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【SPI検査】感情的と思考的~判断のしかたはどう違う?

2006年03月05日 17時07分19秒 | 心理学・健康・その他

今回は4つの側面の3つめを説明します。
“感情型(Feeling)と思考型(Thinking)”についてです。

何かを判断をくだそうとする時、その判断はそのより所により2つに分類することが出来ます。つまり、正しいか否か客観的・分析的に吟味してみて結論を得る方法(思考的判断;T)と、正否でなく、好き嫌いによって結論をくだす方法(感情的判断;F)です。
前者の思考的判断(T)は、合理主義的アプローチとでもいうべきで、物事を論理的にすじみちだてて考える時に役立つものです。
一方、後者の感情的判断(F)は、人情的アプローチとでもいうべきで、能率ばかりを考えず、人の気持ちを大切にして物事を進めるときに役立つでしょう。
これら2つのタイプの特徴は以下のとおりです。

【感情型(F)の特徴】
・同情的で涙もろい
・やさしく、親切
・人の気持ちや感情に敏感
・人を喜ばせたり手伝ったりするのが好き
・調和を尊ぶ
・あたたかい
・人がいい
・合理的判断に欠ける
・優柔不断
・厳しさに欠ける
・非分析的
・個人的好みや願望により決断が影響される

【思考型(T)の特徴】
・知性的
・冷静(冷淡ではないので注意)
・厳しい
・人のことを気にしない
・分析を好む
・物事を理論的にすすめることを好む
・公平を尊ぶ
・人間の感情に興味が薄く、無感動な面がある
・人の気持ちや感情を傷つけることがある
・厳しく、時には他人を怒らせる
・感受性が乏しい
・批判的

またもや具体例をあげてみましょう。会社で遅刻常習犯の部下がいたとします。
Fの人は「よく遅刻する奴だなぁ。今度ゆっくり話し合ってみよう。危なっかしくて心配だ」と思い、その部下をひたすら心配します。
一方、Tの人は「なぜ彼はよく遅刻するが、どうしてだろう?一度問いただしてみよう。もっと厳しく指導しなければ・・・」と思う傾向が強いのです。

ちなみに、「まえがき」に書いたとおり、私もこのテストを受け、人事、総務も兼務していた時期があったので、 “会社として求める人材” という観点で社長に話を聞いたことがあります。
「感情型(F)の人は会社員に向いていない」ときっぱり言っていまして、SPI(能力試験)の得点に関わらず、F傾向の強い人はばっさり落とされていました。
誤解しないでいただきたいのですが、これは「会社員に向いていない」だけで、人間としてどうこうという判断ではありません。そしてFであっても“傾向の弱い人”はたまに合格していました。
一つの集団が、みな、理性的で厳しい人ばかりだったら息がつまってしまいます。ですから、Fのような「情にもろい人」も必要というわけです。
ただし、部下を持つのはやや難しいです。これは「感情型(F)の人への負担」が増えるポジションだからです。部下を持つ=中間管理職。人に命令され、その命令を自分の部下にしなければならない──これは「感情型(F)の人」にはとんでもない苦痛なのです。
逆に「思考型(T)の人」は人に命令することを苦にしません。ですから、これは能力というより、適正の問題ということになります。

また、「思考型(T)の人」の具体的特徴として、“タメ口、なあなあ言葉、俗語、簡略な言葉遣い”を嫌う傾向があります。当人も当然使わないように心がけ「NO」のサインを送っているはずです。(親しげに話しかけても敬語の返事が返ってきたら要注意です)

ただし!
またまた注意事項として書かせていただきます。
しつこいようですが、誰もが両方の特徴をあわせ持ち、どちらかの特徴が突出しているのだ、ということだけは忘れないでください。
2つの分類は、行動、思想に現れる頻度の違いであり、あくまでも『傾向』にすぎません。
Fの人だって厳しく、怒ることもあるでしょう。人を傷つけることだってあるはずです。Tの人も、本や映画などで感動して泣くことがあるし、人に優しくすることもあるでしょう。総じて冷血人間というわけではありません。
誰もが両面を持っているのです。ですから、決め付けるのはとても危険なのでやめてくださいね。

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