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「バイオレンス・ボイジャー」感想。世界初の全編ゲキメーションという変わった映画

【ネタバレ】

◎「バイオレンス・ボイジャー」

「全世界、ガクブル」

2019年5月24日(金)公開、宇治茶 監督/脚本/作画/撮影/編集、83分。
(製作は吉本興業、配給は よしもとクリエイティブ・エージェンシー。製作は2018年で、世界各国の映画祭で上映されてきたもの。)

ボビー(cv悠木碧)、ジョージ(cv田中直樹)、よし子/さやか(cv藤田咲)、あっくん/やっくん(cv高橋茂雄)、たかあき(cv小野大輔)、古池(cv田口トモロヲ)、時子(cv前田好美)、野口(cvかんだみのり)、猿吉(cvオカノアキラ)、こうすけ(cv武田康廣)、さおり(cv樋口みどりこ)、ともゆき(cv中沢健)、キョウコ(cv Bugって花井)、たかし(cv山本正剛)、チンパンジーのカンジ(cv佐藤文則)、ナレーションは松本人志、など。

(タイトルに「・」が入るのかどうか。映画本編でタイトルが出た時には無しですが、公式HP内では両方使われています。HPやツイッターでの使い方からして、たぶん、入るのだと思います。)





○ 不気味です。ホラーと思っていたら、少しグロテスクでした。
改造されたものの人の意識は保っているボビーが自宅に戻ってきたときに母のよし子が驚いたような表情をして終わったラストは、どちらの意味にも取れますが、善意に解釈したいところです。

しかし、ゲキメーションというのは、やはりマニアックすぎます。
(「ゲキメーションはセル画やCGを用いた通常のアニメとはまったく異なり、作画したキャラクターの絵を切り取って、ペープサート(紙人形劇)のように動かして撮影を行っていく。」「『燃える仏像人間』には俳優を起用した実写シーンが一部に盛り込まれていたため、今回の『バイオレンス・ボイジャー』が世界初の純粋なる全編ゲキメーション長編映画となる。」(公式HPから。))

悠木さんと藤田さんが出ていなければ公開情報自体を知らずにいた気がしますし、藤田さんが出ていなければ見ていなかったかもしれないくらい、事前にPVなどを見てもあまり面白そうに感じられませんでした。実際、飽きてきます。
しかし、こういう映画はなかなか無いので、一見の価値はあります。



○ 絵が少しチャチかなあ、もう少し絵がちゃんとしていれば、とは思いました。
水鉄砲から出る水、嘔吐で出る液体(本物の吐しゃ物ではないですし、あまり吐しゃ物っぽくもないです。)などは実写で、特に後者は、あまり吐しゃ物っぽくはないのに口から出ているからそれと分かるというものですが、実写だと気持ち悪いです。

ですが、世界初の全編がゲキメーションと称しているのですから、チャレンジとして、実写はゼロにしても良かったのでは。


○ 吉本興業が製作しているからでしょう、芸人が何人か声優として出演していて、高橋さんは元からああいう話し方の芸風だった気がしますが、あれはあれで良い味です。
私は元から演技にはあまりうるさくはないので、何人かは気にならない程度ですが、それでも何人かは下手で気になります。出番がそれなりにある人もいるのですが、宣伝要員として役目を果たしたのなら、まあかまいませんが(お笑い番組やバラエティ番組はあまり見ないので、芸人はあまり知りません。)。

・たかあきが、ロボットみたいな外見のキャラなのに小野さんのイケメンボイスなので、笑ってしまいます。


○ 後先考えない冒険とか、改造人間にさせられるけれど正義の味方になって皆を救うヒーローになるという子供らしい悲劇への願望とヒーローへの願望や、嘔吐シーンが結構あるように子供らしい下品さや、人が溶ける液体を浴びて無残な顔になって死ぬシーンという子供らしい残酷さというのは、制作者の子供っぽさの現れなのかどうか。

それがノスタルジーなのか、それとも、子供のときに経験できなかったこと、経験が不十分だったことの補償なのかは分かりませんが。



【shin】
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