読む、書くの雑多な日々、気まぐれな日常

好きなこと、雑多な日々、小説などを色々と書いていきます

気づいてなかった

2020-12-26 14:41:45 | 日記

小説家になろうに読み切りの短編を何本かUpしていたんだけど今朝になって大

変な事に気づいた、改行が変なところでされていて文章の表示がおかしくなっ

ているのだ。

 

 これって一体どういうこと、実は一太郎で42字×34行というテンプレートを

作って書いていたんだけど、最近、なろうに登録して昔とトップページが変わ

っているし、もしかして、何か、設定とか変わったのかしらと思ったわ。

 うーんどうすればいいんだろうと思って、メモ、MERYで最大限にまで文字

数を伸ばして書いてみたのだが、これだと普通に改行されている気がするわ。

 何故、ワープロソフトだと駄目なのかな、詳しい事がわからないけど、とに

かく、これで新しいオリジナルはMERYで書いて、Upするときに改行すればい

いと思ったわ。
 


オリジナル 「木桜さんの恋 二人目の男」

2020-12-23 16:58:20 | オリジナル小説

今、オリジナルを書きたい、なろうなら最初は連続投稿がいいとか、一行空け

とか、一人称で書いた方がいいとか、ふーむ、で試行錯誤しているんだ。

これは書いてみたけど、一応お試し用のやつで、書き直すつもりだ。

 

 

 

村木順治(むらきじゅんじ)はサラリーマンをやめて、会社を立ち上げようと

したとき不安がなかったといえば嘘がある、最初は不安もあったが、十年、二

十年続けていくとなんとかなるものだとほっとした。
  

一度、結婚したが、何故か恵まれず、子供をほしがっていた妻のために離婚し

たが、それ以降は仕事に没頭した、そんなときだ、別れた元妻から電話があっ

たのだ。
  
  「あなたって種がないって訳じゃないわよね」

  電話の向こうから聞こえてきた元妻の声に順治は、いきなり何を言い出す

のかと驚いた。

  「木桜さんって人、覚えてる」

  彼女に無亀がいるって知ってたと聞かれて、思わずはあっと聞き返してし

まった。

  「子供なんて苦手と言ってたがな」

  「それがね、本当は子供がほしくて、複数の男と付き合っていたって」

  何故、今頃になって、そんな話がでてきたんだと驚いた。
  

 「ああ、彼女だけど、難産だったらしくて」

  言葉が出なかった、亡くなっているなんて、しかも、病気だったという。
  

 「ねえっ、その子」
  

元妻の言葉に、あり得ないと村木は電話を切ることしかできなかった。
  
  そうだ、友人が探偵みたいなことをやっていなかったか、警察に務めてい

たが、怪我をして元通りに復帰するのは難しいと思ったのか、今は喫茶店のマ

スターをしている、あいつに頼もうと考えた。

  報酬ははずむからと言うと必要経費だけでいい、酒をおごれ、暇だからな

と言われて村木はわかったと頷いた。
  
  数日後、友人の報告を受けた村木は、最初のうちは黙ったままだった。
  

「良子っていう元は男なんだか、今は女 性転換ってやつだ、結構きれいだっ

たな、その女と二人暮らしだ」

  「そうか、で、その娘っていうのは」

  「普通の女子高生だ、高校は留年、一年、いや、二年か」

  勉強ができない、苦手なのかと聞くと入院していたみたいだと言われて村

木は黙りこんだ。

  「映画、芝居が好きみたいだ、本屋にも、よく寄り道してるな、一人でい

ることが多いみたいだが、友達がいないわけではないみたいだ」

  何がだ、カップに伸ばしかけた手を止めて、村木は相手を見た。

  「おまえ、今も芝居や映画、行くんだろう」

  仕事でだよと言いかけた自分の前に、これだよと紙袋から数枚の写真を取

り出した。
  

盗み撮りの写真なので画質はよくない、光のせいだろうか茶色っぽい髪は肩の

辺りまでしかない。

  最近の高校生なのでメイクでもしているのではないかと思ったが、思わ

ず、もっと、きれいに撮れなかったのかと言いかけて視線をそらした。
  
  


オリジナル、書き始めた

2020-12-20 11:58:13 | オリジナル小説

小説家になろうでアクセスとか、書籍狙いとか、色々と気にするならいろいろな約束事があるらしい。

文章を簡潔にする、一行空ける、難しい言い回しとかは避ける、 ジャンルにも注意する、今は転生ものではなく、追放とかが流行っているらしいとか。

実はオリジナルを書き始めていたんだけど、プロット、設定、色々と考えていたら、書き直そうという気分になってきた。

主人公が女子高生だと、書いていても自分がなんとなくだか、書きにくいと思ってしまったのだ。

 

 


