行延WebLog

声だそう多数派のみなさん

やりきれない-2

2018-06-27 21:40:07 | 日記
 5月に続き6月も凄惨な事件や痛ましい事故が発生している。
 新潟県の小学生被害、目黒をはじめ毎日のように新聞記事となる児童虐待、浜松で発生したネット共謀による殺人ゲーム、新幹線車内、我がまち藤枝市内、富山県の交番襲撃と奪った拳銃使用の殺人事件など、無差別事件が連続発生し負の連鎖が続いている。
 また、地震によるとはいえ小学校施設の壁面倒壊による事故は、なぜこんな違法な建築実態を誰もが見落としてしまったのか、違法建築の実態が次々判明する始末だ・・。本当に被害に遭われた人や一瞬のタイミングで事故に巻き込まれた人たちの運命に・・もう悔しくて、悲しくて、怒り心頭で言葉もない。神様・仏様・お天道様は何を見ているのだろう・・と問いたくなる。
 無差別事件の共通語「誰でも良かった」は更なる呼び水、次なる犯行のキーワードにさせてはいけない。
 本当に大変な時代になった。犯人たちの動機は多くが不透明だ。不可解な言動や何本も凶器を携帯して執拗な攻撃、正に殺戮行為。原因は精神的疾患か?精神学会では病と認めない「性格異常」か?極端に人との接触を拒み、ネットをはじめ自己世界への没頭・・といった時勢の障害か?闇に包まれているとしか言いようがない。症状改善のために何らかの治療の網に包み込む対策が不可欠であり、係る関係の専門家たちには早急に検討してほしいと願う。
 直ちの特効薬はない、だから大人にもこども達にもあらためて「自分の身は自分で守る」・・指導啓発と特にこども達には自ら考え行動できる実践的な反復訓練が必要だ。
 亡くなられた方々のご冥福、怪我をされた方々の一日も早い回復、被害関係者の早期心情回復を心からお祈り申し上げます。

水上バス~羽衣ライン

2018-06-18 21:11:50 | 三保
 以前、「ミニミニ同窓会と水上バス」で少し触れましたが、水上バスの魅力を多くの人たちに知ってほしいですね。こんなに身近にあるのに。
 昨6月17日、私が加入しているNPO法人羽衣村の定時総会に参加しました。前日16日のふじさん部、松原の清掃活動に続き、二日続けて三保に参りました。
 昨日は、眞崎にある施設が会場でしたので迷わず水上バスと決めました。何よりもアクセスがいい・・清水駅から徒歩5分、渋滞なしで約30分、遮るものない180度の展望風景、潮の香り、心地よい風当たりと揺れ、船内での観光放送、普段の車利用では到底得られない大自然を満喫できる水上バスは正にお得感いっぱいです。片道運賃400円はトータルで本当に安いと思います。昨日は、ビデオカメラを持って船上から対岸の風景を撮影しました。なかなか見ることのできない風景です。下船後富士山が顔を出しましたが、特に冬場の船上からの富士山は絶景と言っていいでしょう。往復水上バスを利用しましたが、乗船客も15人前後と比較的多かったのではないでしょうか。
 良いことずくめの水上バスですが、しいての難点は、昨日の総会でもテーマに挙がりましたが海洋科学博物館には便利ですが、羽衣の松や御穂神社にはアクセスが悪いということです。健康な人であればウオーキングもまた楽しからずや・・ですが、そうでない人には、バスの本数は少なく、バスもそのルート上には羽衣の松はありません。半島内の小型循環バスなど第二の交通手段が求められるところで、総会でも三保半島観光には、水上バスを利用し、半島内は循環バス利用、観光地だけでなく松林や畑の小路の中を周遊したり・・などの楽しい発想が語られておりました。まだまだ人を呼び込む策がありそうですね。大いに期待します。
 駿河湾カーフェリーの今後が注目されていますが、何分船舶は維持費がかかります。厳しい運営と素人ながらも感じます。存続には、様々な支援も必要ですが何よりも先ず、私たちが利用しなければいけませんね。騙されたと思って是非乗船していただきたいと思います。

