思いっきり暇つぶしネタです。
無駄に長いのでお暇な時にお付き合いください。
中国では体が火照ったりして熱を持つことを「上火(しゃんふおshang-huo)」と言って、そんな時には「涼茶(りゃんちゃ)」を飲みます。
涼茶はその名のとおり、体を冷やしてくれるお茶(の総称)です。
日本でも夏に麦茶を飲むのは体を冷やす効果があるからで、冷房などがなかった頃の先人の知恵ですね。
さて、その涼茶の一つで「王老吉」という商品があります。
大抵は苦~い涼茶ですが、この王老吉は砂糖たっぷりの甘いお茶。
はじめは「うぇ~甘っ!!!」と思いましたが、苦い涼茶よりは遥かに飲みやすいです。
中国でペットボトルのお茶を買うと甘い物が多いのですが(低糖と書かれている物で日本の加糖タイプと同じくらい)その中でもとりわけて甘いほうだと思います。
そんな甘い王老吉ですが中国の人には親しまれているようで、天津で中国人の友人とのバーベキューでも、広州に来てからの宴会でも、当たり前のようにこのお茶が用意されていました。
なにも暑いここ広州だけでなく、広く馴染んでいる飲み物のようです。
(なんと中国国内で一番売れている飲み物らしい)
そして今年の夏、初めて経験する広州の夏の暑さと湿気にまいっていた私はまさに上火の状態。
それで飲み始めたのですが、このお茶のおかげで何とか乗り切ることができました。
「怕上火就喝王老吉(上火が怖いなら、王老吉を飲もう)」というキャッチコピーの通りでした。
(このキャッチコピー、上火で体調を崩すという考え方が当たり前のように知られている中国ならではですね)
ところがその王老吉、夏頃から違う名前で販売されているのです。
その名は「加多寳」。
缶入りもペットボトルのも、赤いパッケージデザインはそのまま商品名だけが変わってしまいました。
こんなにメジャーな飲み物がなぜ商品名を変えるの???……ずっと不思議に思っていました。
さらに不思議なのは、薄い緑色の紙パック入りの物はそのまま「王老吉」の名前で売っているんです。
それでも私は「新しい商品が出てきても古い商品が残っているんだろうな。でもお茶だし構わないや」程度にしか思っていませんでした。
だけど先日、私がペットボトル入りの加多寳を買おうとしたら、お店の人に「こっちのほうが美味しいよ」と缶入りの王老吉を勧められたのです。
「え~?一緒じゃないの?」と訊くと「一緒じゃないのよ、飲んでみて」と。
(結果、私には違いが判らなかったのですが・笑)
王老吉と加多宝が違うって、もしかして同じ物じゃなくて加多寳は王老吉の偽物!?
そういえばそっくりパッケージの類似品が結構あるもんなぁ。
(「下火茶」っていうのがあって、それは最悪の味だった)
だけど、商品の入れ替え具合とか細かいパッケージデザインとかペットボトルの形状とか、どう考えても加多寳は王老吉の偽物じゃなくて名称変更だと思うのよねぇ。
それでちょっとネットで検索。
そしたらアッサリ謎は解決。
ネットからの情報を要約すると……
「王老吉」はもともと「広州医薬集団」のもので商標権もそこが所有。
緑の紙パック王老吉はそこの商品。
それを「香港加多宝集団」が商標使用費を払って缶入りの「王老吉」の生産販売。
赤い缶入り王老吉はそこの商品。
ところが今年になって贈賄問題も絡んだ商標使用権をめぐってモメて、香港加多寳集団は王老吉の商標が使えなくなってしまった。
そこでパッケージデザインはそのまま、商品名だけを「加多寳」と変えて販売。
……ということらしいです。
http://jp.myq.com.cn/article/view/91
http://kinbricksnow.com/archives/51789827.html
ネットだとペットボトルのモノについては見つけられなかったんだけど、商品名の変更とデザインからして「香港加多寳」から販売されているのでしょうか。
(買って確認すれば済む話なんだけど、暑くない時に飲みたくなる味でもない^^;)
ここで、もうひとつ疑問。
先日のお店での事(上記参照)……
私が買おうとしたのはペットボトルの加多寳。
お店の人が勧めたのは赤い缶入りの王老吉。
つまり赤缶の王老吉は商標が使用できた時期に生産された物で、ペットボトルの方は商標使用ができなくなってから生産された物だと思われます。
……あれ???どっちも香港加多寳集団の商品???
