行延WebLog

声だそう多数派のみなさん

ご冥福と早期発見を祈る

2023-04-22 10:22:30 | 日記
 陸上自衛隊のヘリコプターの事故である。
 昨日までに搭乗者の半数5人が救出され死亡が確認された。更に1人を発見し4人を捜索中だ。尊い命と国防上貴重な人材を失ったことは本当に残念だ。亡くなられた隊員のご冥福と不明者の早期発見を祈っている。
 事故の第一報から関心持って見守っていたが・・このような現実を迎え、まさか、まさか・・の胸中だ。通常の飛行においても機体の万全な整備、パイロットの体調や操縦技術など安全には最大限配慮した上で飛行している。ましてや師団長が搭乗ともなれば尚更だろう。報道や識者のコメント見る限り事故の原因は想定はつくものの結局わからない。今後、機体を回収しフライトレコーダーの解析を待つほかない。
 日本の北方北海道はロシア、日本全体は北朝鮮、南方の沖縄は中国と安全保障上の緊張がかつてないほど高まっている。渦中の事故であり、搭乗者も幹部級が半数を占めるなどそのダメージは大きい。岸田総理も「一日も早く10人を家族のもとに返したい、原因究明に努める」とのこと。私たちは見守るしかない。
 自衛隊の任務は、時に危険との隣り合わせを強いられるが隊員のみなさんには引き続き安全を最優先に国防の任に当たってほしい。多くの国民も思いは同じだ。くしくも我が息子もこの3月、東京から熊本の駐屯地に単身異動し活動中だ。
 頑張ってください。

先ずは良かった・・としよう!

2023-04-17 10:50:14 | 日記
 衆議院議員選挙応援のため和歌山選挙区を訪れた岸田総理がテロに遭った。
 センセーショナルな報道が日本中を襲った。あの故安倍総理の銃撃事件が再びか?・・と。報道では、投げ込まれた鉄パイプ爆弾らしき物が総理の近くに落下したが警護員が発見し首相は背後を防護され直ちに避難、参集していた関係者や市民も直ちに避難しその後爆発したものの結果的に人的被害はなかった。犯人も異変に気付いた地元漁師さんたちが機微に行動しその場で確保されたが、その際も鉄パイプ爆弾らしい物にライターで火をつけようとしていた。幸い着火されることはなく胸をなでおろした。
 先ずは良かった。
 街頭での選挙応援、特に首相や大臣クラスが訪れるとなると多くの聴衆が集まる。演説後には聴衆と交わることも多い。その中での警護活動は容易いものではない。警護活動は100点か0点、常に100点でなければならない。ましてや故安倍総理の悲劇があったばかりで反省を踏まえ対策を講じたところだ。犯人の具体的な犯行動機や爆弾の製作過程などはこれから明らかにされるだろうが、今後も少なからず模倣犯が現れることは想定の範囲として臨まなければならない。民主主義の根幹を揺るがす事件で到底許されない行為だ。犯人には厳重な処罰を望む。
 事件当日を含め総理はひるむことなく予定されていた他地区の応援に駆け付けた。警察は、街頭集会ではあったが参集者に対し金属探知機の使用や手荷物品の内容確認を行うなどして警護の万全を期していた。事件を機に識者からは従前の対策に加え「物の投げ入れを防ぐ対策も必要だ」との声も挙がる。新たな警護活動に加え、要人クラスには今後探知機や手荷物検査を常とすれば、警察はその実効性確保のため必要に応じ参集者の統制も求められ一層の要員確保や資機材の充実も考慮されなければならない。
 冒頭、人的被害なく「先ずは良かった」と触れたが、①犯人は総理に近い聴衆の中に紛れ込んでいた事実、②鉄パイプ爆弾を投げ込み総理の傍に落下させた事実、を思うと課題はあると言わざるを得なく改めて警護活動の厳しさを感じた。爆弾破裂までのタイムラグ、破裂したがその威力、2本目の点火を阻止したことなどが相まって結果的に被害を最小限に留められた。だから「先ずは良かった・・としよう!」。
 警察は平素の活動で極端な思想信条や政治、社会に不満を持つ者などを少なからず把握していると思うが、昨年といい今年といい一匹狼的な者の把握はなかなかむずかしいと思う。しかし、様々なアンテナから時々の情報を収集し、その上で的確な警護態勢をもって任務を完遂されることを一国民として願っている。
 最後に忘れてならないことは、私たちの警察への協力姿勢だ。犯人は私たちの身の回りに紛れ生活、街頭集会では聴衆の中に紛れ込んでくる。過去の重大事件の例からも明らかなように、この種犯人の多くは「いつも自宅(室)に籠りがち、近隣との付き合いが乏しい、仕事も不明、様々な異音や異臭、時には近隣とのトラブル、どうやって生活している人、一体何をしている人・・」などが共通のキーワードだ。また、要人来訪時の選挙の街頭集会などに参加するときは主催者や警察の指示に従い協力することが何よりも大事であり、心掛けよう。