環境問題

　公害が問題になった頃から、市はずっと環境問題に取り組んでおります。しかしそれは、企業による汚染を減らしただけのことで、今はあの当時にはなかった汚染があるのです。

　その一つに、車による汚染があります。排出ガス規制で１台単位では基準値以下になっているのでしょうが、あの頃と比べると交通量が遥かに多くなっているから、かえって排出ガスの量は増えていると思われます。とくに幹線は大型トラックが頻繁に走り、昔と変わらず黒い煙を吐いているので、いつもザラザラしている感じがします。
　さらに、飽きもせず道路工事をやっているせいで、そこにはアスファルトや重油の臭いが充ち満ちております。そう、町は確実に汚れていっているのであります。

　もう一つに異国からの公害がありまして、春になると空は霞み、少し暑くなると息苦しくなる。さらにはいろいろなゴミが漂着し、きれいになった海を汚しています。

　結局、環境問題に取り組んでいるこの町は、ストレートに臭い町から、どんより臭い町に変わっただけでありまして、他の地域の人から見ると、相も変わらず臭い町に映るのであります。