否・とんねるず的「うたばん」「みなさん」の解説

いつも木曜日のとんねるずに関する解説を、敬愛するファイアーさん（毎週本当にお疲れ様ですm(__)m）に任せっぱなしで楽をしている私ですが、ちょっと昨日の番組について、とんねるずとは離れた視点で、思うところがあったので、今回急遽書かせていただきます。

まず「うたばん400回記念　気はつかわないで、お金は使って！ヨロシクＶ！ＳＰ（長！）」で、久々に歌番組らしい瞬間が・・・（苦笑）。

それは米良美一さんが歌った『ヨイトマケの歌』です。

ヨイトマケの歌

【作詞、作曲】丸山明宏（現・美輪明宏氏）
父ちゃんのためなら　エンヤコラ
母ちゃんのためなら　エンヤコラ
もひとつおまけに　　エンヤコラ

１．今も聞こえる　ヨイトマケの唄
今も聞こえる　あの子守唄
工事現場の昼休み
たばこふかして　目を閉じりゃ
聞こえてくるよ　あの唄が
働く土方の　あの唄が
貧しい土方の　あの唄が

２．子供の頃に小学校で
ヨイトマケの子供　きたない子供と
いじめぬかれて　はやされて
くやし涙に暮れながら
泣いて帰った道すがら
母ちゃんの働くとこを見た
母ちゃんの働くとこを見た

実は、私が初めてこの唄を実際に聴いたのは、美輪さんご本人ではなく、桑田佳祐さんのソロベストアルバム『TOP OF THE POPS』でした。
どうやら、５、６年くらい前から放送禁止が解けたらしいのですが（「うたばん」でも放送禁止の歌だったとテロップが出てましたよね）、初めて聴いた時点で、胸が熱くなってしまいました。
それから、たまたま見たＮＨＫの音楽番組（桃井かおり司会）で、ゲストの槙原敬之がこの「ヨイトマケの歌」を歌ったのを見てしまい、ヤラレタ──と思いました。
貧しい底辺の生活と、そんな中で光る人間性の美しさの対比。泥まみれで働く母の姿を見て、一気に大人になった少年の心が、なんともジ～ンときてしまって・・・。

放送禁止と聞くと、私はまず『巨人の星』を思い出すんですが、皆さんはいかがでしょう。
星飛雄馬が小学生（だったと思う）の時に先生に父親の職業を聞かれて
「父ちゃんは日本一の日雇い人夫です！」と言ったのが忘れられないのです。
建設工事現場労働従事者の方々への差別を助長させる──という理由からの“放送禁止”なのだそうですが、こんな素晴らしい歌までもがメディアに隠滅されていたなんて驚きでした。
とにかく今回まさか“あの”「うたばん」でこの名曲を聴けるなんて思わず、びっくりしてこの記事を書いた次第です(^_^;)。

ちなみに“ヨイトマケ”とは、三角に組んだ丸太の真ん中に滑車をつけて、そこに吊るされたおもりをみんなで引っ張って落とし、地ならしをする作業のこと。またその作業に従事する作業員を称するのだそうです。

さて、次は一転。「みなさん」における石井一久の大ボケっぷり
野球に詳しい方はよくご存知かと思いますが、彼はサウスポーで、ヤクルトの野村監督時代の黄金期、最年少エースとして活躍していました。
（こう書くのもなんだか褒め称えるようで抵抗があるんですが・・・^_^;）

最年少、つまり彼は、とても才能があったのでとっとと一軍に昇格し、年上ばかりの中で活動して、いわゆる“ぱしり”というイメージが非常に強かったのです。こう書くとなんだか陰険なイメージを持たれる方もいらっしゃるでしょうが、番組を見たらわかるとおり、彼は天性の大ボケ野郎、いわゆる“宇宙人”だったのです。（言い過ぎ？）
だからきっと先輩にも可愛がられていたはず・・・たぶん（自信ないけど）。

エースになる前（まだ荒木大輔氏も活躍していた頃です）は、中継ぎで何度か登板するも、とんでもないノーコンで、客からさんざん野次られていました。（本人は淡々と投げてた・・・気がする）
それが、いつのまにか「あいつの球は簡単には打てない」なんて他球団に言われて、ヤクルトファンの私は「ええ！？」と内心驚いてしまった次第で・・・。

印象に残る出来事は多々あるんですが、一番「アチャー」と思ったのが、阪神大震災後、オリックス（イチローがモンスター呼ばわりされていた頃）が日本シリーズでヤクルトと激突することになった時のことです。
世間は当然「オリックス優勝、日本一！」を望んでいたでしょうから、心情的にとても不利でした。ましてやイチローが球界の宝と言われていた矢先だったのに、石井はやってくれました。
確かヤクルトが２連勝（これだけで世間の冷たいムード漂いまくり）したあと、石井がイチローに第一打席、いきなりデッドボールを投げたのです。（試合経過等記憶違いがあったらご指摘お願いいたしますm(__)m）
「石井～！それはだめだよ～」とファンの私ですら思ってしまった(^_^;)。

その後、オフのゲーム大会みたいので顔を会わせて、徳光さんに促されてイチローに謝ってましたが、あいかわらず“ゴーイングマイウェイ”でした。

ま、他にも神田うの事件（よかったよ、結婚しなくて！）やらいろいろやらかしてくれましたが、やっぱり「食わず嫌い」でもトンチンカンで、“宇宙人”っぷりは健在でした。
でも、ああいう人と暮らしたらさぞかし楽しいだろうな・・・。そういう意味では好きな選手です。
今季はちゃんと古田ＰＭの役にたって頑張ってね♪