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さとくーの取りあえず「ときめきブログ」

日常で感じた楽しいことからトホホなこと、果ては好きなモノまで節操無しに呟いてますv

「刑事のまなざし」

2011-12-18 23:41:19 | 読み物
、薬丸岳氏

<内容(「BOOK」データベースより)
『オムライス』…内縁の夫が焼け死んだ台所の流しの「オムライスの皿」、
『黒い履歴』…クレーンゲームのぬいぐるみ「ももちゃん」、
『ハートレス』…ホームレスに夏目が振舞った手料理「ひっつみ」、
『傷痕』…自傷行為を重ねる女子高生が遭っていた「痴漢被害」、
『プライド』…ボクシングジムでの「スパーリング」真剣勝負、
『休日』…尾行した中学生がコンビニ前でかけた「公衆電話」、
『刑事のまなざし』…夏目の愛娘を十年前に襲った「通り魔事件」、過去と闘う男だから見抜ける真実がある。/font>


短編集ではあるが、一つ一つが人間の底にある弱さとか欲深さとか愛情とかを考えさせられる話に
なっており、その集大成がラストの『刑事のまなざし』である構成は中々楽しめました。
薬丸氏=社会派というイメージ、そして重い話が多いというイメージですが、短編であることで
それが多少薄れているかなとも思うし、同時にガツンと訴えてくるには弱い気もします。
<別にもの凄く救いようのない話を読みたいわけではありませんが。

自分がある事件の被害者の立場であり、それでいて罪を追う刑事と言う夏目は魅力的にも感じますが、
同時に誰かと被るな~という気がしたんだが、東野氏の加賀刑事っぽいと思ったのは
自分だけだろうか。


「ラスト・メメント」

2011-12-08 23:56:18 | 読み物
「ラスト・メメント 遺品蒐集家・高坂和泉の日常」、鈴木麻純氏

内容(「BOOK」データベースより)
遺品蒐集を趣味とする高坂和泉は、コレクションに囲まれて満ち足りた日常を送っていた。
だが、死を描いた一連の絵画“死者の行進”を追う内に好奇心旺盛でお節介な駆け出しカメラマンの彩乃に出遭い、
遺品をめぐる厄介な事件に関わることに…。
遺児の元に現れるお化けの正体、老実業家の奇妙な遺言ゲーム、亡き恋人からの最後のプレゼントの行方…
和泉の“鑑賞眼”によって暴き出される真実とは!?


すっごい久しぶりの本だ。(そしてこの間読めずに返したものあるorz)

ある意味ジャケ借りな気がするが、まあ、気にしない!<一応帯も確認してるけどね。
コレクターにも色々あるもんだなと@遺品収集。
と言っても“死者の行進”を集めるのがメインであって、個人の物を収集しているわけではない。
けれど死というものに囲まれて(この父親がそういったテーマを持つ芸術家であり、コレクションも
こういったものが多い)いるうちに、他の遺された物から思いをくみ取れる(オカルト的なものでは無く、
審美眼の一種と捉えられているが)ようになったのが主人公。
もの凄くやる気のないのに彩乃に引っ張られるかのように故人の謎に迫っていかざるを得ないのが
ちょっと面白いところでもある。

が、途中(三編中の二つ目から)出てくる人物との絡みがこの書に限っては中途半端で
(徐々に明かされていうのだろうが)読み終わって謎が残るというかスッキリしない感じがしました。

ドS刑事

2011-11-15 23:32:57 | 読み物
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」、七尾与史氏

内容(「BOOK」データベースより)
静岡県浜松市で、人間が生きたまま次々と焼き殺される、残虐な連続放火殺人事件が起こる。
被害者は、元ヤクザ、詐欺師、OL、主婦、歯科医など様々で、何の手がかりもない。
それなのに、県警からやってきた高慢ちきな美人刑事・黒井マヤは、殺人現場で「死体に萌える」ばかりで、やる気ゼロ。
相棒の代官山脩介は、そんなマヤに振り回されながらも、被害者の間で受け渡される「悪意のバトン」の存在に気づくが―。


タイトル、装丁で釣りましょうという魂胆が見える(え、違う?)本、なのにまんまとホイホイされたのがここに。 ノ
雰囲気的にはラノベっぽいと思う、その分キャラも立つように書かれているんだけれど 
いかんせん実在感がない。(と言うかこんな刑事が実際にいたら嫌だけれど)
そのまま割り切って読めばそれなりに面白いのかもしれないけれど、どうにもこの刑事の趣向が最後まで
相容れなかったし、そのせいで読後感の印象はあまりよくないです。

