昨今の物価高や食糧事情、国際情勢の不安定化などによって、ますますインフレが深刻になっていると感じる。
商品を個別にみると半年前と比較して10%の値上がりで済んでいるのならばまだマシな方で、収入の絶対値が急には上がりにくい以上、暮らしにくい世の中になっていることは間違いない。
そんな中にわかに注目を集めているのが、お金のパワーに頼らないような、ある意味逆行的な生き方である。それは自給自足という言葉で片付けられることもあるし、新社会・新時代の到来だと形容されることもある。あるYoutuberがゲストを呼んで語っていたのがそういう思想で、原始的な人間としての力を発揮した方が社会もうまくいくというような内容だった。
確かに、資本主義が行き過ぎて不都合が生じるという論理は妥当性がある。経済的な格差が発生したり、(騙してでもお金を稼ぐ人が現れて)人間が人間を信じられなくなってしまったりするかもしれない。
しかし、私はそういう社会がバランスが取れている社会だとは思わない。エコビレッジという言葉で表されるような、自給自足的な共同体が数十、数百と日本国内に展開されたと仮定する。大量生産的な活動を行わなかったとしてもうまく世界は回るというパラダイムシフトが起こったとして、なおかつそこに住む人々が精神的に充実した生活を送れるようになったとして、その状態が何十年以上も維持されるだろうか。
続きはまたあとで書きます・・・
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