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花にまつわる幾つもの話

子供時代の花にまつわる思い出や、他さまざまな興味のあることについて書いていきたいと思ってます。

花にまつわる様々な本について

2011年07月20日 | 日記
すっかり更新が滞りがちになり大変申し訳ありません(汗)。
秋以降に開催されるミネラルマーケットにでも参加できれば
天然石の戦利品など少しはこまめにブログ更新をかけられそうですが
このままだと軽くひと月以上は放置してしまいそうな勢いなので
閑話休題として、お気に入りの花にまつわる書籍など
いくつかご紹介させていただきたいと思います。


猛暑の折り、避暑地へ出かけるのも素敵ですが
部屋の中でゆったり夏の読書を楽しむのも一興かと。



それでは、最初にご紹介するのは、
金木犀(きんもくせい)をベースに書かれた夢枕獏氏の初期の短編。
夢枕氏といえば、近年の陰陽師阿部清明人気の火付け役で有名な方ですね。
私が知る中で、最も美しい文章を書かれる方だと思います。
私の貧困なイマジネーションでも脳裏に鮮やかな風景を描いてくれます。


『木犀のひと』(文庫『魔獣館』より短編)
 著者 夢枕 獏

盲目の女性が出遭った不思議な青年とは…?という
ちょっぴり少女マンガテイストの入った乙女心をくすぐる一品です。



二作目は2005年本屋大賞3位にも選ばれた梨木香歩さんの一冊。
受賞以前にお気に入りだったもので
選ばれた時はものすごく誇らしい気持ちになりました。
(私の目に間違いはなかった!と・笑)


『家守綺譚』(新潮社文庫)
 著者 梨木 香歩

  出版社/著者からの内容紹介
  
  これは、つい百年前の物語。庭・池・電燈つき二階屋と、文明の進歩とやらに
  棹さしかねてる「私」と、狐狸竹の花仔竜小鬼桜鬼人魚等等、四季折々の天地自然の
  「気」たちとの、のびやかな交歓の記録。


 最後にせつなさが残りますが、物語全体に流れる穏やかな空気感が、
 一服の清涼剤のように心をリラックスさせてくれます。異界が身近に感じられるかも。



三作目はいまや超人気作家有川浩さんの恋愛小説


『植物図鑑』(単行本)
 著者 有川 浩
 
  出版社/著者からの内容紹介
 
  男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!
  ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。
  野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説!


野草にまつわる写真説明や美味しく調理するレシピまでついた
とてもお得感一杯の幸せな一冊です。



『花妖譚』(文春文庫)
 著書 司馬 遼太郎

  出版社/著者からの内容紹介
  
  清の八十翁・松齢の庭に突如咲いた一茎の黒い花。
  不吉の前兆を断たんとしたその時に現われたのは(黒色の牡丹)。
  人間稼業から脱し、仙人として生きる修行を続ける小角が
  ついに到達した夢幻の世界とは(睡蓮)。
  作家「司馬遼太郎」となる前の新聞記者時代に書かれた、
  妖しくて物悲しい、花にまつわる十篇の幻想小説。


歴史小説(あるいは時代小説)作家として有名な司馬先生の初期の短編集。
しかもその中でも珍しく花にまつわるお話です。
神話や歴史を題材に描かれているせいか、虚無感や寂しさ、死をテーマにした
物語でした。



この中で少しでも心惹かれた作品がありましたら
ぜひとも一度お手に取ってみて下さいね。
コメント
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