事件に関して言えば、こんな動機どっかにあったよなぁ(最終的な事実は違うけれども)と思ったのだが、
アレだもっとお硬く、笑い!?無しに書くと「乱/反/射」に似ているんだということに気付いた。


これを検索するともれなく「謎解き~2」が出てくる、うん、そうだよね、出たんだよね。
一応予約は入れたが、さて回ってくるまでにどれほどかかるだろうか。
<しかし、ドラマは一回目でムリでしたw

「ナニワ・モンスター」

2011-11-03 23:55:51 | 読み物
「ナニワ・モンスター」、海道尊氏

内容(「BOOK」データベースより)
新型インフルエンザ「キャメル」患者が発生した浪速府。
経済封鎖による壊滅的打撃、やがて仄見える巨大な陰謀。
ナニワの風雲児・村雨府知事は、危機を打開できるのか?村雨が目論む、
この国を破滅から救うための秘策とは―。


えらく読むのに時間が掛かった割には読後感想があんまり浮かんでこない。orz 
バチスタシリーズではあるのだと思いますが、間隔があいてる読書形態なので(そして一度しか読んでない;)、
正直よっぽどあくの強い(ていうか皆あくは強いですがw)人物でないと覚えていない;
ということで暗躍!?している彦根しについても前作でどう活躍していたか思い出せず、
「何この腹黒(ではないw)な人?」という印象しか抱けなかった。

基本的に氏の主張は(AI設置)ぶれていないのですが、それが一病院の中の出来事ではなく、
更に行政、司法の中で語られているために、正直そこら変(官僚、省庁での駆け引き具合)の葛藤まで
行ってしまうと基礎知識がゼロに近いので同調する、しないより中身を理解するだけで精一杯で
話の面白さまで回らなかったです、自分は。

パンデミックに対する反応、難波の行政からの独立等、現在とリンクする点もあるのですが、
大きな海堂ワールドのごく断片に過ぎない(と思われる)ので、話として結末が明確でないのも
もやっとした理由かもしれません。

ハタラクオトメ

2011-10-25 23:52:36 | 読み物
「ハタラクオトメ」、桂望実氏

内容(「BOOK」データベースより)
北島真也子、OL。157cm、100kgの愛くるしい体形ゆえ、人呼んで「ごっつぁん」―。
中堅時計メーカーに就職して5年が過ぎた彼女は、ひょんなことから「女性だけのプロジェクトチーム」のリーダーに。
任務は、新製品の開発。部署を超えて集められた5人と必死に企画を立てるも、
その良し悪しを判断される前に、よくわからない男社会のルールに邪魔される。
見栄、自慢、メンツ、根回し、派閥争い…。働く女性にエールを送る、痛快長編小説


もの凄い久々な気がする、このカテゴリ。(苦笑)
完全にジャケ(を見て図書館に予約した)借りたものですが、今チェックして気付いた、
「県庁/の星」の人だったのか!

ということで何となく「ああ、なるほど」という展開でした。(分からんがなw)
主人公は、愛くるしい体型(という言い方をするのだな)でどこか憎めない性格の1OL。
普通ならマイナスに向きがちな体型を明るい性格でカバーしている。
<そしてこの体型故食べることが大好き=料理上手=料理シーンが多々出てくるのだが、
…ちょっと美味しそうではある。
働く女性への応援メッセージ…というには、がむしゃらでもないし展開として出来過ぎなのは
(ここら辺が被る気がする)まぁ、お約束ということで目を瞑るべきなのか。
コミカルさがあって読みやすいことは読みやすいし、ある種のサクセスストーリーではあるのですが、
読後にあんまり残らないのはどっかで好都合よく行くはずがないと思う歪んだ性格からか。(笑)


