだろう。


※ここから数年の間、おいちゃんとの闘いが続くことになる。


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