試験というのは対話だ。相手との対話であり、そして、己との対話だ。
今回紹介された実践法のコアな部分。
「スクラム勉強法」
ここに、世界史の教科書がある。18章に分かれていて、小項目は約60、これを特進クラスの生徒と井野真々子(長谷川京子)とで七等分する。ひとり八項目、残りは井野がする。
それぞれが世界史の教科書と世界史用語集を使って、自分たちに割り当てられた分の「メモリーツリー」を作成する。
まず、人間の記憶のメカニズムについて。
黒板の単語を15秒で暗記する。
1)新潟 2)コーヒー 3)カメラ 4)手帳
5)電話 6)タクシー 7)温泉 8)猿
バラバラの単語を覚えるのは非常に難しい。だから、特別講師は、こういうやり方で覚えた。
たとえば、井野先生と生徒六人が「新潟」に旅行した。電車の中で井野先生のおごりで「コーヒー」を飲んだ。駅に到着すると、一郎君の「カメラ」で記念写真を撮った。そのあとで、「手帳」を見ながら宿に電話をして、「タクシー」で向った。着いたら、「温泉」に入ろうと思ったが、先に「猿」が入っていた。というふうに、ストーリー仕立てにしたらどうか。
何かを覚えるとき、言葉を無理に詰め込むのは苦痛だから、英単語も何かと関連付けて、鎖のように連結させると覚えやすい。
次に、メモリーツリーについて。
そこで登場するのがメモリーツリーだ。
ここに一本の木がある。もっとも重要な事柄は、太くて大きい幹だ。
そして、枝葉の部分に、それに関連するさまざまな事柄を書き込んでいく。
その際、必ず、絵を描いたり色を塗ったりして強調する。
落書きであればあるほどいいんだ。絵やシンボルを使うと左右の脳をフルに使って記憶することができる。絵の印象が強ければ、左脳で思い出さなくても、右脳で思い出せる可能性がある。
できたメモリーツリーはみんなで交換する。そうすると、ただ教科書を読んで暗記するよりも、はるかに効率よく暗記できるのだ。
一人が楽しくて、覚えやすいメモリーツリーを作れば、そのまま七人全員の学力がアップする。
この勉強法は、全員が力を合わせてはじめて成功する。
志望学部はこっちで決めさせてもらう。
東大なら、入れればどこでもいいんだ。
東大というでっかいハードルを越えさせてやるんだ。
後の人生は、自力でなんとかしろ。甘ったれんな!
学校というのは、いうなら、切符売り場だ。目的地までの切符を決めて買うのはお前らだ。だがな、俺の売っている切符はそこらの安物の切符とは訳が違う。東大行きという超極上プラチナチケットだ。
こいつを買えばな、旅のはじめは大変だが、後には見事な絶景と快適な列車が待っている。
問題は、買うか買わないかだ。
買わなきゃ、お前ら、一生断崖絶壁と鈍行列車で走るんだ。
答えは買うに決まっている。
東大の中でもっとも簡単に入れる学部をお前らに教えてやる。
その学部とはな、「理科一類」だ。
なぜ、理科一類かというと、まず定員が多い。
他の科は約500に対し、理科一類は約1000人。
倍率は、他の科が3倍なのに対し、理科一類は2.5倍。
つまり、ほかに比べたら間口が広い。
東大入試の最低合格ラインは100点満点中?点前後だと思う?
実は、東大の公式発表によると、なんと55点前後。
なぜ文系を受けないかというと、文系受験の場合、英・国・数・社の四科目。
英語はみんな点数を取ってる。ハイレベルで点差がつかない。社会の問題は論文形式で効率よく点数を取る勉強法がない。つまり、文系は緻密な暗記と理論的自己トレ、長い間の勉強の積み重ねが必要なんだ。
一年じゃ無理だ。
それに対して、理科一類は理系なのに文系科目の配点が高い。
理系を目指してくるやつはたいていの場合、英・国を苦手とし、理・数狙いでくる。
英・国狙いでいくと合格の可能性があがる。
東大英語は基礎問題が中心で、簡単だ。このまま、まじめに勉強すれば七割は取れる。国語が六割。とすると、驚くべきことに、数学と理科は四割を割り込んでもきちんと合格ラインに届く。
東大入試のテクニックについて。
現国からではなく、古文・漢文から解く。
試験においては、時間配分がある。長文が出題される現代国語に比べて、古文・漢文は基礎的な問題が多い。ここを先にクリアーすることによって、時間切れで基礎問題を取りこぼす心配がなくなるし、簡単な問題を先に解くことによって、精神的な安定を取り戻しやすくなる。
試験において、周りの連中は敵じゃない。試験はつねに自分との闘いだ。
試験問題というのは、天から降ってくるもんじゃない。
解く人のために、人が作るもんだ。
逆に言えば、どういう人間をほしがっているのか、これは問題を見れば分かる。
今週は、なかなか、内容の濃い回であった。主な部分を書くだけでも長くなりました。
特進クラスのメンバーも授業に対して、自分たちから提案をしたり、解答を率先して述べるようなった。みんな必死である。それぞれ、現状を打破するため、自分を馬鹿にしたやつらを見返すために、それをばねにがんばっているのだ。
そして、いよいよ、東大模試を受けることとなった。
桜木健二(阿部寛)は今回の東大模試を通じて、受験生として必要十分な精神力を身につけてほしい、と思っている。
ところが、…。来週も一波乱ありそうですねぇ!
