短歌：割（閏）

覗き込む雪割橋の柵のした頭を掴む何かを探し




Hail Sathanas.

短歌：変（閏）

言傳は流され忌諱と嘲謔の渦卷く蒼き小窓の異變




Hail Sathanas.

短歌：幕（閏）

｢首塚はこの先左折｣幕張にある看板のポップな字体




Hail Sathanas.

短歌：春日（閏）

如月に閉じし書店の跡地前にて霞美立つ！イオン春日井



Hail Sathanas.

短歌：なぜ（閏）

世の中に無いサービスは出す前になぜ無いのかを考えたまえ




Hail Sathanas.

短歌：バス（閏）

バス停に赤い女性が立っている二駅前にも立っていた子が




Hail Sathanas.

短歌：参（閏）

【ご参考】上司から送られてきたリンクを踏んで固まる画面




Hail Sathanas.

短歌：反（閏）

東雲の明く雄島を反時計回りに歩き韜晦せし友




Hail Sathanas.

短歌：口笛（閏）

曇り夜のたどきも知らず岩陰の枯れた井戸より響く口笛




Hail Sathanas.

短歌：信（閏）

数えたら１２ではなく１３枚ある信濃町ホテルセリーヌ




Hail Sathanas.

短歌：1800カラットのダイヤと同じ美しさ（閏）

否応なく涸れた大地のハオルチアの棘に光る一滴の水




Hail Sathanas.

短歌：踊（閏）

特急に絡む殺人事件ものだと信じてた『伊豆の踊子』




Hail Sathanas.

短歌：平（閏）

玉かぎる夕焼けに添え公園の平均台で転ぶ人影




Hail Sathanas.

短歌：角（閏）

茜さす昼もう居らぬ誰か呼び黒電話鳴る角田山荘




Hail Sathanas.

短歌：風（閏）

広報にバレず３年バラ撒いた心霊写真風の宣材




Hail Sathanas.