犯罪被害者の会解散

2018-06-11 21:07:57 | 声だそう多数派のみなさん
 報道によれば「全国犯罪被害者の会」が6月3日解散した。
 日本では自らの意思で犯罪を実行した者には国による様々な権利が与えられる。しかし、ある日突然被害を受けた者には十分な保障はなく、犯罪被害給付制度が設けられた程度だった。会長の岡村弁護士以下多くの会員の努力が国を動かし、今では裁判に被害者が参加できる制度が導入された。被害者支援にあまりにも無頓着な日本では、被害者の苦しみや悲しさはすぐに忘れられ、犯人には逆に「違法な取り調べでは、これまでの境遇が、心神耗弱だった・・」など様々な主張が強調され、裁判の長期化もこれに加担し、裁判所の判決も被害者側が納得できるケースは少ない。私は、日本の司法制度では被害者の思いを晴らすことはできないと思っている。六法全書の世界での裁きでは無理だ。裁判官そのものが被害者の苦しみをどれだけ理解しているのか・・日々の裁判例からも窺える。
 岡村氏が言うように「誰もが(犯罪被害者の)当事者になる」と、そして当事者になって初めて、このあまりにも不条理な現実を思い知らされることになるのだ。被害者側は精神的被害だけでなく財政面でも甚大な被害を受ける。以前も触れたが、損害賠償請求により勝訴はするも「私には金がない・・」で多くが補償を受けられない。静岡犯罪被害者支援センターでも、犯罪被害者の会でも「経済的支援の充実」を今後の大きな課題としている。犯人の逃げ得は刑事罰・民事罰双方で許さない。このことに国はもっと支援するべきだと思う。徹底して犯人の資産確保など・・。
 先日幼児虐待事件で保護者が連続して逮捕された。県内で2件、東京の目黒でも。やけどを負った赤ちゃん、もう1年も意識が戻らない乳児更には5歳の子をあそこまで追い詰めた事件。全くもって許せない。挙句の果てには一昨日の新幹線車内での殺傷事故だ。犯人は「誰でもよかった」と。とんでもないことだ!
 憲法改正が叫ばれているが、犯罪者の権利と被害者の権利についてもっと実情に即すべく見直すべきだ。特に、人ひとり殺めたらそれだけでも極刑とすべき。それは被害者側にとってがんじがらめの法廷闘争で勝ち取った、適法かつ適正な権利だ。それをもってしても被害者にとっては墓前に報告する最低限のこと。被害者は戻らないし精神的、財政的被害も改善しない。本日、被害者支援の講演を聞く機会があった。講演の最後は「事件は解決しても被害は解決しない」で締めくくられた。これが過酷すぎるほどの現実だ。

スクールロイヤー制度

2018-06-09 10:34:27 | 声だそう多数派のみなさん
スクールロイヤー制度


 一昨日、教育長さんと少しお話しできる機会がありました。
 昨今の報道でも明らかなように、教育現場での先生の業務負担は極めて高くかつ慢性化し処遇の改善が喫緊の課題として論議されています。様々な学校での対応に加え、部活の指導や一時的に通学できない生徒には先生が各家庭を訪問して指導するなど、苦労が絶えない状況やその活動に限界があることも伺いました。また、このような環境であるがためか、先生への就職希望者も減っているとのことでした。
 次代を担う教育の重要性は誰もが知るところですが、先生を先生と思わないような保護者の出現、モンスターペアレンツによるいわれなき抗議と不当な要求、本来親が行うべき家庭での躾教育まで学校に要求・・などなど、業務以外で教育現場が振り回されている感じがします。とにかく先生は大変だ。一般良識を備え前向きに頑張っている多くの先生たちに、本来あるべき教育環境を取り戻し、働き甲斐ある場にしてあげなければいけないと痛切に感じました。
 幸い、部活では、県内の主要企業の協力を得て専門知識ある指導者が参加してくれることや県内ではありませんがモンスターペアレンツ対策には「スクールロイヤー制度」が緒に就くなど改善の兆しが見えることは前進です。同制度は、弁護士さんの新規分野としても期待できます。
 過日、下記の内容を静岡新聞「ひろば」に投稿しましたが拙文ゆえ今回も掲載されませんでした。これが現実であり、多くの人に知っていただきたいのですが・・。


