短歌：襟（閏）

上司との喧嘩の前に聴き捲るえりも百人浜の足音



Hail Sathanas.

短歌：起（閏）

ダイヤより硬いと思う七転び八起きの度にぶつけた頭



Hail Sathanas.

短歌：乙女（閏）

松明は松の木だったと思い出す乙女の祈りの切り株の前



Hail Sathanas.

短歌：で（閏）

ＩＴ化進むあの世の入り口で「番号札をお取りください」



Hal Sathanas.

短歌：怪（閏）

夜の街ジョギングしても怪しくない誰かから逃げても怪しくない



Hail Sathanas.

短歌：手（閏）

大手町の高層ビルに入居してデケイドな我が社はまだ中小



Hail Sathanas.

短歌：頭突き（閏）

頭突きなら補導されない定石の真相を追う四十路の夕べ



Hail Sathanas.

短歌：欄（閏）

月曜の朝に備えて読み耽る”コメント欄が地獄”のまとめ



Hail Sathanas.

短歌：用（閏）

うなぎパイ、うなまん、うなぎサブレまで全種食べたる土用の丑の日



Hail Sathanas.

短歌：味（閏）

新潟市南区味方のセブン奥に聳える宿敵の城



Hail Sathanas.

短歌：腐（閏）

闇に光る豆腐の角にアン・ク・ドゥ・テット秒速300メートル超えで



Hail Sathanas.

短歌：立（閏）

ひとり往く夜道で石を投げられて立田山など思い出したり



Hail Sathanas.

短歌：バス（閏）

２時間で100万もしたコンサルよりバスガイドから学ぶプレゼン



Hail Sathanas.

短歌：落（閏）

スマートフォン普及と共に全国で顕著に減ったトイレの落書き



Hail Sathanas.

短歌：影（閏）

100人中５人ほどしか面影も当時の記憶も無い同窓会



Hail Sathanas.