今回紹介された実践法のコアな部分。
「スクラム勉強法」
ここに、世界史の教科書がある。18章に分かれていて、小項目は約60、これを特進クラスの生徒と井野真々子(長谷川京子)とで七等分する。ひとり八項目、残りは井野がする。
それぞれが世界史の教科書と世界史用語集を使って、自分たちに割り当てられた分の「メモリーツリー」を作成する。
まず、人間の記憶のメカニズムについて。
黒板の単語を15秒で暗記する。
1)新潟 2)コーヒー 3)カメラ 4)手帳
5)電話 6)タクシー 7)温泉 8)猿
バラバラの単語を覚えるのは非常に難しい。だから、特別講師は、こういうやり方で覚えた。
たとえば、井野先生と生徒六人が「新潟」に旅行した。電車の中で井野先生のおごりで「コーヒー」を飲んだ。駅に到着すると、一郎君の「カメラ」で記念写真を撮った。そのあとで、「手帳」を見ながら宿に電話をして、「タクシー」で向った。着いたら、「温泉」に入ろうと思ったが、先に「猿」が入っていた。というふうに、ストーリー仕立てにしたらどうか。
何かを覚えるとき、言葉を無理に詰め込むのは苦痛だから、英単語も何かと関連付けて、鎖のように連結させると覚えやすい。
次に、メモリーツリーについて。
そこで登場するのがメモリーツリーだ。
ここに一本の木がある。もっとも重要な事柄は、太くて大きい幹だ。
そして、枝葉の部分に、それに関連するさまざまな事柄を書き込んでいく。
その際、必ず、絵を描いたり色を塗ったりして強調する。
落書きであればあるほどいいんだ。絵やシンボルを使うと左右の脳をフルに使って記憶することができる。絵の印象が強ければ、左脳で思い出さなくても、右脳で思い出せる可能性がある。
できたメモリーツリーはみんなで交換する。そうすると、ただ教科書を読んで暗記するよりも、はるかに効率よく暗記できるのだ。
一人が楽しくて、覚えやすいメモリーツリーを作れば、そのまま七人全員の学力がアップする。
この勉強法は、全員が力を合わせてはじめて成功する。
志望学部はこっちで決めさせてもらう。
東大なら、入れればどこでもいいんだ。
東大というでっかいハードルを越えさせてやるんだ。
後の人生は、自力でなんとかしろ。甘ったれんな!
学校というのは、いうなら、切符売り場だ。目的地までの切符を決めて買うのはお前らだ。だがな、俺の売っている切符はそこらの安物の切符とは訳が違う。東大行きという超極上プラチナチケットだ。
こいつを買えばな、旅のはじめは大変だが、後には見事な絶景と快適な列車が待っている。
問題は、買うか買わないかだ。
買わなきゃ、お前ら、一生断崖絶壁と鈍行列車で走るんだ。
答えは買うに決まっている。
東大の中でもっとも簡単に入れる学部をお前らに教えてやる。
その学部とはな、「理科一類」だ。
なぜ、理科一類かというと、まず定員が多い。
他の科は約500に対し、理科一類は約1000人。
倍率は、他の科が3倍なのに対し、理科一類は2.5倍。
つまり、ほかに比べたら間口が広い。
東大入試の最低合格ラインは100点満点中?点前後だと思う?
実は、東大の公式発表によると、なんと55点前後。
なぜ文系を受けないかというと、文系受験の場合、英・国・数・社の四科目。
英語はみんな点数を取ってる。ハイレベルで点差がつかない。社会の問題は論文形式で効率よく点数を取る勉強法がない。つまり、文系は緻密な暗記と理論的自己トレ、長い間の勉強の積み重ねが必要なんだ。
一年じゃ無理だ。
それに対して、理科一類は理系なのに文系科目の配点が高い。
理系を目指してくるやつはたいていの場合、英・国を苦手とし、理・数狙いでくる。
英・国狙いでいくと合格の可能性があがる。
東大英語は基礎問題が中心で、簡単だ。このまま、まじめに勉強すれば七割は取れる。国語が六割。とすると、驚くべきことに、数学と理科は四割を割り込んでもきちんと合格ラインに届く。
東大入試のテクニックについて。
現国からではなく、古文・漢文から解く。
試験においては、時間配分がある。長文が出題される現代国語に比べて、古文・漢文は基礎的な問題が多い。ここを先にクリアーすることによって、時間切れで基礎問題を取りこぼす心配がなくなるし、簡単な問題を先に解くことによって、精神的な安定を取り戻しやすくなる。
試験において、周りの連中は敵じゃない。試験はつねに自分との闘いだ。
試験問題というのは、天から降ってくるもんじゃない。
解く人のために、人が作るもんだ。
逆に言えば、どういう人間をほしがっているのか、これは問題を見れば分かる。
今週は、なかなか、内容の濃い回であった。主な部分を書くだけでも長くなりました。
特進クラスのメンバーも授業に対して、自分たちから提案をしたり、解答を率先して述べるようなった。みんな必死である。それぞれ、現状を打破するため、自分を馬鹿にしたやつらを見返すために、それをばねにがんばっているのだ。
そして、いよいよ、東大模試を受けることとなった。
桜木健二(阿部寛)は今回の東大模試を通じて、受験生として必要十分な精神力を身につけてほしい、と思っている。
ところが、…。来週も一波乱ありそうですねぇ!