日々の出来事

東雲暁良(シノノメ アキラ)の日常

in吉野

2006年04月22日 | 外出
 仮面ライダー響鬼の放送が終了して早2ヶ月が過ぎようとしている訳だが、どうせなら一度は訪問してみたいというあくまで突発な気持ちだけで今回訪問したのが、そんな響鬼では登場こそしなかったかもしれない奈良県は吉野町。
 因みにこの吉野という場所は、響鬼では猛士の本部があるという設定なので、それだけの為に行ったようなモノではあるが(苦笑)
 
 さて、そんなノリで今回訪問した吉野ではあるのだが、相変わらず出発した時間が遅かった為周れる箇所も結構限られてたりはするが、それでも良ければお付き合い願いたい。

 22日午後13時、京都駅を出発。電車に乗る前に購入したのはコーヒーと傍にあるパン屋のお気に入りのパンを3種をゲット。意気揚々と近鉄電車に乗り込んだ。そのまま、電車は一路、樫原神宮前へ。でも、この樫原神宮前駅なのだが名前ではよく聞くのだが実際ここまで乗ったのは今回が初めて。丸1時間近く電車に乗っていた事になる。でも、途中で読書と寝ていたので、あまり時間は感じずには済んだが…(苦笑)
 さて樫原神宮前駅に到着したトコロでまず向かった先が、駅の公衆トイレである。なんせ丸1時間近く乗車していたのと、さらにはコーヒーというカフェイン高濃度飲料を摂取していた所為で、漏れなく尿意が近くなってしまっていた所為もある。

 辛うじてトイレで無事、用を足して乗り場を変えて今度は吉野方面のホームへ。行き先を確認して乗り換え等々を調べてみるが、実際あんまりちゃんと調べてはいなかったんで、結局はこれから帰宅されそうな初老のご婦人に、「奥千本まで行くのに吉野口で降りるのと吉野で降りるのとどちらがいいんですか?」と聞いてみると、「吉野の方がいいで」とこれまた、とても友好的な微笑みと声色でお答え下さった。
 これならと思いさらに、特急で行くのと普通で樫原神宮から吉野まで向かうのどのくらいの時間と費用が掛かるのかと時刻表をにらめっこしながら、聞いてみると「普通→1時間 特急→30分+500円の特急料金」との事。もっと早く出ていれば、普通で1時間という案も取ったのが、なんせこの時すでに時間は午後16時をまわっていた為、後者の案を取った。さすがに時間が無い為、やむなく今回は金を払って時間を取った。
 
 こうして先人のご意見を受け入れて、16:16発吉野行きの近鉄特急に乗車。順調良く発車した電車にて、その座り心地に満足したのか、ここでようやく京都駅にて購入した「雪苺娘」を食す。この雪苺娘は今回180円と安くなっていたんで、ガッツリ購入。そして、ここで京都を出発して3時間。ようやく口にした訳だ。
 3時間振りに口にした雪苺娘の甘さが広がる中、どんどん電車は山の中へ。その中で「福神」というなんともめでたい駅名があった事もここで明記しておく。吉野に向かうに連れて、その風景はなんとものどかな、普段東雲が住んでいる場所には全く無いような日本らしい山の里の風景が窓から見えてくるとなんとも言えない感慨が溢れてきたのだった。桜もいいが、紅葉や雪の時期にまた訪問してみるのも悪くなさそうだ(温泉もあるし)

 途中、とても親切な初老のご婦人は下車なさるので駅名は忘れたが、降車。お礼と述べて、こうして吉野へと電車は向かった訳だった。

 16:50、近鉄吉野駅到着。時間からもすでにお分かりだろうが、帰る人間で駅がごった返していたのだった。だが、しかしそんな人の流れに逆らって、山の方へと1人向かう東雲。1歩、駅を出るとそこは山の中だった。土産物屋の閉店時間を店員の兄ちゃんに確認していてから店を出れば、ここで困った事に雨がチラつく生憎の天気。だが、大枚1200円も払ってここで引き返す東雲ではない。雨がナンボのモンじゃ。そんな事お構いなしに、山の方へとその足を向けた。
 
 帰る人が多い中、全く持って吉野に何があるか、どうなっているのか全くもって地図が全然わからないままにも関わらず、奥千本に行きたかった東雲は一先ず、人の流れに逆行して山際の方へと歩く歩く。
 ここに来て折角なんで時間も勿体無いと思い、ロープウェイを利用。3分程で先ずは上千本に到着。だが、ここで満足した訳ではないので、さらに山の方へ。この道沿いにあるのは土産物屋。そこに目に付くのは、葛とこんにゃく。さすがは吉野。葛は吉野の名物であるので、至る所に吉野の名物の葛を使った物が売られていたのであった。
 そんな土産物を横目に、桜がアチラコチラに見られる吉野。この吉野の雰囲気は、京都は清水寺の二年坂みたいな感じに近かった(行った事の無い方はわからないと思われる。申し訳ない)

 さらに上千本の蔵王堂にてまでは行く事が出来たのが、その傍にある土産物屋のお姉さんに「奥千本までどのくらいですか?」とお聞きしたトコロ、「あの山の上でしてここからでしたら、1時間程掛かりますよ」との事。しかもとどめは、「今行かれてもほとんど葉桜なんであまり期待しない方がいいと思われますが…」
 時間の事もありその言葉を聞いて、今回はすんなり諦める事にした。宿泊するならばもう少し無理もしてみるのだが、完全に日帰りである為、無理をせず下山する事にした。なんせ、奥千本まで行くのにバスで20分も掛かれば、さすがに諦めるしかないのだから。

 その途中で、またトイレに行きたくなった為、トイレに行きたくなってしまった…。東雲とトイレはどうやら、切っても切り離せないものらしい(汗)こんな時にどうでもいい根性が働いて、トイレを探す。辛うじて発見出来た場所が、かの後醍醐天皇が南北朝時代に吉野にて、朝廷を開いたとされる場所の傍の公衆トイレに駆け込むハメに…(汗)でも、ここのトイレは出来たばっかりな事と、手入れが行き届いているのか比較的綺麗であった。

 その後幾つかのお寺や神社も、周りながら気が付けば18:00をまわっていた。実は今回、ロープウェイのチケットをすぐ戻るつもりで往復分購入していたのだが、思ったよりも時間を食われてしまい、結局は歩いて下山するハメに。だが、これはこれでそんなに急な山道ではないので、足元こそ悪いがゆっくり山の空気と風景を堪能してみた。
 確かにここが、猛士の本部だと言われればなんだか納得。まるで雰囲気は京都は北山は鞍馬の山の中を思い出す。この山中を鬼の面々が修行で走り回っていたのだとすれば、確かに足腰がしっかりしそうだ。そんなアホな事を考え、足元を気を付けながら、のんびり下山。下山途中にてちらほら目立ったのが八重桜が咲いていたのはなんだか嬉しかった。
 
 18:30、近鉄吉野駅到着。夜桜も悪くないのだが、宿泊場所も無いので今回はさっさと下山した訳だが今度は温泉入りに、訪れてみるのも悪くない。まぁ来年こそは中千本が満開の時に訪問してみたいモノだ。でも、さすがは山際。日が落ちると一気に冷え込みが増し、寒さが半端ではない。だが、時雨れていて生憎の天気だったが、そのどんよりとした空に桜も悪くないかな、と。来年こそは満開の吉野の訪問も悪くない。
 さらに野望としては、今度はヒビキさんと明日夢坊が出会ったあの屋久島訪問も悪くないなぁなんて思ってみたけどね(苦笑)でも、その前に香港かな(笑)