言葉に出来ないけれど、どおんと重いと感じで、どんより曇った何かが、みぞおちのあたりにいることがある。そういう時は大抵、自分の望み通りにものごとが運ばなかったとき。期待が大きいほど、願った通りに行かないとシュンとなる。
このどんよりを感じたくないから、映画を観たり、小説を読んだり、はたまた栄養ゼロのジャンクフードを食べたりして、そうしているうちに気が紛れて、いつのまにかそのどんよりが去っている。いや、去ったというより、みぞおちの更に奥に閉じ込めている。
でも、これからはその『どんより』を貯めこまないで自由にしてあげたい。今も、ここで書き始める前に私とどんよりが一緒に居たのだけど、こうやって向き合っているうちにだんだんとみぞおちから浮かび上がってきて、インスピレーションに変わって旅立って行った。向き合うと決めると、浮かび上がって来て、空中に消えていく。
埃の無い床が快適なように、濁りのない水がきれいなように、こころも透明にしていきたい。そして、またどんよりが来たら、閉じ込めないで早く自由にしてあげたい。