「あなたにおくる X  (キス)」

2011-09-14 22:24:37 | 読み物
「あなたにおくるX (キス)」近藤史恵氏

内容(「BOOK」データベースより)
感染から数週間で確実に死にいたる病。
その驚異的なウイルスの感染ルートはただひとつ、唇を合わせること。
かつては愛情を示すとされたその行為は、現在は国際的に禁じられ、封印されている。
ここは、外界から隔絶され、純潔を尊ぶ全寮制の学園、リセ・アルビュス。
平穏な学園生活は、一人の女生徒の死をきっかけに、一変した。
「彼女の死は、“あの病”によるものらしい」と、不穏な噂が駆け巡る。
不安と疑惑が増殖する中、あまりに謎めいた“犯人”探しが始まる―。
特別書き下ろし短編「夕映えの向こうに」を収録した新装版。


意外とサクサク読めた。(というか、そうだろうと思って手に取った)
近未来(になるのかな)に発症したエイズや癌のような病気(ただし致死率100%)の感染源はキス。
基本は犯人探しになるのだろうけれど、氏の書く話はミステリだけに重点を置かれているわけではないと思う。
全寮制の学園、憧れの同性の先輩というシチュは宮木氏の雨の庭だったけか?←確認しろよに
似ている気もするが、
あそこまで絶望的では…いやいや、そうでもないか?(どっちだ)

憧れの先輩を失った主人公は犯人探しをするが、その結末は彼女にとっては重いものだった。
というか、終わり方自体も若干どうかなぁという気がしなくもないのですが。
っていうか、まともに感想を書けないのは途中で「そっち系の話?(同性による恋愛感情)」と
思ってしまったからかなぁ。(基本受け入れられるのはノマカプだけなんだよ、極々例外!?を除いて)


ところで、明日、いきなりのブドウ狩り、ならぬブドウ買いに行くことにまりました。
「大丈夫かおまえ?(時間的な意味でw)」なのですが、「用事あるの?」と聞かれて
「ある」と言えなかった。orz 

「かがみのもり」

2011-09-08 23:47:56 | 読み物
「かがみのもり」、大崎梢氏

内容(「BOOK」データベースより)
お騒がせコンビの中学生男子が持ち込んだのは、金色に輝くお宮の写真。
トラブルが始まったのは、それがきっかけだった…。片野厚介は新任の中学教授。
教え子の笹井と勝又が、立ち入りが禁止されている神社の裏山で、美しい奥宮をみつけたと言ってきた。
その在処をめぐって接触してくる、怪しい組織と、謎の美少女中学生。
降りかかるピンチの連続に、三人は、幻のお宝を守れるのか。


大崎氏というと本屋を舞台にしたシリーズが先に浮かびますが、これはどちらかというと
「ねずみ石」や「片耳うさぎ」の雰囲気に近い方だと思います。
今ではあまり見られなくなった田舎の風景を舞台に登場するのは純朴で素直な少年達、
ノスタルジックさを感じさせられる設定だなぁと。
そしてミステリではあるけれども、誰も死なないし警察が係わるような大きな事件が
発生するわけでもなく(厳密に言うと出てきますけれども)殺伐さは感じられないです。

冒険のつもりだった神社の裏山への侵入、けれど幻のお宮を発見し、ブログに載せたことで
何者かに追われるようになった二人と中学教師。
3人を追った彼らもまたお宮を探していた、一体お宮には何があるのか?
話全体から受ける印象はちょっと壮大な冒険譚のような気もしますが、
そこにお宮というある種の「禁忌」を絡めたことによって話に起伏が生まれているかなぁと。


「ウエディング・ベル」

2011-08-23 23:51:19 | 読み物
「ウェディング・ベル」、五十嵐貴久氏

内容(「BOOK」データベースより)
銘和乳業課長のわたし(川村晶子)は、38歳にして14歳年下の児島くんと結婚を決意。
だが、友人は好奇の目で見る、双方の家族の反応もばらばらで、賛成あり、微妙な品定めあり、断固反対もあり。
くわえて、新しい人気ドリンクでも、難問山積。二人がウエディング・ベルを鳴らす日はいつのこと…。


