あくまでコンクール批判ではなく、ひとつの考えとしてご覧いただきたい。
昨日書いたように「繰り返し→定着化→再現」というループ練習と、
少し前に書いた「審査で減点されず、コンクールで負けないための練習」には、
いささか限界とつまらなさを感じていて、
選曲もコンクールを意識した、いつも同じようなラインナップにもつまらなさを感じています。
コンクールの結果の全責任は指導者にあることを踏まえた上で、
「コンクールの練習も、地元のミニコンサートも、定期演奏会も、どれも創意工夫して作り出したイベントである。」
と考え、日々の練習もこれまたしかり。
今日は、部員全員55人を3グループ(それぞれのパートやセクションのバランスを考えてできる限り三等分)をつくり、
それぞれに、グループの取り組む重点課題を中心に、課題曲を練習させ、時間を決めて、全体に披露し、それを他のグループが、
評価するというイベントを行いました。(多くの学校でもやっている練習方法だと思います。)
スコア上の横の関係で同じ動きをしているセクション練習やパート練習は、今までも行なっているのですが、
小編成による練習で相互評価するのは、近年はやっていなかったです。
評価は、紙に気になった箇所を批判するかたちで行いました。
その後、各グループで、他のグループからの評価用紙をもとに最優先課題をあげ、
重要度の高い順に、次のグループの練習時に取り組む課題とする。
ここまで、やったところで、活動終了時間となったので、続きは明日にしました。
今後の予定では、各グループが優先課題をクリアするために練習し、全体の披露会を再度行い、以前に比べて、
改善された演奏かどうかを相互評価でレビューさせます。
その後、グループを再編成すると同時に、さらに2グループを追加、グループを増やし、構成人数を減らした上で同じことをやらせます。
最終的には、低音の人数とクラリネットの人数が9人なので、9グループに分けて同じことをします。(1グループ6人から7人)
少人数にすることによって、一人ひとりの役割が多岐にわたり、足りないパートを補完するなどの工夫をし出すと思います。
9グループによる一連の練習がなされた後は、
全体合奏になります。
相互に評価し合い、グループ再編を行うと、ある程度、自分たち(または自分)に欠けていることはなにかが見えてくるのかもしれません。