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酒量多いと自殺リスク倍増!・・・鬱病との密接な関係

2006年03月02日 09時06分00秒 | 心理学・健康・その他

共同通信 - 3月1日22時2分更新
週1回以上飲酒し1日当たりの飲酒量が日本酒3合以上に相当する男性は、時々(月に1-3回)飲酒する程度という男性に比べ自殺の危険性が2・3倍とした大規模疫学調査の結果を、厚生労働省研究班(主任研究者・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)が1日、英医学誌に発表した。
日本酒3合はアルコールに換算すると59グラムで、ビールなら大瓶3本、ウイスキーならダブル3杯に相当。自殺リスクは飲酒量が多いほど高まる傾向がある一方、「全く飲まない」男性のリスクも2・3倍だった。
研究班は「飲まない人で高い理由は不明だが、酒量を適度に減らすことが自殺防止に役立つということは言えそうだ」としている。

自殺をする人とうつ病との関係はトラックバック記事でも取り上げています。ぜひそちらを読んでください。
うつ病は、だれもが罹りえる、“心の風邪”。珍しい病気ではなく、ごくごく身近なものなのです。
以下、アルコールとうつ病との関係に関するコラムも抜粋させていただきました。

<欝とアルコール(「仲間と共に歩む会」のコラムより)>

うつとは、誰でも経験するちょっとした気分の浮き沈みから、生理的機能にまで影響を及ぼし、何回もの自殺を企てたりする深刻な症状まで、様々な状態についてを言いますが、ここでは治療の必要な欝の症状とそれにまつわるアルコールについて取り上げます。繰り返す頭痛、腹痛など、ストレスから引き起こされる身体的症状の影にもうつが潜んでいる事がありますので、ストレスを高じさせないような、早めの対処が必要です。

深刻な鬱の85%がストレスによってひき起こされるとも言われます。リストラ、定年退職、離婚、愛する人の死など人生の転機にあって、困難な現実に対応しきれず、飲酒によって一時的に紛わそうとして、更に悪循環に陥ってしまう事があります。

欝の症状は慢性的な意欲減退をひき起こすので、飲酒によって一時的に気分は改善されはするものの、酔いが覚れば、元通りの欝症状どころか、更に重い症状に陥る事もあります。それを感じないために、またお酒を飲む、といった出口のない迷路に入り込み、当人も飲酒を止められなくなっていき、自殺を考える事もあります。この場合飲酒の間隔がたとえ一週間だったとしても、依存性は高く、欝と同時にアルコール依存症をひき起こしていると言えますので、専門家の治療(適切な投薬とカウンセリング)や、専門病院への入院などが必要です。

欝からアルコール依存症をひき起こしてしまった場合は、断酒も必要ですが、力を振り絞るような努力しようとする姿勢では、長続きしません。また、抗欝剤や睡眠薬を医師との相談なしに絶つのも危険です。脳内アミン(特にセレトニン、ノルエピネフリンの神経伝達物質)の減少はうつの一大原因です。これらをとりこむ作用の抗欝剤が多くあります。睡眠薬はいけないと言って、飲まずに眠れなかったら、疲れてしまい、お酒を飲みたくなったら逆効果です。薬とお酒を共に常用してはいけません。お酒を使わずに、心身共に休養が必要という自覚を持って、リラックスできるような状況を整える事が理想です。うつの人には自己肯定感、他者との親密感が欠如しています。(これらはアルコール依存症、摂食障害などの症状にも見られます)AA,EAなどの自助グループに参加する事でこれらを補って行く事が可能です。適切な対応をしていく事により、回復できます。
長く飲酒を続けてきた人が飲酒を止める事によって、アルコール性欝といった一過性の欝症状をひき起こす事はありますが、これは止め続ける事によって改善されます。

【うつのチェック】
(あなたはうつにかかっているか)

1、一年前と比べて、よく泣きたくなる気分になる。
2、気分が滅入って悲しい。
3、希望がなく、ほとんど無力感にとらわれている。
4、やる気、動機(モチベーション)がほとんどなくなってしまった。
5、かつては楽しめたものへの興味が失せてしまった。
6、生きることは価値がないという考えがよく浮かぶ。
7、睡眠パターンが最近変わって、極端に多く、あるいは少なくなった。
8、食欲がなくなっている。
9、しょっちゅうイライラする。
10、そわそわした感じになる。
11、エネルギーがなかなか沸いてこない。
12、朝は一日のうちでも一番気分が滅入る。
13、よく過去のことを思い巡らしている。
14、鏡に映った自分は悲しそうだ。
15、自己否定感を持ってしまう。
16、過去のことを気にしすぎる。
17、一年前より多くの身体症状(頭痛、胃の痛み、便秘、動悸など)がある。
18、かつてのように仕事がうまくできていないと、まわりの人は気づいていると思う。


以上の質問の大半が「はい」の場合は、うつの確率が非常に高いので、症状が悪化しないうちに専門家のアドバイスを受けてください。(以上、抜粋文より)

私は体質的にアルコールを一切口にしないので、その関係性については特になにも言うことができないのですが、上記のチェック項目、かなり「そうかも」と思えるところがあります。
みなさんはいかがでしょう?
項目と照らし合わせて、あらためて考えてみるのもいいかもしれません。
しつこいようですが“うつは身近な病気”です。風邪のように、誰もがかかるものなのです──。


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