髪見!十人十色

市川の理容室の店主が綴る日記です
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野球のルールは難しい…

2022年07月22日 | 徒然草
今日、店で高校野球千葉県大会を見ていた。

息子と次女の母校「市立船橋」vs「中央学院」の一戦だった。

同点で迎えた9回表、市立船橋の攻撃

1アウト、ランナー2・3塁での場面だった。

打者が打った打球は、中央学院3塁手のグラブを弾き、その後3塁塁審の足に当たりファールグランドを転がった。

この時、ボールに当たった3塁塁審が「ファール」のコールをした。

そして、その後審判団が協議して、「フェア」の判定と「ボールがフェンス下に潜り込んだので、2つの進塁を認めて、2塁ランナーのホームインと打者の2塁進塁を認め」そこから試合が再開された。

まず、一つ目の間違いは、3塁塁審である。

打球がベースより手前側での、フェアとファールの判断は、基本的に主審がするものである。

よって、3塁手のグラブを弾いた時点での、判断は主審がする。
(3塁ベース上で弾いているので、その後方に居る3塁塁審には、グローブに当たった時点のボールの位置はグローブに隠れているので見えていない)

その後、3塁塁審にボールが当たって、ファールグランドに転がってしまった事に関しては、「内野手より後方で、打球が審判に当たった場合はインプレーで続行」なので、そのボールを追いかけなかった野手が、判断を間違えた事になる。

審判団の競技の説明を聞いていての判断になるが、おそらく球審は「フェア」のコールをしていると思われる。

二人の審判が違ったコールをした場合、選手は審判がプレーを止めるまでは、インプレーとして動く必要がある。

今回の場合、主審は「フェア」塁審は「ファール」とコールしているので、まずはインプレー状態で、試合を進めなければならない。

その後、ボールやプレーが止まった時点で、審判が協議をしたとしよう。

もし、「ファール」の判定が出れば、ストライクを一つ増やして、走者を元に戻して、試合再開とすればいい。

もし、「フェア」だった場合は、プレーが止まった時点での、進塁を認めればいいわけだ。

高校野球やプロ野球では、球場の音が大きく、審判の声が聞こえにくい…

そうした中でプレーする選手たちには気の毒だが、自分に一番近い位置にいる審判の声以外は聞こえない事がある。

習志野高校の応援は有名だが、「美爆音」などと評されているが、実はこの「美爆音」が奏でられているのは、習志野高校の攻撃の時だ。

審判のコールが聞こえない状態を作っているとも言える。

もちろん、習志野高校の野球部は強いし、正々堂々と戦っているのは判っているのだが、もし今日の試合が、習志野vs中央学院で、この攻撃の時に「美爆音で主審の声が聞こえませんでした」と中央学院の3塁手が言ったとしたら…

「野球」以外で、勝敗が決してしまったと言われる恐れが、無きにしも非ず…

大リーグを見ていると、ピッチャーが投げる時は静まり返っている。

日本のプロ野球はどうだろう?

トランペットが奏でる応援歌に合わせて、ファンは選手の応援歌を歌い、手拍子やメガホンを叩きまくる。

野球のルールブックには、選手やベンチスタッフに関するルールは書いてあるが、スタンドの応援席に関するルールは載っていない。

だから、応援席の自己判断(モラル)の問題になってしまうのだ。

応援はルール違反ではないが、あくまでも応援団は応援団。

フィールドの中でプレイしている選手たちが、「野球」をしやすい環境を作り、御贔屓を応援するというのが本筋ではないだろうか?

もちろん、それが日本の文化だとも思うし、それによってフィールド内の選手たちが奮起するという効果があることも事実だろう。

ただそれがプレーの支障になってしまうというのなら、本末転倒ってな事にもなりかねないのではないだろうか…

今回、息子・娘の母校が勝ったので、僕自身は嬉しく思うが、これがもし負けていたら…

きっと、ここで大荒れの文章を書いていた事だろう…

なんとなく、後味の悪い試合になってしまった事は、今も拭えないでいる…