京都ひとり旅行記*その弐

お寺巡りの朝は早い。(でも多分早いっていっても普通の人は普通の時間かも…)朝はホテルの和食レストランで朝粥。



今日は洛西方面へ。まずは妙心寺。ここは妙心寺を中心に塔頭(小寺院)がたくさんあって、町並みが映画のセットのよう。
妙心寺は浴室(僧侶のお風呂。蒸し風呂)と、法堂では狩野探幽の八方にらみの龍と日本最古の鐘(698年作!)が観られる。龍の顔、なにげにコミカルだよね。かわいいとさえ思う。にらんでるんだけど。
そしてここからは妙心寺の塔頭、特別公開3連発。まずは大通院へ。ガイドさんがいて見学者が何人か集まったところで説明が始まる。それを聞いて気付いた。高台寺でも山内一豊やら千代やら書いてあったので誰かいな?と思っていたら大河ドラマの主人公だったのね…。(でもガイドさんの話を聞いて、思うところあってちょっとこの2人に興味が出てきた!)ここ大通院は一豊と千代の御廟があり、墓石が夫婦並んでの祀られている(当時は珍しいらしい。千代さんの人となりでこうなったのだろうなあ。)。ほんとうにこぢんまりしたふつうのお寺なんだけど、その昔はずっと大きな庭園のあるお寺だったらしい。その庭にあった石は、今では平安神宮で使われているらしい。


境内の蝋梅。

続いてお向かいの春光院へ。方丈の庭は伊勢神宮を抽象的に構成(お寺なのにね)。キリスト教寺院で使われていた鐘はあるし、懐の深いお寺。狩野永岳の絢爛な襖絵はすこぶる美しい!画材が天然だと400年経っても色褪せないんだね…。
そして最後は隣華院。長谷川等伯の山水画(800年前)と狩野永岳(400年前)の襖絵の対比が面白い。
特別公開の寺院はそれぞれボランティアらしいガイドさんが案内や説明をしてくれてとても分かりやすかった。いきなり見せられても困るもんね。しかしお寺の板間冷たすぎる…。靴下重ね履き+レッグウォーマーでもキツい…。お坊さんはすごいなあ。心頭滅却ってことですかね。

妙心寺のお寺群をぬけて10分くらい歩くと竜安寺。高校生振りの石庭だー!と思ったら石庭の壁は修復中…。がっくし。
それでも観光客はたくさん。ここはなぜだか外国人と男性率高し。ちなみに妙心寺まわりは女性ばかりだった…。石庭の前の板間は人が鈴なり。ちょうど日も出て暖かく物思いにふけるのにはピッタリ…ですが早い者勝ち。(笑)。もちろん私は負け組ー。



壁の修復の代わりに、西の庭が公開中。創設者の細川勝元の木像も観られました。
さてお昼は竜安寺内西源院で湯豆腐。わーい。湯豆腐と精進料理がついたものを頼んだら、湯豆腐の量が多すぎて(豆腐一丁入ってるよ…)全部食べられなかった…。生麩を焼いて甘辛いタレがついていたものが思いの外美味しくて、ちょっと生麩にはまりそう。
さっきまで晴れてたのに窓の外は雪まじりの雨。雨宿りするにもあまり時間が無く、しかたなく外に出る。池の周りをぐるっと回って(そもそも昔々は石庭よりもこの回遊式庭園と鏡容池とおしどりが見所だったらしい)外に出て、バス停に着くと外国人女子が河原町にいくにはどのバスがいいのか聞いてきた。うぎゃー英語が出てこないよ!と思いつつバスマップを広げると「あなたも旅行者だったのね」と言われた(笑)。地元の人に見えたのかなあ…。バスを待っていると中学生らしきグループがやってきた。こんな時期にも修学旅行生がいるんだね。

さて次は相国寺へ。お隣は立命館。相国寺の方丈の前庭は今までみた中でいちばんシンプルで潔い。無我を表しているそう。法堂の天井にはこれまた龍が(狩野光信筆)。禅寺の法堂の天井には龍が描かれることが多いらしい。そして手を叩くと不思議な反響音がする「鳴き龍」。(昔どこかでも鳴き龍に出会ったことがあるなあ…東照宮かな?)ここのがいちばんキレイに鳴くんですよ。とガイドさん。確かにすごくキレイな鳴き声だった。

最後に近くの宝鏡寺に行こうと移動したけど受付終了の4時に間に合わず、なら三時知恩院に行こうと急いでみたけどここも終わり…。結局ぐるっと回って立命館の入試の終わり時間にぶち当たり、受験生たちと共に地下鉄に流れ込む。
またもや河原町に出て、錦市場でちょっと買い物。イノダでコーヒーを飲みつつ、今日こそ夕飯は…と思ったけど、やっぱりお腹が減らない…。で、結局またもやデパ地下(笑)。
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