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沖縄三線宮里道場☆

美ら島沖縄大使(沖縄県観光大使)ハイサイ!ウチナータイム!編集長
「書いて、話して、歌って」沖縄の魅力を発信してます😊

宮里青年物語*アジア編37

2010年03月18日 15時09分15秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 37 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年3月の旅の記録。

ラサ行きのバスがいよいよ出発します。

バスで一泊することになるので、ビスケットやソーセージを買い込みました。

ホテルまで迎えにきたミニバスにみんな乗り込み、バス乗り場へ。

しばらく滞在したゴルムドを出発しました。

街を出ると砂と岩だけの世界です。

途中検問がありましたが、問題なく無事通過。

みんな元気です。
やっと出発できたという喜びでいっぱいのようでした。

このまま快調に行くのかと思われたバスは、夜9時頃ストップしてしまいました。

理由はわかりません。

止まったバスの中で夜を明かすことになりました。

暖房なんかもちろんないバスなので、とんでもない寒さです。

冬の砂漠の夜は、凍りつくような寒さです。

持参した寝袋の中で震えながら、
窓から見える満天の星を宮里青年は眺めるのでした。


つづく



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宮里青年物語*アジア編36

2010年03月17日 12時40分04秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 36 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年3月の旅の記録。

ラサ行きのバスはなかなか出発しません。
鉄道が開通するのは2006年なので、まだ長距離バスしか手段がありません。

向こうの都合もあるのでしょうが、
旅行者としては待つしか仕方がありません。

そうしていると、また日本人の旅行者が集まってきました。

パイナップルというあだ名の男性と、いとうくんとごとうくん。

これで8人になりました。

旅の仲間が集まると、いろんな話が聞けて楽しいものです。

屋台でみんなでご飯を食べ、部屋に戻ってワイワイやりました。

紙で作った自作の盤とコマで将棋をしたり、
旅の話をしたり、三線を弾いたり歌ったりして夜は更けていきました。

さて、明日は出発するのか?



つづく



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宮里青年物語*アジア編35

2010年03月16日 08時24分27秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 35 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年3月の旅の記録。

掲示板に貼られた日本語のメモは、ラサ行きのバスの同乗者募集という内容でした。

宮里青年は、メモを書いた人を訪ねてみました。

話を聞くと、最低5人集まらないとバスが出発しない。いま3人なので、同乗者を募っているということでした。

中国人と外国人でバスの人数に割り当てがあるのかわかりませんでしたが、そういうことだそうです。

宮里青年を入れて4人。
あと1人が加わるのを待つことになりました。

宮里青年、いよいよチベットかぁと、ワクワクしながら部屋に戻ると特にすることもなかったので、
三線を弾いてのんびりしていました。

ふと窓の外を眺めると、バックパックを背負ってガイドブックを見ながら歩いている、
どう見ても日本人という人が歩いています。

宮里青年急いで外へ出て、声をかけました。

やっぱり日本人です。
これで5人になりました!

メンバーは、
歯医者で世界一周中のジョージ
同志社大山岳部のヒロゾウ
早稲田の剣道部のエイジ
外語大の女の子トンガリ
そして三線弾きの宮里青年。

この5人でラサまで行きます。


つづく



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宮里青年物語*アジア編34

2010年03月15日 14時17分39秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 34 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年3月の旅の記録。

旅に出て約1ヶ月。3月になりました。
次はチベットに向かう予定の宮里青年です。

ビザを延長するため公安局へ行く宮里青年。

地図を持って歩いていたにもかかわらず、
どうも違う公安局にたどり着いてしまいました・・・。

場所を聞いたら見事にホテルから反対方向です。

ありゃりゃと思っていたら、公安さんが親切にもサイドカーで途中まで送ってくれました。

サイドカーから降りたときも自行車力車のお兄ちゃんをつかまえて
公安局まで連れて行くように言ってくれ、値段の交渉までしてくれました。

公安さんも良い人いるんだなぁと、嬉しくなった宮里青年。

ところが、順調に走っていた自行車は別の公安さんに止められてしうのです。

宮里青年は降ろされ、国籍や旅の目的などを聞かれ、パスポートも調べられました。

そろそろビザの期限が切れます。

くどくどとなんだか言われ、自行車はどこかに追いやられ
宮里青年は結局歩くことになってしまいました。

その日のうちにビザが取れたのでホッとする宮里青年でしたが、
いろんな人がいるよなぁとも思うのでした。

ホテルに戻ると伝言板に、日本語のメモが貼ってありました。



つづく



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宮里青年物語*アジア編33

2010年03月13日 15時21分48秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 33 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

