習近平国家主席は、訪中したケリー米国務長官と北京の人民大会堂で会談しています。
ケリー長官が、中国が領有権を争う南シナ海・南沙諸島で進める岩礁の埋め立てに改めて懸念を伝えたのに対して、習主席は「双方は意見の違いに対して適切に管理・対処し、両国関係の大局が妨げられないようにしなければならない」と述べ、さらに、「広大な太平洋には中米2大国を受け入れる十分な空間がある」と、強調したと新華社電が伝えています。
要するに、習主席は“太平洋はハワイを境に西側・東側に分断し、東側はアメリカ、西側は中国が支配する新しい大国関係を築こうじゃないか”と言ったもので、今問題になっているアジアの島の問題にはアメリカは介入するな、との態度を示したものと言えます。
習国家主席の太平洋言及発言にケリー国務長官は何と反論したのでしょうか?
中国は南シナ海の軍事拡張といい、AIIBといい、アメリカの世界覇権に対して、中国は明確に挑戦をしており、それに対して、これまでのオバマ大統領の対応を見る限り、オバマ政権が断固とした対応が取れないことが分かっているのです。そもそも、オバマ大統領はブッシュ前大統領が始めたアフガンとイラクでの「2つの戦争」を終わらせるという公約を掲げて大統領に当選しており、それに加え、2013年9月には「アメリカは世界の警察官ではない」と発言してしまっているのです。この言葉をそのまま受け取りますと、「アメリカは、今の世界秩序を守る義務を持たない」ということになります。つまり、オバマ政権は、世界秩序を“武力”で維持するために使っていた“大義名分”を放棄している訳です。そこへ、中国が世界覇権の少なくとも半分を取りに鎌首をもたげてきたことになります。それが今の世界情勢だと考えられます。中国は明らかに"今の世界秩序"を壊そうとしており、アメリカがそれを許容して、過去のモンロー主義に陥ってしまうのか。それとも、方針を大転換して、世界の警察官として振舞うのでしょうか?
今後、中国は日本の尖閣諸島も中国のものであるとして、更には琉球も中国の支配下にあったとの態度を陰に陽に述べていますが、今回のケリー国務長官に対して述べたことを拡大解釈すれば、日本も中国のものだともとれます。
今や、中国人が日本に観光で訪れ、町の至る所で湧きかえり、爆買で中国人の存在が高まっています。すなわち、経済の中国依存が高まっており、ひそかに経済の中国支配が進んでいると言えるかも知れません。領土をとる前に経済支配をしてしまえば、後はどうにでもなるとの戦略でしょうが、何十年か先には日本政府は事実上消滅し、中国の傀儡政権に日本はなっているかも知れませんし、中国語の看板と中国オーナービル、店だらけになっているかも知れません。
ケリー長官が、中国が領有権を争う南シナ海・南沙諸島で進める岩礁の埋め立てに改めて懸念を伝えたのに対して、習主席は「双方は意見の違いに対して適切に管理・対処し、両国関係の大局が妨げられないようにしなければならない」と述べ、さらに、「広大な太平洋には中米2大国を受け入れる十分な空間がある」と、強調したと新華社電が伝えています。
要するに、習主席は“太平洋はハワイを境に西側・東側に分断し、東側はアメリカ、西側は中国が支配する新しい大国関係を築こうじゃないか”と言ったもので、今問題になっているアジアの島の問題にはアメリカは介入するな、との態度を示したものと言えます。
習国家主席の太平洋言及発言にケリー国務長官は何と反論したのでしょうか?
中国は南シナ海の軍事拡張といい、AIIBといい、アメリカの世界覇権に対して、中国は明確に挑戦をしており、それに対して、これまでのオバマ大統領の対応を見る限り、オバマ政権が断固とした対応が取れないことが分かっているのです。そもそも、オバマ大統領はブッシュ前大統領が始めたアフガンとイラクでの「2つの戦争」を終わらせるという公約を掲げて大統領に当選しており、それに加え、2013年9月には「アメリカは世界の警察官ではない」と発言してしまっているのです。この言葉をそのまま受け取りますと、「アメリカは、今の世界秩序を守る義務を持たない」ということになります。つまり、オバマ政権は、世界秩序を“武力”で維持するために使っていた“大義名分”を放棄している訳です。そこへ、中国が世界覇権の少なくとも半分を取りに鎌首をもたげてきたことになります。それが今の世界情勢だと考えられます。中国は明らかに"今の世界秩序"を壊そうとしており、アメリカがそれを許容して、過去のモンロー主義に陥ってしまうのか。それとも、方針を大転換して、世界の警察官として振舞うのでしょうか?
今後、中国は日本の尖閣諸島も中国のものであるとして、更には琉球も中国の支配下にあったとの態度を陰に陽に述べていますが、今回のケリー国務長官に対して述べたことを拡大解釈すれば、日本も中国のものだともとれます。
今や、中国人が日本に観光で訪れ、町の至る所で湧きかえり、爆買で中国人の存在が高まっています。すなわち、経済の中国依存が高まっており、ひそかに経済の中国支配が進んでいると言えるかも知れません。領土をとる前に経済支配をしてしまえば、後はどうにでもなるとの戦略でしょうが、何十年か先には日本政府は事実上消滅し、中国の傀儡政権に日本はなっているかも知れませんし、中国語の看板と中国オーナービル、店だらけになっているかも知れません。