5日目の朝。
グロースの最終日は、最近どういうわけか、いつも晴れる。
夕べ、遅くまで盛り上がっていた子ども達は、ぐっすり眠っています。
起床は8:00。
この日は、朝食の後に、ヌプカの清掃をします。

今年から管理を請け負ったみつぐさんは、子ども達が清掃し始めると
「いいからいいから」の連発。
そういわれても・・・子ども達は一生懸命お世話になった館を清掃します。
最も、普段掃除なんかまともにしたことのない子ども達ですからね。
かえってとっちらかってしまうこともありますが。
それでも、グループごとに担当場所をしっかりと磨き上げていました。
昼には、ヌプカを出発です。
清掃が終わると、子ども達は、高原の中腹に集まります。
グロース最後の実習は「ミドルネームの宣言」です。
自分の夢を実現するために、大切にしたい言葉を、自分の苗字と名前の間に入れて高原に向かって大声で宣言します。
子ども達は、グループでお互いに援助しながら、言葉探しをします。
32人の子ども達の宣言での約束はひとつ。
「おんなじ言葉は使えない」
「あきらめない」を誰かが使ったら、そのままでは使えない。
「絶対に」とか、「自分を」などのほかの言葉をつければOK。
まったく同じでなければ大丈夫なので、ほとんど問題は起きません。
ところが・・・
今回は・・・
かずほは2年生で初参加。
彼なりに体調のトラブルもあり、かなりがんばって参加し続けました。
そして、この宣言もきっとがんばって考えたんだと思います。
グループごとに宣言をしていくのですが、かずほが宣言して見ると、その言葉はもうすでに前のグループの子どもが使っていました。
応用が利けば、すぐにその場で修正して宣言をするのですが、かずほは違いました。
うずくまったまま、黙り込んでしまったのです。
イントラの翔平がいろいろアドバイスをしても、まったく無反応。
膝を抱え下を向いているまま。
しばしばが関わってもまったく同じ。
と言うよりも、かえって「かたまってしまった」・・・・
かずほなりにがんばって考え出した言葉だから、簡単には変えられないんですよね。
仕方がないので、いったん中断し、他のグループの宣言を始めることにしました。
その間、かずほには他の言葉を考え出してもらうことにしました。
宣言は順調に進みます。
しばらくすると、翔平が「しばしばかずほ決まった」
「OK、それじゃ翔平のグループ再開しましょう。」
すると、かずほはさっきと打って変わって、元気に宣言を始めます。
ところが・・・・
違う言葉に代えたにもかかわらず、かずほが必死に考えている間に他の子供がその言葉を使ってしまっていたのです。
あーショック。
またしてもかずほは「カタマッテシマッタ」のです。
一体どうなってしまうのやら・・・
出発の時間が迫ります。
そうこうしているうちに、もうひとり「かたまっている」子どもがいました。
かずねです。
そういえばこの二人、あの二日目の「お風呂でオオ泣き大事件」の二人です。
どうやら「シンクロ」しているようです。
かずねの理由は、明確です。
「ミドルネームは決めたけど、みんなの前では言いたくない」
明確ですね。
こんなときは、強引に引っ張り出すことよりも、本人の意向を尊重してあげることのほうが大切です。
その上で、彼女なりに自分を表現する場を何とか作り出してあげるのです。
しばらく時間がかかりましたが、かずほ!
ついに宣言しました。

泣きながら、かたまりながら、そしてくやしい思いを何度もしながら、それでもかずほはやり遂げました。
みんなが承認の拍手を送ります。
イントラ、サポーター、トレーナーのネギも、ボクも宣言します。
最後に、グロースバッジを一人ひとり手渡します。
ボクがバッジを渡すときに、ミドルネームをもう一度宣言してもらいました。
そして、そして、かずねは・・・・
ちゃんとぼくの耳に聞こえるように、はっきりと宣言してくれました。
「ハヤシ 元気で明るい カズネ」
そうだ!そうやっていきていくんだぞ!かずねっ。
グロースの最終日は、最近どういうわけか、いつも晴れる。
夕べ、遅くまで盛り上がっていた子ども達は、ぐっすり眠っています。
起床は8:00。
この日は、朝食の後に、ヌプカの清掃をします。

