
3月31日よりNHK連続テレビ小説の最新作『あんぱん』の放送がはじまった。本作は「アンパンマン」の作者で2013年に亡くなった、作家のやなせたかしさんと、その妻で1993年に亡くなった編集者の小松暢さんの人生に基づく物語。小松さんをモデルとする主人公ののぶを演じるのは女優の今田美桜だが、幼少期は永瀬ゆずなが演じている。
『あんぱん』は、平成時代を描いた前作『おむすび』と打って変わり、大正から昭和にかけてが舞台となる。ある意味ではオーソドックスな「朝ドラ」であるが、番組がはじまって早々にツッコミが入ってしまったと語るのはエンタメ系ライターだ。
「幼少期ののぶが、SLと並走する場面があるのですが、そこに使われている機関車と車両に対して、鉄道マニアから総ツッコミが入っています。作品の舞台は昭和2年(1927年)でありながら、映り込んでいるものは当時は存在しなかったとの指摘が鉄道ファンから相次いでいるんです」
コアなツッコミが殺到してしまった『あんぱん』。短いシーンで撮影地から車両まで特定してしまう鉄道ファンの洞察力には驚きだが……。現実問題、1920年代の車両を用意するのはかなりの労力が予想される。
「昭和初期の機関車と車両は現在、走る状態では残っていないでしょう。予算をかければ、CGで当時の車両を再現できそうですが、たった1シーンのためにそこまでお金がかけられるか……。『あんぱん』は、のぶが幼少期を過ごした高知県からはじまります。ロケは一部は高知県で行われていますが、茨城県や栃木県でも行われています。そのため、現地の真岡鐵道が撮影に使われたとみられます」(前出・エンタメ系ライター)
過去を扱うドラマでは、時代考証は重要な要素だ。前作の『おむすび』では、平成のギャルカルチャーを取り上げたため、当時を知る視聴者は多く、ファッションなどに対する疑問が相次いでしまった。開始早々、鉄道車両に“ケチ”がついてしまった『あんぱん』のこの先が思いやられるところだ。
FLASH 2025.4.5(土)
別に『コア』なツッコミでは無い。此れ位常識だ。
車両の特定・・・そんなもん見れば判る。但、真岡鐵道と言うのは『C12+50系客車』で検索して出て来たので実力では無いが。
あと、C12の製造初年は1932年だから一応昭和初期だが。
《参考》紫の落書き帳2025.3.31