ソフトカバーでそうぺージが多くないということでさくっと読もうかなと。
前作「年下の男の子」の続編でありますが…う~ん。(唸るな)
年下といっても14の差、しかも女性が年上となればあれこれ考えるのも仕方ない。
ないなりに前作は読んでいましたが、今回はちょっと残念な気がしました。
逆プロポーズをし、いざ結婚話を具体的に進めようとした二人に持ち上がるのは、
やはり双方の家庭の事情や考え方。
それは分かるんですが、娘の結婚にいい顔をしない父親との変わり映えのない会話が
これでもかと繰り返されて若干食傷気味。
<それだけ歳の差婚の難しさを訴えたいのかもしれないが、テンポがなぁと。
でもって、これで終わるかと思いきや(タイトルを見れば、これで終わりそうな気がしたのは自分だけか?)、
互いに譲らぬまま以下続く的な展開はどうもなぁ、読み終わっても不完全燃焼というか。
ラストは決定稿なのだから(これでやっぱり歳の差婚は無理でした、は有り得ないと思う)、
もちっとテンポよくそして読んでて明るくなる(主人公の性格が、今回若干ネガティブ傾向なので)と
内容であって欲しかったなぁと。

「ロマンス」

2011-08-11 23:48:47 | 読み物
柳広司氏、ロマンスです。

内容(「BOOK」データベースより)
ロシア人の血を引く子爵・麻倉清彬は、殺人容疑をかけられた親友・多岐川嘉人に上野のカフェーに呼び出される。
それが全ての事件のはじまりだった。
華族社会で起きた殺人事件と共産主義活動家の摘発。そして、禁断の恋…。
退廃と享楽に彩られた帝都の華族社会で混血の子爵・麻倉清彬が辿りついた衝撃の真実。


チマチマと読んでいた&読み終えてからだいぶ経つので若干記憶の彼方。<待て;
「ジョーカーゲーム」のイメージがあると同じ時代背景とはいえ、こちらはアッサリ感が漂う。
手に汗握るスリリングな展開やタイトルに『ゲーム』と謳われるような知識の攻防戦、
平たく言えば先を読ませない展開…とは逆を行っているように思える。
ので、↑から入った人によっては(自分もそうですが)期待を裏切られる作風であると思いますが、
一つの時代小説(その時代の華族の在り方、混血として生まれたことによる主人公のありよう、
軍や華族の立場)としては読みごたえはあると思いました。
…しまった忘れすぎてこれ以上の感想が出てこない。


ところで、今週は半端なく暑いです。
うっかりタイマーボタンを押し忘れて(夜中)、気付いて「はわわわわ」となってしまう日々。(汗)
なにはともあれ、工事が先週でラッキーだったと思います。
<開け放していても35度は耐えられないと思いました。w(しかも風ないし、湿度高いし)



往復書簡

2011-07-05 23:53:48 | 読み物
「往復書簡」、湊かなえ氏

内容(「BOOK」データベースより)
あれは本当に事故だったのだと、私に納得させてください。
高校卒業以来十年ぶりに放送部の同級生が集まった地元での結婚式。
女子四人のうち一人だけ欠けた千秋は、行方不明だという。そこには五年前の「事故」が影を落としていた。
真実を知りたい悦子は、式の後日、事故現場にいたというあずみと静香に手紙を送る―(「十年後の卒業文集」)。
書簡形式の連作ミステリ。


良くも悪くも「告白」の印象が強いせいか、何となく気分ののらない時に手にするのを躊躇ってしまうのは、
個人的な思い込みかもしれませんが。(そして読みだせば一気に読んでしまいますし、
そうした「読ませる力」を持つ方だとは思います)
今回は手紙のやり取りという形を取っていますが、パターンとしては似ているような気がしました。
最初の話↑は若干読めてしまいましたし、「ある出来事(事件)」
に対してそれぞれの側からの見方しか描かれていないのが(この本では)書簡を重ねるごとに
謎が明らかになっていくという形になっていますが、ミステリという部分に関して言えば、
その流れで明かされていない部分が徐々に明らかになっていくだけでトリックとして目新しいとは
特に思えなかった気が。
ただ、自分の気持ちを(メール等よりも)もう一度見つめなおすことができる、
そんな手紙の良さは伝わってきたし、結末も後味の悪いものではなかったので良かったです。
(ここが、氏を誤解してますね;)


ところで、リペア日記、多分動きがあるとすれば明日以降なんだが。
…う~、行ける時にさっさと観にいっておくべきか(@織田さん)ちょいと考え中。


「アンダルシア」

2011-07-03 23:43:34 | 読み物
「アンダルシア」、真保裕一氏

内容(「BOOK」データベースより)
ヨーロッパの小国・アンドラで殺人事件発生。
外務省邦人保護担当の黒田は、アンドラからのSOSを受けてスペイン・バルセロナから現地に向かい、
一人の日本人女性と出会う。彼女は何者なのか。ふくれあがる疑念とともに、黒田にも危険が迫る。
外交官は、どこまで捜査にかかわれるのか。
自身のアイデンティティまで問われかねないぎりぎりの状況を切り開いていく黒田だが、
そこには巧妙な罠が張り巡らされていた。


