¶タイタン号の宇宙探検¶

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「優しい時間」・・森の時計は ゆっくり 時を刻む――

2006年04月20日 08時35分54秒 | ドラマ・映画 全般の話

●出演/ 寺尾聰、大竹しのぶ、二宮和也、長澤まさみ、麿赤兒、余貴美子 ほか
(倉本作品にジャニーズのタレントが出演するのは今作が初めて)
●原作・脚本/ 倉本聰
●共同脚本/ 吉田紀子、田子明弘、小林彰夫
●製作総指揮/ 中村敏夫
●主題歌/ 平原綾香 「明日」

北海道で最近再放送が始まりました。ついこの間見たばかりなのに、どうしてか、見るとそのまま画面に吸い込まれていって、1時間が終ってしまいます。
昨日は、まだ第三話だっていうのに、例の如く(涙腺が弱いもので^_^;)涙が溢れてしまって、つい記事を書きたくなったというわけです。
詳しくあらすじを書く必要はないでしょ?DVDが出ているし、情報が溢れかえっているはずですから。
なので、今回はサイド情報というか、ちょっと調味料的なことを書こうかな、と思って記事にしてみました。
(なんて、結局ただ書きたいことを書きなぐるだけ・・・)

【脚本家・倉本聰について】
倉本聰(くらもとそう)。1935年1月1日生まれ。東京都出身。
脚本家・劇作家・演出家。
東京大学文学部美学科卒業後、1959年ニッポン放送入社。1962年に退社後、脚本家に転身。
1973年、大河ドラマ執筆中にNHKとトラブルになり、北海道・札幌に転居。1977年、富良野に移住。1984年からは脚本家と俳優を養成する「富良野塾」を主宰している。
代表作に「北の国から」「前略おふくろ様」「昨日、悲別で」「ニングル」など多数。
「―――」という「間」で心を語らせるシナリオが倉本脚本の特徴。
「優しい時間」は、「火の用心」(1990年 NTV系)以来、15年ぶりの連ドラ執筆。

<あらすじ>
ニューヨーク駐在経験もあるエリート商社マン・涌井勇吉(寺尾聰)。

「最初は、妻と息子に毎日手紙を書き送っていた。
それが3日ごとになり、1週間ごとになり、1ヶ月ごとになって数年経った頃、拓郎の起こした事故で、めぐみが・・・」


勇吉にとって、最愛の妻だっためぐみ。
2年前の交通事故で、妻(大竹しのぶ)の命を奪った息子(二宮和也)を許すことができないまま、勇吉の時間は止まってしまいます。
めぐみの死をきっかけに会社を辞め、北海道・富良野に移住して喫茶店「森の時計」を開く勇吉。生まれ故郷で喫茶店を開くのが、生前の彼女の夢だったからです。
一方、自分の運転ミスで母・めぐみを死なせてしまった息子の拓郎は、富良野からほど近い美瑛で陶芸を学んでいます。
事故後、勇吉は息子に会おうとはせず、親子の関係は断絶状態に。
そんなある日、「森の時計」の従業員・梓(長澤まさみ)と拓郎が、偶然知り合って…。

このドラマは毎回、いろんなゲストが登場して(第一話は時任三郎&手塚理美。そしてなんと、後半では北島三郎さんも登場!)喫茶店に来る常連客と絡んで何らかの事件が起こる、いわば一話完結形式です。
その合間合間に、拓郎(倉本さんはジェームス・ディーンをイメージしたと言っていました)のエピソードも絡み、父と息子の冷たい、淋しい、悲しい断絶の会話がインサートされます。

ラスとには必ず、死んだ奥さんである大竹しのぶが出てきて、拓郎の手作りのマグカップ(そうとは知らされず、誕生日プレゼントとして勇吉に贈られたもの)でコーヒーを飲んでいます。
そして二人で、その日の出来事を語り、息子のことを思う。

もう心はとうに融けているのに、息子を心から許すことが出来ず、でも手を差し伸べ、愛してやりたいと思っている勇吉。
そして、父親のすぐ側で密かに暮らしながら、どうしたら父に許してもらえるのか、ずっと考え、自己の心の再生と償いを模索する拓郎──。

第三話では、拓郎が夜、外で父親の姿を木陰で見つめ、涙をこぼしている姿がありました。
小枝を踏む音に振り向いた勇吉が

「誰かいるのか?」

と声をかけても、じっと身を潜めている拓郎。
そしてそのまま走り去る姿に被さるように流れてくる平原綾香の「明日」──。

もうだめ。泣けてしまった・・・!
あの歌はずるい。拓郎の後ろ姿も淋しすぎるよ~~
寺尾聰も、マスターとしては格好いいんだけれど、息子のこととなるとカチコチになってしまって、見ていて本当に
「長澤まさみちゃん、頑張って、早く二人を会わせてあげて!」
って思ってしまうんだけれど・・・人間の心って本当にむずかしい。
父と息子、最後に交わしたお互いの、あの言葉、あのしぐさ、あの目つき──こだわってこだわって、どうしようもないんです。

これじゃあ全部リピートしそうじゃないか!
でも、心がちょっと潤って、涙がにじむのはいいかもしれません。
毎日「明日」を聴けるのも、なんだか自分に肥料でもあげてるような気分。
二宮くん、いいなぁ。あどけなくて、淋しそうで、見ていて胸がキュンとなります・・・
また今日も見ようっと。


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