単にお店の人が単に古い物から売りたかったのかもしれないけど(私は缶入りのお茶の生産時期なんて気にしないからそれは構わない)、「味が違うのよ!」と力説していたのが気になります。
そう考えると急に、以前はクセのあるお茶の味が濃かった気がしたのに「お茶のクセが気にならなくなったなぁ」と思ったことを思い出したりして。
それこそ単に私が飲み慣れてそう感じただけなのかもしれませんが(笑)
と、ここでこんな記事発見。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20120822/Terrafor_news_lzMmNTg3da.html
「赤い缶包装の意匠権」をめぐる争いが起こっているそうです。
赤い缶の物は両者から生産販売されていたらしい。
……もう~、何がなんだかわかんないよ!(笑)
じゃ何?お店の人が勧めていたのは「王老吉」だから、元祖のほうって事?
どちらも同じレシピで同じ味だったんじゃないの?
違いがあるなら、元祖だし医薬集団が健康飲料として売り出してる物の方が効果はありそうな気がしてしまいます(素人考えですが^^;)。
でも買う時には便利なペットボトル入りがいいなぁ。
この2社の争いは今でも続いているらしいけど、裁判の結果がどう出るかより結局は消費者に選ばれる方が勝ち残るんじゃないの~?
なんて事を思いながら、今買いに行ったら缶入りしか無かった(^^;)
(ちなみにコレの商品名は「王老吉」で、広州医薬集団から出ている物でした)
まぁ私にはどちらの会社でも関係無いわ~、茶を持て~い! (笑)
偽物だけは飲みたくないけどねwww。
(偽物は本当に不味かったので、皆様もご注意を!)
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無駄に長いのでお暇な時にお付き合いください。
中国では体が火照ったりして熱を持つことを「上火(しゃんふおshang-huo)」と言って、そんな時には「涼茶(りゃんちゃ)」を飲みます。
涼茶はその名のとおり、体を冷やしてくれるお茶(の総称)です。
日本でも夏に麦茶を飲むのは体を冷やす効果があるからで、冷房などがなかった頃の先人の知恵ですね。
さて、その涼茶の一つで「王老吉」という商品があります。
大抵は苦~い涼茶ですが、この王老吉は砂糖たっぷりの甘いお茶。
はじめは「うぇ~甘っ!!!」と思いましたが、苦い涼茶よりは遥かに飲みやすいです。
中国でペットボトルのお茶を買うと甘い物が多いのですが(低糖と書かれている物で日本の加糖タイプと同じくらい)その中でもとりわけて甘いほうだと思います。
そんな甘い王老吉ですが中国の人には親しまれているようで、天津で中国人の友人とのバーベキューでも、広州に来てからの宴会でも、当たり前のようにこのお茶が用意されていました。
なにも暑いここ広州だけでなく、広く馴染んでいる飲み物のようです。
(なんと中国国内で一番売れている飲み物らしい)
そして今年の夏、初めて経験する広州の夏の暑さと湿気にまいっていた私はまさに上火の状態。
それで飲み始めたのですが、このお茶のおかげで何とか乗り切ることができました。
「怕上火就喝王老吉(上火が怖いなら、王老吉を飲もう)」というキャッチコピーの通りでした。
(このキャッチコピー、上火で体調を崩すという考え方が当たり前のように知られている中国ならではですね)
ところがその王老吉、夏頃から違う名前で販売されているのです。
その名は「加多寳」。
缶入りもペットボトルのも、赤いパッケージデザインはそのまま商品名だけが変わってしまいました。
こんなにメジャーな飲み物がなぜ商品名を変えるの???……ずっと不思議に思っていました。
さらに不思議なのは、薄い緑色の紙パック入りの物はそのまま「王老吉」の名前で売っているんです。
それでも私は「新しい商品が出てきても古い商品が残っているんだろうな。でもお茶だし構わないや」程度にしか思っていませんでした。
だけど先日、私がペットボトル入りの加多寳を買おうとしたら、お店の人に「こっちのほうが美味しいよ」と缶入りの王老吉を勧められたのです。
「え~?一緒じゃないの?」と訊くと「一緒じゃないのよ、飲んでみて」と。
(結果、私には違いが判らなかったのですが・笑)
王老吉と加多宝が違うって、もしかして同じ物じゃなくて加多寳は王老吉の偽物!?