相変わらず自分が横文字(の人名)に弱いことが分かった。<第一声がそれ?
でもって映画の方の役者を見る限り、かなり本とは違うものなのだろうと推測。
(映画の方はネタバレがいやなのでレビュー等は覗いていない)

ということを踏まえて、本の感想のみだけで言うと、氏らしい本であるとは思う。
政治情勢、経済情勢、その狭間に巻き込まれる人の姿。
大きな力や利益を前にして、時には個が犠牲になる理不尽さと、それらに対する皮肉を
権力に対して個を貫こうとする黒田という人物を借りて、書きたいのかなと。
<この本に限らず、氏の著書はそういった感じのものが多い気がする。
そういう意味で権力図をきちんと描くことは必要と思うのだが、それが書き込まれ過ぎて
展開の良さに水を差しているような感じを自分は受けました。

織田さんは好きだが、じゃあ黒田が適役か?と言われると、もう最初に「映像化ありき」なので
頭の中で彼を思い浮かべながら読むけれど、ちょっと違うような気もするなぁ。

「蒼林堂古書店へようこそ 」

2011-06-20 23:53:47 | 読み物
「蒼林堂古書店へようこそ」、乾くるみ氏

内容(「BOOK」データベースより)
書評家の林雅賀が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。
バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ―いつもの面々が
日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。
かたわらには珈琲と猫、至福の十四か月が過ぎたとき…。


積読本の山に埋もれてかれこれ数か月、旅のお供にと持って行っては一ページも開かずにお持ち帰りを
経てのやっとの読了。<短編集だから読みやすい(キリをつけやすい)と思ったんですけどね;

古書店の本をそこで読み終えて(勿論買って、ではあるけれど)売ってくるというのはありなのか?
と思いますが、それはチェーン店の古書店を思い浮かべるからいかんのだろうなと。
ミステリ専門の古書店、そして書評家でもある店主ということで有名どころなミステリが
文中(そして一話毎の終わりに)紹介されているが…読んでいるものの方が少なかったです;
そうね~、有名どころや古典(っていってしまっていいものか)は読んでないしな~と。
小さな謎の集まりと、簡単なミステリ案内、そして短編がやがて一つの結末へとつながっていく。
決して派手さはないけれども、昔の作品を読んでみたいけれどどれを読もうかと思う人には
いいのではないかなと。

…さすがに明日は扇風機出動の予感。


読了

2011-06-02 23:56:46 | 読み物
「クドリャフカの順番」、米澤穂信氏

古典部シリーズ第三弾。 文化祭が始まったが、古典部に問題が発生。
冊子の注文部数を間違えて、大量の「氷菓」を抱えてしまう。
同時に、文化祭中に発生した盗難事件、飲み物、タロットカード一枚、水鉄砲、おたま
…それらを盗んだのは? またその意図は?

文化祭という時間軸の中、冊子の残数と、次々起こる盗難事件、そしてイベントの中、
「やらなくてもいいことはやらない、やるべきことは手短に」をモットーの折木が
店番をしながら、その謎を解いていく。
相変わらず大きい謎(謎に大小があるかというとあれですが)はなく、また起こる事件も派手ではない。
けれど、今作は文化祭という学生特有のイベントと上手く絡みあい、
またそれぞれの主要登場人物の視点で描かれているので、各キャラの違いというものが
明確になり、一層物語を引き立ててるのではないのかなぁと。
余談だが、どうにも「クドリャフカ」(クリスティの一作品に出てくるらしい)というタイトル
が最後まで覚えられなかったです。

「遠回りする雛」、米澤穂信氏

古典部シリーズ第四弾。 今回は短編集でした。
新年度、合宿、正月、バレンタイン、雛祭りと一年を通して学生なら遭遇しうるイベント!?と日常の謎を絡めている作品集なのですんなりと読めると思います。
学園モノらしい!?軽妙な語り口はラノベっぽくはあるが、かといって浮ついた感じはしないという、
独特の味を持った作家さんだなぁと。