クリスマスプレゼントと生意気な弟、ブリックス行きは本格的

2020-12-17 17:26:00 | 二次小説

 着替えようとして、ベルト穴はゆるゆるな事に改めて気づいた、随分前から

新しく買おうと思いながらも、買い物に行くのも面倒に感じて、そのまま使い

続けていたが、ブリックス行きが本格的になってくると、このままでは駄目だ

ろうと思ってしまった。
 
「先生、ありがとうございます」
 

治療がすむと若い軍人はマルコーに頭を下げた。
 

「気をつけて、私は来週には、ここにはいないから」
 

「ブリックスへ行かれるんですね、ところで先生、珍しいですね」
 

また、言われてしまったな、これで何度目だろうとマルコーは思った。
 

「似合わないかね」
 

とんでもないと首を振る若い軍人は羨ましそうな顔だ、もらい物だよと答えたマルコ

ーだが、それ、限定品ですよねと言われて、えっという顔になった。
 

 クリスマスの限定品、安月給の自分にはなかなか買えませんと言われて、そんな高

い物だったのかと内心驚いた、マルコーは相手の顔を思い出した。

 良かったら使ってくれない、数日前、スーパーの紙袋を手渡されたとき、中身を見

てどうしてという顔になったのは無理もない。
 
 
 本屋のバイトの帰り、自分を待っていたマルコーの姿にラストは驚いた、何かあっ

たのと聞いてもすぐには話そうとはしない、どこか、言いにくそうな感じだ。

 「聞きたいことがある、私にくれた、あれ、その」

 「もしかして、サスペンダー」

 本屋でバイトをしているホムンクルスのラスト、彼女の表情、目がわずかに泳いで

いる。
 

 もしかして男にねだって、いや、貢がせて買ったのか、そうだとしたら、簡単に受

け取ってしまった自分はまずいのではないかと思ってしまう。

 安くはないし、深く考えずに受けとってしまったのだ、使ってしまったので返品な

どできるわけがない。

 「バレたのね、あー」
 
 肩を竦めた彼女は自分の左手を差し出した、薬指には細いプラチナリングが光って

いる。

 「買って貰ったのよ、あなたの助手に」

 ますます訳が分からない。
 
 「それね、まあ、お詫びというか、シン国のリン・ヤオという男の子、知ってるでしょ」

 マルコーは、以前の誘拐騒ぎの事を思い出した。
 

「先日、二人でいるときに会ったのよ、実は最近になってシン国の人間が誘拐騒ぎに

関係していたと色々と分かったみたいで、お詫びがしたいと言われてね」

 そんな事があったのかとマルコーは、内心、ほっとした、だが、釈然としない部分

もある。  

「彼女からプレゼントと言って渡そうとしたら、多分、遠慮したでしょ」

 言われて、マルコーは、そうかもしれないなと思ってしまった、これはもう、あり

がたく使わせてもらうしかないだろう。

 「何もしなくていいから、もしかして、アクセサリーをとか、駄目よ、絶対」

 そう言われて、マルコーは表情をわずかに曇らせた。

 「弱いみたいよ、肌」

 今一つピンとこない相手の顔を見て、男だから仕方ないかとラストは説明した。

 「アクセサリーの金具とかでできものとか、女物の下着でも痒くなったり、かぶれ

たりするっていってたのよ」

 ああ、そういえば以前、自分の下着は綿だからイイと言っていたな、ふと思い出し

たのだ。

 「歳をとると過敏になるのね、嫌だわ」

 「君もかね」

 「そうよ、夜中の焼き肉店でのバイトしたら、肌が荒れたわ、でもね、これ欲しか

ったのよね、ありがと、ドクター」

 礼を言う相手が違うだろうと思いつつ、マルコーは笑った。

 自分は知らないふりをすればいいということか。
 


 「おい、なんで、あんたなんかと」

 文句を言いながらも、エンヴィーはクレープを食べるのをやめようとはしない、一

口、もう一口と食べながらついに最後まで食べきってしまった。
 

 ベンチに座って隣の女を、むっとしながら横目で見る。

 偶然、街中で出会ってしまい、暇なら付きあいなさいよと言われて荷物持ちだ。
 

 下着、菓子、ウェットティッシュやハンカチ、タオルなど買い込んだ女は遠慮なく

自分に持ってと渡してくる、なんで自分がと思うが、ラストから仲良くしなさいと、

珍しくきつく言われているのだ。

 買い物が終わると女は、お礼だと言ってクレープを食べないと言い出した。

 「もう一つ食べる、今度は違うのがいい、ブルーベリー、バナナがいいかな」

 「いらねえよ」
 

 

 

 「遠慮しなくてもいいわよ、弟でしょ」 

 文句を言おうとすると。

 「ラストの弟でしょ、弟は姉の言うことはきくものよ、世間の常識を知らないの」

 「おい、でデタラメだ、何だ、それは」
 

 さっきから、腹の立つ事ばっかり言いやがってと思いながらも、自分は女の言うと

おりにしている、荷物を持ってクレープを食べている。

 来週にはブリックスに行くから、しばらく会えないわと女が、ぽつりと言った。

 「へえっ、じゃ、あんたの顔」

 見なくて済むんだと言いかけたエンヴィーだが、何故か頭の中だけで言葉が出てこ

なかった。

 「ブリックスって年中、雪らしいのよね」

 「ああ、なんだ、もしかして寒いの、苦手とか」

 「まあ、ね、ラストのこと好き」

 なんだよ急に、変な事を聞くんだなと思っていると。

 「自慢できるわよね、美人だし、自慢の姉ですって言えるし」

 なんだよ、それは。

 「綺麗でもなく、偉くもなかったなって思ったの、今更だけど」

 それは独り言のような呟きだった。

 

 「何、これは」
 

 土産だよ、いらないなら俺が貰うと言ってエンヴィーはクレープに手を伸ばした。
 

「いや、食べるわよ」

 スペシャルフルーツサンドとクレープを前にしてミヤと会ってたというエンヴィー

の話を聞いていたラストは話を聞くと微妙な顔つきをした。

 「自慢の姉、か、それで何か言ってた」

 「いや、別に、なあ、あの女」

 言いかけてエンヴィーは黙りこんだ、このとき、自分が何を聞こうとしているのか

わからなかったからだ。