昨日の天気予報では、今日は午前中曇っているので、初日の出は見えないと言っていた。「来年こそは早起きをして、初日を拝もう」と思っていたのだが、その予報を聞いて早起きは止め、元日はゆっくり寝ることにした。
目が覚めたのは、10時過ぎだった。ぼくは曇り空を想像しながら、カーテンを開けた。ところが、曇っているはずの空に雲は一つなく、太陽がまぶしいくらいに輝いていた。案外早起きしていたら、初日の出が拝めたかもしれない。
起きてから、しばらくテレビを見ながら酒を飲んでいたのだが、昼間から酒などを飲むものではない。すぐに酔いが回り、眠気が差してきた。寝ようかなと思ったが、そのまま寝てしまうと、頭が痛くなるだろう。せっかくの休みなのに、頭が痛くなっては面白くない。ということで、酔い覚ましに外に出ることにした。
さて、どこに行こう。迷ったあげく、ぼくは初詣に行くことにした。
で、今度は、どこに行こうかと迷った。県内には太宰府・筥崎・宮地嶽・宗像というメジャーな神社があるが、どこに行くにしろ、JRで1時間以上はかかる。またそういうところは、人がいっぱいいるはずだから、本殿に行くまでに一苦労する。
結局、初詣に選んだのは地元黒崎の岡田宮だった。近場も近場である。家から20分もかからずに着いてしまう。あまりメジャーな神社ではないが、ここは古事記にも登場している由緒ある神社である。ちなみに、ぼくのお宮参りや七五三は、この神社でやった。
ところで、元日から初詣に行くのは、何年ぶりのことだろう。前の会社にいる時は、仕事始めの日に初詣をやっていたから、元日には行ったことがない。今の会社に入ってからは、人混みを避けるため、7日前後に行くようにしている。ということは、1980年に太宰府天満宮に行った時以来だ。
その時は高校時代の同級生二人といっしょだった。12月31日に、その年に出来たばかりの『黒崎そごう』の前で待ち合わせ、太宰府に向かった。
西鉄の太宰府駅に着いた時には、もう年を越していた。そこから参道を歩いて天満宮に行くのだが、とにかく人ばかりで先に進まない。太宰府天満宮は超有名な神社ではあるが、参道は「天神様の細道じゃ~♪」という童歌のとおりで、それほど広い道ではない。正月三が日、そこを200万以上の人が歩くのだ。そのため、本殿にたどり着くまでに、けっこう時間がかかったのを覚えている。
それに比べると、今日は楽だった。若干人が並んでいたものの、10分ほどで参拝できた。100円玉を投げ入れて何をお参りしたかというと、「世界人類が平和でありますように」、ではなく、「今年こそ飛翔の年でありますように」だった。さて、どうやって空を飛ぼうか。
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