どうでもいいが何となく寝付けなくて本を読んでいれば自然と眠くなるかと思って上を
読んでいましたが(長編だとけりがつかないと寝られなそうとは思ったので)、
睡魔は襲ってこず(いや、単に寝過ぎてるだけの気がしますがw)、結局読了。
地味に外が明るくなってました。orz 

読了

2011-05-31 23:53:23 | 読み物
そんなわけで読書メモ。

「ガラシャ」、宮木あや子氏

戦国時代、洗礼を受けた大名夫人、細川ガラシャ。 
彼女の一生をガラシャ自身、侍従の糸、そして義父の細川幽斎の視点から描く。

ある意味タイムリーな(確か大河でもちょっと出てましたよね? 見てないのでどのような
描かれ方をしているのか知りませんが)女性の一人である。
個人的には日本史の教科書に出ている(というか、今も載ってるのだろうか)図しか浮かばないが、
それは小説ということもあり、ある意味非常に人間臭く描かれている。
恋を知らずに嫁いだガラシャは父明智光秀の謀反により、人里離れた地へと住む地域を移す。
そこで知った初めての恋、報われぬ思いを救おうとするキリシタンの糸の献身、
ガラシャの、そして夫忠興の本当の想いとその結末は?
歴史小説よりは読みやすく、小説としてはちょっと硬い、そんな感じを受けましたが、
女性の内面を描く上手さは相変わらずだなぁと思いました。
最後の最後に出てきた子供がアレとすると、(この本に限っての)結末はそういうことになるのかなぁ。

「人形遣いの影盗み」、三木笙子氏

代議士夫人の影が盗まれた、美貌の人気絵師礼と雑誌記者の高弘は、その謎に挑む。
ふたりの青年の日常を描いた掌編二編を含め、明治の世に生きる人々の姿を人情味豊かに描いた五編収録の作品集。
帝都探偵絵図シリーズ第三弾。

本屋で見て予約しましたが、かなり早く回ってきたなぁ。
ホームズ役は高弘なのだが、このホームズとワトソンの場合、立場が全くの逆です。
どこまでも及び腰なホームズと図々しく仕事!?を探してくるワトソンといった感じ。
前二冊はいずれも謎解きが主であったが、今回は(今回も勿論謎解きはありますが)
そこに日常の掌編を取り入れたことで、よりキャラを捉えやすくなっているんじゃないかと。
二弾の時に書いたかもしれないが、高弘の養父母がいい味出してて脇キャラですが好きです。


今日、涼しくないか?(涼しいというか寒いくらい←だったら何か着ろよ)
今年は5月中に扇風機を回すことはなかったが(暑い日も勿論あったけど)、夏はどうなるんだろうか?

「県庁おもてなし課」

2011-05-26 23:46:26 | 読み物
「県庁おもてなし課」、有川浩氏

内容(「BOOK」データベースより)
地方には、光がある―物語が元気にする、町、人、恋。とある県庁に突如生まれた新部署“おもてなし課”。
観光立県を目指すべく、若手職員の掛水は、振興企画の一環として、地元出身の人気作家に観光特使就任を打診するが…。
「バカか、あんたらは」。いきなり浴びせかけられる言葉に掛水は思い悩む―いったい何がダメなんだ!?
掛水とおもてなし課の、地方活性化にかける苦しくも輝かしい日々が始まった。


まあ、素直に面白い、とは思う。 地方活性に奔走する県庁職員の、「お役所外」からの
指摘によって知らず浸かっていたお役所体質に気付き、変えていこうとする頑張り具合は
読んでいても応援したくなる気がするし、ここまで細かい裏事情(がどのくらい現状の事実と
合致しているのかまでは分かりかねるけれど)でちくりと刺しつつも、そこには郷土愛から
くるものだということが窺えるので、いつもながらのライトな文体(今回はそこに方言が混じり、
より耳に優しくなっている)と共にサクサクと読んでいけるし、かといってベタ甘だけでもない。

元県庁職員の与太話ぶり、豪快さ、それでいて郷土愛に溢れた言動、行動は楽しいし、
ただの(というのもおかしいが)活性化頑張れ小説だけでなく、そこの有川氏のお得意の
甘さもプラスされていて、二度美味しいとは思うのだが、今回に限って言えば両方を詰め込んだ
感も少々拭えない気が。

何かに似ているよな~と思ったけど、そうか、「県庁/の星」っぽいのかもしれん。