当て逃げ事件

数年前、仕事で遅くなった真夜中の帰宅途中、自宅付近の交差点で右折待ちをしていた際、一台のバンが突進してくるのをバックミラーで発見しました。
”うわぁ～私死んじゃう～”と思った瞬間、車は追突されてしまいました。
凄い衝撃で突っ込んできた車のボンネットはボコボコに、そして私の頑丈なオジサン車はトランクが開かなってしまったもの、私自身に大きな怪我はないように思えました。

40代位のドライバーが降りてきて、”大丈夫ですか～？”と。
目は完全に座って、明らかに飲酒運転だとわかりました。
そして自分の車の破片を拾っていました。
焦った私はすぐに警察を呼んだのですが、警察署の目の前であったにも関わらずなかなか来てもらえず私が一瞬目を離したすきに追突犯は逃げていってしまったのです。
”車のナンバーは？”と思われるかもしれませんが、自分では番号を暗記したつもりでいても後で全く思い出せないのです。
本当に自分が情けなくなりました。
人間は焦った時にはごく普通の行動ができなくなる事を実感した瞬間でした。
それ以来、いろいろなアクシデントに備えて頭でシミュレーションをする癖がついたわけですから、酔っ払いドライバーには感謝しなければなりません。

泣く泣く一人で警察署に行き、
”車の破片が散らばっているから、そこから犯人が割り出せませんか？”と伺ったら、
”あのね～、それはテレビの見過ぎだよ！”と簡単にあしらわれてしまいました。
（つづく）