
2007年9月公開
柳本紳一(19)役 田中圭(23)
共演者 柳楽優弥(17) 石原さとみ(21)
貫地谷しほり(22) 関めぐみ 佐藤千亜妃
原作天童荒太 脚本森下佳子 監督堤幸彦
豪華!スタッフもキャストも豪華。私この映画は、無名時代の圭さん達が出演している映画かと思い込んでいたのですが、2007年公開だともう柳楽君はカンヌ主演男優賞受賞してるし、さとみちゃんは朝ドラ主演済で(てるてる家族好きでした!)貫地谷しほりちゃんもスイングガールズ後、圭さんもすでにドラマ映画に出まくってます。ベテラン俳優も原田美枝子さんはじめ実力者ばかりです。
豪華メンバー集結させた力の入った映画でした。なので見終わった後すごく疲れました😅
若い俳優さん中心ですが爽やかな青春グラフティなどではなく、痛みを抱えた人達がそっと寄り添うお話です。圭さんがグループ最年長なの珍しい気が。役どころも優しく頼りになる皆のお兄さん(ギモ)です。頭いい!PC強い!腕っぷしも強い!浪人生!
さらに可愛いらしさの演出も抜かりありません。もう登場から可愛すぎる。


貫地谷しほりちゃん演じるタンシオが惚れちゃうのも仕方ありません。
他人の痛みを知る為に自分に爆竹投げつけるような事しちゃうので皆から敬遠されている柳楽君(ディノ)とも両親の離婚で傷ついているさとみちゃん(ワラ)ともするっと仲良くなってます。

柳楽君はこの時まだ17歳。切れまくってるナイフで自分を傷つけずにはいられないディノと柳楽君自身が重なっているように見えました。目力凄い。
そんな四人が傷ついている人達から依頼を受けて、その原因となった場所に包帯を巻くという包帯クラブを作り活動していきます。
心の傷って人によって様々で「そんな事大した事ないから気にするな」なんて言われても何の慰めにもなりません。包帯を巻く事も何の役に立つのかと言われれば立たないのですが、でも「あなたを気にかけているよ、一人じゃないよ」というメッセージが包帯に託されているのだと思いました。そして他人の傷を知ることで自身の傷が癒されていく包帯クラブのメンバーです。(ディノは癒される事を頑なに拒否し、それがラストシーンへと繋がっていきます)
ギモ君の傷ははっきりとは明言されませんが、小学校のころ教師から受けた虐待の記憶が彼を苦しめていました。

友達の話と言うギモ君があ!😭


なのに!この後のシーンは全く納得いかないものでした😣
酔ったギモ君がディノにオネエ口調で迫り断られて酔いつぶれてしまいます。なんじゃそりゃ!コメディタッチなのがまたつらい😢11年前はこれが面白いと思われていたということでしょうか。ここだけは本当に蛇足だと思います。酔ったギモ君はめちゃくちゃ可愛いけどね!
この後、街中を巻き込む大騒ぎを起こしつつも全ての登場人物が前よりちょっと生きやすくなり、笑顔で終わりました。痛みも傷も急になくなりはしないけど、少し薄れたら抱えて一緒に歩くのも悪くないです。
佐藤二朗さんや子役の落合トモキ君なども登場するのが楽しい。

今のところ私が見た中で1番若い圭さんでした。堪能しました!
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