そういえばそっくりパッケージの類似品が結構あるもんなぁ。
(「下火茶」っていうのがあって、それは最悪の味だった)
だけど、商品の入れ替え具合とか細かいパッケージデザインとかペットボトルの形状とか、どう考えても加多寳は王老吉の偽物じゃなくて名称変更だと思うのよねぇ。
それでちょっとネットで検索。
そしたらアッサリ謎は解決。
ネットからの情報を要約すると……
「王老吉」はもともと「広州医薬集団」のもので商標権もそこが所有。
緑の紙パック王老吉はそこの商品。
それを「香港加多宝集団」が商標使用費を払って缶入りの「王老吉」の生産販売。
赤い缶入り王老吉はそこの商品。
ところが今年になって贈賄問題も絡んだ商標使用権をめぐってモメて、香港加多寳集団は王老吉の商標が使えなくなってしまった。
そこでパッケージデザインはそのまま、商品名だけを「加多寳」と変えて販売。
……ということらしいです。
http://jp.myq.com.cn/article/view/91
http://kinbricksnow.com/archives/51789827.html
ネットだとペットボトルのモノについては見つけられなかったんだけど、商品名の変更とデザインからして「香港加多寳」から販売されているのでしょうか。
(買って確認すれば済む話なんだけど、暑くない時に飲みたくなる味でもない^^;)
ここで、もうひとつ疑問。
先日のお店での事(上記参照)……
私が買おうとしたのはペットボトルの加多寳。
お店の人が勧めたのは赤い缶入りの王老吉。
つまり赤缶の王老吉は商標が使用できた時期に生産された物で、ペットボトルの方は商標使用ができなくなってから生産された物だと思われます。
……あれ???どっちも香港加多寳集団の商品???
単にお店の人が単に古い物から売りたかったのかもしれないけど(私は缶入りのお茶の生産時期なんて気にしないからそれは構わない)、「味が違うのよ!」と力説していたのが気になります。
そう考えると急に、以前はクセのあるお茶の味が濃かった気がしたのに「お茶のクセが気にならなくなったなぁ」と思ったことを思い出したりして。
それこそ単に私が飲み慣れてそう感じただけなのかもしれませんが(笑)
と、ここでこんな記事発見。
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20120822/Terrafor_news_lzMmNTg3da.html
「赤い缶包装の意匠権」をめぐる争いが起こっているそうです。
赤い缶の物は両者から生産販売されていたらしい。
……もう~、何がなんだかわかんないよ!(笑)
じゃ何?お店の人が勧めていたのは「王老吉」だから、元祖のほうって事?
どちらも同じレシピで同じ味だったんじゃないの?
違いがあるなら、元祖だし医薬集団が健康飲料として売り出してる物の方が効果はありそうな気がしてしまいます(素人考えですが^^;)。
でも買う時には便利なペットボトル入りがいいなぁ。
この2社の争いは今でも続いているらしいけど、裁判の結果がどう出るかより結局は消費者に選ばれる方が勝ち残るんじゃないの~?
なんて事を思いながら、今買いに行ったら缶入りしか無かった(^^;)
(ちなみにコレの商品名は「王老吉」で、広州医薬集団から出ている物でした)
まぁ私にはどちらの会社でも関係無いわ~、茶を持て~い! (笑)
偽物だけは飲みたくないけどねwww。
(偽物は本当に不味かったので、皆様もご注意を!)
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