「学校内の秩序を護れ」

スクールロイヤーにスポットを当てた番組が終わった。現実を踏まえた良い作品だ。権利意識が蔓延した時代、学校内ではこれからも様々な問題が起きる。特に、モンスターペアレンツの存在、そして「親の背中を見て子は育つ」のとおり、そのような子が問題児となる例は多く私もその一端を見てきた。これら保護者は、一見もっともな意見を主張し子の正当性を主張するが、その真意は極めて陰湿だ。教師や教育現場を疲弊させる何物でもない。この種対応は教師では困難だ。スクールロイヤー制度の導入は極めて有効な策として私も期待する。法には法で対処する。それには一般良識を備えた弁護士が適任だ。しかし、教師には「問題ある子を指導して改善させるのが教師」と拘りをもつ方がいる。もちろん正論であり今後もお願いしたい。ただし、保護者としての資質に欠ける保護者の存在、その環境で育つ子は、もはや、指導だけで改善することは困難だ。拘りを持てばもつほど状況は更に悪化し、対策の遅延は結局、普通の子にまでその害が及ぶことになる。

007新作発表

2018-06-03 10:12:22 | 音楽・映画
 報道によれば、007の新作が来年10月、本家英国をはじめ全世界に順次公開されるとのこと。毎回楽しめる作品の一つですが、次回作はどうでしょうか。
 前作の「スペクター」は折角の題材でありながら、上映された作品は残念ながらがっかりでした。「慰めの報酬」と同じで何かただただ雑駁な作りで、スカイホールが良かっただけに残念です。同じ監督さんの作品とは思えませんでした。
 私は原作に忠実で、スーパーマンでない人間臭いボンド、敵方とのスリリングな攻防などの傾向が好きですね。ド派手なアクションなどいりません。観客のし好もいろいろですから、シリアスな作品ではファンが納得しないのでしょうね。
 今でもベスト1の作品は「ロシアより愛をこめて(第2作)」だと思います。原作に極めて忠実で双方の駆け引きが面白かったこと、原作に一工夫したアタッシュケースが作品に大きく貢献しました。秘密兵器もこの程度に抑えてくれると現実味がありますね。この作品では、ラストはハッピーエンドとなりマットモンローの甘い歌声のメインタイトルとベニス(当時)の風景とのエンドクレジットで終わります。
 しかし、原作では大変な状態で作品は終わります。ベニスのホテルで敵方スメルシュの第二課長ローザクレップ(女性)の攻撃を受けたボンドは、愛用のベレッタで反撃しようとするのですが、消音機が引っ掛かり結局身体で取り押さえます。その時、靴に仕掛けられた毒針に気が付かず刺されてしまいます。映画では刺されませんでしたが・・意識を失いながら体を支えきれず倒れていくところで作品は終わります。女性もののベレッタを「いつまでも使うな」と、前々からMに忠告もされていました。死の淵からどうやって戻り現役復帰したかは、次作の「Dr.No」で明らかにされます。当時は、製作の権利を巡る問題で原作の順には製作できなかった背景もあり、苦肉の策だったんではないでしょうか。原作通りに終われば最後の最後に大どんでん返しで、シリーズ中ダントツのベスト作品になったのではと思います。
 来秋公開の新作品を期待します。