研修で城崎へ行ってきました。しらはま探検、ではないですが他の温泉地も知っておこうということで。。
夕刻、浴衣を着て、自分もカラコロと履き慣れない下駄を鳴らし、温泉をブラブラ。泊まり客は外湯が無料になる。宿泊せずに入ると600~800円なので、たくさん入るとすごく得した気分に。(意地になってきて、7カ所の外湯を全部巡った。歩き過ぎて親指に豆が出来てしまう・・)
最初に行ったのは今年7月にオープンした「御所の湯」。旅館で貰える入浴券を、外湯入り口で渡すだけで良い。ここの露天の開放感は、外湯で一番よかった。風呂から出る時は、スタッフが浴衣で宿泊先を確認して、下駄をサッと出してくれる。どこの外湯でも統一されたサービス。この対応が気持ちよかった。 そのあと、「まんだら湯」、「一の湯」と続けて入る。
「一の湯」の露天は洞窟になっていて、女湯と仕切りを入れた造り。話声がよく響いた。ひとりの男性が「よく声が響いて来ますなあ」とそのまんまを隣の男性に話しかけ、男性は苦笑いを浮かべる。
夕食後は「鴻の湯」、「柳湯」へ。 「鴻の湯」はなんて無い。「柳湯」かなり熱かった。酔ったおっちゃんがしきりに「○ん○んやけどするわ、なあ?」と周りの客に話しかけていた。
一緒に行った方に誘われ、射的をやってみる。この道40年(と勝手に推測)のおばちゃんが、近距離で打たれ、倒れまくる人形をせっせと拾う。あまりに近距離なので、危うくおばちゃんを打つところだった。だれが何個倒したとか、覚えてるんだろうか?ある人の賞品を見ると、へんな陶製の置物ひとつだった。。
・・・夜の城崎は、若いカップル、家族連れ、団体、みんな町の風景の一部となって、そぞろ歩きを楽しんでいた。みんな浴衣で、普段着のお客さんはほとんど無し。2年前に行った「大江戸温泉物語」を思い出す風景だった。非日常的な、タイムスリップしたかのような感覚。細部までの作り込みが重要、と感じる。
今年7月にリニューアルされた「御所の湯」。露天の開放感が良い。
「まんだら湯」。旅館近く。ちょっと狭い。近くにいた旅館従業員のおばちゃんに話を聞くと、
町民は4才までと70才以上は入浴無料、小学6年までは50円、その他は100円だそうです。
住民と温泉が密接な関係。風呂の設備が無い民家も多いらしい。
「一の湯」。御所の湯に負けず、ここも重厚な作り。洞窟型露天風呂に入るべし。
「鴻の湯」。露天では会社の経営について延々語るサラリーマンが4名。
・・すぐに退散。
ある旅館の前に趣のある水槽が。金魚すくいが出来るようになっていた。
ちなみに、城崎温泉は男の集団が喜ぶ通りは無い。11時ごろには通りもひっそりとしていた。
コンビニも無かった。
翌日6時に起きて旅館のお風呂に入ったあと、7時から城崎駅前の「さとの湯」と「地蔵湯」へ。「さとの湯」は屋上の露天が最高。駅の向こうに円山川の流れが見えた。地蔵湯は、まあ普通。
ちなみに「さとの湯」の建物内には役場の「温泉課」がある。
白浜温泉には無い。
城崎温泉駅前の「さとの湯」。電車通学の高校生らが駅に急いでいた。
駅の入り口。なんか、字が下手に見えるが・・・。
駅前に、各旅館が下駄を奉納。
温泉の恵みに感謝の意を表しているんだろう。大切な部分ではないか。
駅前には「お宿案内処」がある。旅館組合が運営。
最後は地蔵湯。全部制覇。歩き疲れた-。
湯の品質に関しては、外湯は全部「加水あり、加温なし、入浴剤の使用なし、消毒処理あり、循環式ろ過あり」だった。温泉のにおいはあまりしなかった。でも表示はちゃんと出来ていた。泉質どうのこうのよりも、外湯を巡る楽しさがそれを上回っている感じだ。
温泉情緒とは、温泉を含めた「非日常的な空間」を、五感で味わうもの。
温泉に浸かるだけでなく、温泉を含めた「非日常的な雰囲気」に浸かるもんだ、と感じました。
以上、研修レポートでした。
城崎の帰り、車窓から円山川を眺める。
昨年の水害では温泉街も水浸しになったそうです。