クリスマスに、母がガウンや靴下などの暖かいものをくれた。それらはみんな赤い色で、
「新年から前厄だから、赤いものを身につけなさい」
ということだった。そういえば姉も、数年前にやたらと赤い衣服を買って着ていた。
正月明けると、鍵はなくなるわ車は壊れるわ、雪ずりで瓦も落ちて雨どいも壊れるわと災難が続き、
「キターー!!厄年!赤いもの赤いもの!!」
と不幸なアクシデントにも厄年ならではのことと妙に納得して受け入れられた。
今日は長男が学校行事のスキー合宿に行き、無事を祈って赤いセーター・靴下で出勤した。すると職場の人が
「今日は赤いね」というので
「前厄なんで赤を身につけるようにしてるんです」というと、
「え?それは男の人の厄年でしょ?」と言われた。
「そう?我が家では厄年と思って赤い衣類をプレゼントされたりしましたけど。姉なんかこの3年間、結構赤いもの着てましたよ、厄年だっつって」
親切な同僚はすぐPCで調べて、やはり男の厄年で女は問題ないのだと教えてくれ、正月早々車が壊れたり鍵をなくしたりすれば、厄年だと思いたくもなるよね、なんて慰められたりもした。
厄年ではなかった、じゃなんでこんなに不運なんだと首をかしげながら帰宅。この頃は庭の雪も大分とけたし、昨日など「いったいどこから出てくるんだろうね!」と言ったら家人に「まだ出てくると思ってるの?」といわれ、周囲はとっくにあきらめムードだった。
なんとなく自宅前の歩道に雪かきで山になっていた部分の溶け残りが目に付いた。
思わず「いったいどこから出てくるつもりだ!」と叫んで雪山を蹴ると、雪の中に違う色が見えた。
「ん?」
わー!あった!私の鍵が!!牛ヌメ革のキーケース、色は全然変わってるけどこの刻印は間違いない!!ホントに雪の中から出てきた!
鍵が見つかって嬉しかったのも感動ものだったが、自分が厄年ではないと認識した途端に災難から脱したようで、やけに感動した。厄年って、気の持ちようか?自分が厄年だと思って、自ら災難を受け入れていたのか?それとも厄年とは関係なく赤いものを身につけるといいことがあるのか?
10日以上雪に埋もれていた割に、スマートキーはちゃんと機能してくれた。鍵は茶色く汚れ革はビッチョビチョで金具周囲に黒くシミができたが、見つかって本当に良かった。今後は厄年であろうとなかろうと、もっと生活に赤い色を取り入れて、災厄を退けて行こうと思った。
もともとはこんな色。
すごいビンテージ感。
「新年から前厄だから、赤いものを身につけなさい」
ということだった。そういえば姉も、数年前にやたらと赤い衣服を買って着ていた。
正月明けると、鍵はなくなるわ車は壊れるわ、雪ずりで瓦も落ちて雨どいも壊れるわと災難が続き、
「キターー!!厄年!赤いもの赤いもの!!」
と不幸なアクシデントにも厄年ならではのことと妙に納得して受け入れられた。
今日は長男が学校行事のスキー合宿に行き、無事を祈って赤いセーター・靴下で出勤した。すると職場の人が
「今日は赤いね」というので
「前厄なんで赤を身につけるようにしてるんです」というと、
「え?それは男の人の厄年でしょ?」と言われた。
「そう?我が家では厄年と思って赤い衣類をプレゼントされたりしましたけど。姉なんかこの3年間、結構赤いもの着てましたよ、厄年だっつって」
親切な同僚はすぐPCで調べて、やはり男の厄年で女は問題ないのだと教えてくれ、正月早々車が壊れたり鍵をなくしたりすれば、厄年だと思いたくもなるよね、なんて慰められたりもした。
厄年ではなかった、じゃなんでこんなに不運なんだと首をかしげながら帰宅。この頃は庭の雪も大分とけたし、昨日など「いったいどこから出てくるんだろうね!」と言ったら家人に「まだ出てくると思ってるの?」といわれ、周囲はとっくにあきらめムードだった。
なんとなく自宅前の歩道に雪かきで山になっていた部分の溶け残りが目に付いた。
思わず「いったいどこから出てくるつもりだ!」と叫んで雪山を蹴ると、雪の中に違う色が見えた。
「ん?」
わー!あった!私の鍵が!!牛ヌメ革のキーケース、色は全然変わってるけどこの刻印は間違いない!!ホントに雪の中から出てきた!
鍵が見つかって嬉しかったのも感動ものだったが、自分が厄年ではないと認識した途端に災難から脱したようで、やけに感動した。厄年って、気の持ちようか?自分が厄年だと思って、自ら災難を受け入れていたのか?それとも厄年とは関係なく赤いものを身につけるといいことがあるのか?
10日以上雪に埋もれていた割に、スマートキーはちゃんと機能してくれた。鍵は茶色く汚れ革はビッチョビチョで金具周囲に黒くシミができたが、見つかって本当に良かった。今後は厄年であろうとなかろうと、もっと生活に赤い色を取り入れて、災厄を退けて行こうと思った。



