先日、プロの演奏家集団のコンサートに行ってきました。
たいへん素晴らしい演奏で、
最終ステージの終曲では、
途中で涙が溢れそうになるのを必死で堪えるほど。
その作品、学生のときから知っていて、
タネも仕掛けもわかっていたから、
「来るぞ来るぞ〜」と備えることができたけど、
もし、初めて聴いていたら、
クライマックスで泣き崩れていたでしょう。
そういう経験もしてみたかったですけど。
実は、そうなることを予想していました。
なぜでしょう?
その作品自体はよく取り上げられるのに、
その団体が演奏したということを耳にしたことがなかったからです。
余計意味がわからないですねw
プロとアマの違い。
構成員の個々の実力はもちろん天と地ほど違います。
アマチュアのトップクラスには、
プロと遜色のないメンバーもいるでしょうけど、
全メンバーがプロと同等ということもないでしょう。
そういう面ではなく。
一つのステージの準備にかけられる時間が違うのです。
プロは過密な公演スケジュールをこなすから、
リハーサルを何度も繰り返すことができません。
新作には時間を割り振る必要があるので、
必然的に、レパートリーは練習できなくなる道理。
ま、私はプロではないので、
ここに書いたことは全部想像です。
だけど、実際に演奏を聴くと、
何度か採り上げている作品の方が、
演奏の質が低い、そういう印象を受けます。
だから、今回、初めて取り組む作品、
しかも、学生の頃から何度も聴いている大好きな作品、
期待いっぱいで聴きに行ったというわけです。