今年から管理を請け負ったみつぐさんは、子ども達が清掃し始めると
「いいからいいから」の連発。
そういわれても・・・子ども達は一生懸命お世話になった館を清掃します。
最も、普段掃除なんかまともにしたことのない子ども達ですからね。
かえってとっちらかってしまうこともありますが。
それでも、グループごとに担当場所をしっかりと磨き上げていました。
昼には、ヌプカを出発です。
清掃が終わると、子ども達は、高原の中腹に集まります。
グロース最後の実習は「ミドルネームの宣言」です。
自分の夢を実現するために、大切にしたい言葉を、自分の苗字と名前の間に入れて高原に向かって大声で宣言します。
子ども達は、グループでお互いに援助しながら、言葉探しをします。
32人の子ども達の宣言での約束はひとつ。
「おんなじ言葉は使えない」
「あきらめない」を誰かが使ったら、そのままでは使えない。
「絶対に」とか、「自分を」などのほかの言葉をつければOK。
まったく同じでなければ大丈夫なので、ほとんど問題は起きません。
ところが・・・
今回は・・・
かずほは2年生で初参加。
彼なりに体調のトラブルもあり、かなりがんばって参加し続けました。
そして、この宣言もきっとがんばって考えたんだと思います。
グループごとに宣言をしていくのですが、かずほが宣言して見ると、その言葉はもうすでに前のグループの子どもが使っていました。
応用が利けば、すぐにその場で修正して宣言をするのですが、かずほは違いました。
うずくまったまま、黙り込んでしまったのです。
イントラの翔平がいろいろアドバイスをしても、まったく無反応。
膝を抱え下を向いているまま。
しばしばが関わってもまったく同じ。
と言うよりも、かえって「かたまってしまった」・・・・
かずほなりにがんばって考え出した言葉だから、簡単には変えられないんですよね。
仕方がないので、いったん中断し、他のグループの宣言を始めることにしました。
その間、かずほには他の言葉を考え出してもらうことにしました。
宣言は順調に進みます。
しばらくすると、翔平が「しばしばかずほ決まった」
「OK、それじゃ翔平のグループ再開しましょう。」
すると、かずほはさっきと打って変わって、元気に宣言を始めます。
ところが・・・・
違う言葉に代えたにもかかわらず、かずほが必死に考えている間に他の子供がその言葉を使ってしまっていたのです。
あーショック。
またしてもかずほは「カタマッテシマッタ」のです。
一体どうなってしまうのやら・・・
出発の時間が迫ります。
そうこうしているうちに、もうひとり「かたまっている」子どもがいました。
かずねです。
そういえばこの二人、あの二日目の「お風呂でオオ泣き大事件」の二人です。
どうやら「シンクロ」しているようです。
かずねの理由は、明確です。
「ミドルネームは決めたけど、みんなの前では言いたくない」
明確ですね。
こんなときは、強引に引っ張り出すことよりも、本人の意向を尊重してあげることのほうが大切です。
その上で、彼女なりに自分を表現する場を何とか作り出してあげるのです。
しばらく時間がかかりましたが、かずほ!
ついに宣言しました。

泣きながら、かたまりながら、そしてくやしい思いを何度もしながら、それでもかずほはやり遂げました。
みんなが承認の拍手を送ります。
イントラ、サポーター、トレーナーのネギも、ボクも宣言します。
最後に、グロースバッジを一人ひとり手渡します。
ボクがバッジを渡すときに、ミドルネームをもう一度宣言してもらいました。
そして、そして、かずねは・・・・
ちゃんとぼくの耳に聞こえるように、はっきりと宣言してくれました。
「ハヤシ 元気で明るい カズネ」
そうだ!そうやっていきていくんだぞ!かずねっ。
みんな宣言出来て良かった良かった。
あの高原で宣言する気持ちよさったら無いですよね。
貢さん本当にありがとう~
せめてもの感謝の気持ちで毎年お掃除させてやって下さい。
高原の写真素敵です。
あの新鮮な空気を思い出させてくれますね。
癒されます。