短歌：図（閏）

自らを秘境の里と呼びのちに廃墟となった飛図温泉




Hail Sathanas.

短歌：頬（閏）

九割の人が右利きの世の中で何故か最初に打たれる右頬





Hail Sathanas.

短歌：線路（閏）

川に見立てられる線路と電磁気の渦が飲み込むつかれたたましい




Hail Sathanas.

短歌：洗（閏）

食後汚れた手と指を茶で洗うために巨大な寿司屋の湯呑み





Hail Sathanas.

短歌：セキュリティ（閏）

メールアドレスが分かればパスワード解析なんざ時間の問題




Hail Sathanas.

短歌：怒（閏）

怒ってる？なんて訊いたら激怒され怒りに配慮せねば無視され




Hail Sathanas.

短歌：連（閏）

二世紀の歴史を背負う目目連突如日防設と提携





Hail Sathanas.

短歌：塔（閏）

マルクトが地に繋がらず窮す彼の新居は地上４２階




タワーマンションと塔では遠すぎた？かなりの自信作がどんまいｗ




Hail Sathanas.

短歌：始（閏）

春本番五反田駅の始発ホームで朧げに香る厨芥




Hail Sathanas.

短歌：筋（閏）

採血のあとの筋トレいまいちでトマトジュースを飲んでリトライ




Hail Sathanas.

短歌：地（閏）

ひと目見て逃げたがずっと追ってきた夢の中でのリアルジバニャン





Hail Sathanas.

短歌：ミント（閏）

レミントンm700で頭取を蜂の巣にする春の夜の夢




Hail Sathanas.

短歌：室（閏）

理科室のガラスの中に居るはずが図書室に立つ解剖模型




Hail Sathanas.

短歌：嘘（閏）

この歌の下の句は真です但しこの歌の上の句は嘘です




Hail Sathanas.

短歌：四季折々（閏）

釣瓶取井戸に夜な夜な浮かぶ娘の四季折々で変わる服装





Hail Sathanas.