宮里青年、敦煌を離れゴルムドへ向かいます。

朝8時発の長距離バスは、
案の定30分ほど遅れて走り出しました。

敦煌のとなりの街は石油関連の街のようで、石油を採掘する機械がモニュメントとして飾られていました。

近くに油田があるのかもしれません。

その街を通り過ぎると、もう何もありません。砂漠です。

バスは雪の積もった山も越えました。

宮里青年は隣り合わせた人と仲良くなりました。

名前は 周林さん。

筆談で会話です。漢字ってすごい!

お昼になり、宮里青年は用意しておいた丸餅を取り出し食べ始めました。

周林さんも丸餅です。

しかし彼の丸餅は中に玉子焼きがはさんであります。

美味しそうだなぁと思って見ていると、
一個くれました。

自分も持ってるからと断ると、
おまえはまだまだ先に行くんだから食べろ、とジェスチャーをまじえて答えてくれました。

気持ちがありがたいなぁと思い、丸餅を受け取る宮里青年。

それから一時間ほど走って、彼の住む集落が近づいたとき何やらメモをくれました。
そこには、彼の名前と部族の名前。
そして“祝賀一路平安”と書かれていました。

良い旅をという意味です。

かたい握手をかわし、周林さんと別れました。

旅っていいなぁと、ぼんやり窓からの景色を眺める宮里青年。

夜の8時半頃、ゴルムドの街に着きました。



つづく



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宮里青年物語*アジア編32

2010年03月12日 17時40分31秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 32 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

宮里青年まだ敦煌にいます。

宿泊代の高い三星ホテルを出て、
ドミトリーのある宿に移りました。

200元から15元へ。

施設は比べものになりませんが、なんだか落ち着く宮里青年。

長い旅ですから節約しなければ、です。

宮里青年、この日は鳴沙山へ行きました。

敦煌の郊外は砂漠です。

砂漠にポツンと月牙泉という池があり、古い建物がたっています。

自行車という、自転車が動力源の人力車に乗っていきました。

距離は約6キロ。なだらかな坂が続きます。

冷たい風に、体が縮こまります。

鳴沙山にはラクダがいました。
観光客向けのラクダは気味の悪い声をあげていました。

乗れ乗れとの誘いを断り、宮里青年は砂漠へ歩いて行きました。

砂漠の山を登ったり降りたりを繰り返し、腰をおろして砂漠を眺めました。

どこまでもどこまでも同じ景色が続きます。

寒々とした砂だけの景色。

宮里青年、帰ろうとすると、ハローと声をかけられました。

二人組の中国の若者。
話をすると大学生で観光しているとのことでした。

帰りを心配してくれて、結局彼らの車に乗せてもらい敦煌まで行きました。

オレンジまでもらう宮里青年なのでした。


つづく



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宮里青年物語*アジア編31

2010年03月11日 09時51分29秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 31 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

宮里青年、3週間ぶりに出会った日本人の田口くんと、晩御飯を食べました。

彼は富士山の山荘でアルバイトをして60万円ほど貯めて、
その資金で旅をしていました。

旅の予定は二週間ほど。

旅のことや日本のことなど、ビールを飲みながらいろんな話をしました。

とても楽しい時間です。

宮里青年はトルコまで行くつもりでラサ、ネパール、インドとまわる予定だと話
すと、
彼も同じルートのようでした。

宮里青年は敦煌から先はゴルムドまで行きラサへ。

田口くんは、烏魯木斉(ウルムチ)まで行くと言っています。

ラサでまた会ったら、烏魯木斉の話を聞かせてと握手をして別れました。

一路平安

田口くんの旅も、安全で実り多いものでありますようにと願う、宮里青年なので
した。



つづく



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宮里青年物語*アジア編30

2010年03月10日 08時43分04秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 30 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

宮里青年、莫高窟まで行ってきます。

案内役は日本語が上手なタクシー運転手隋さん。

同行する4人のうち3人は仲間で大学生。もうひとりは24才の田口さん。

宮里青年、日本の人に会うのは三週間ぶりです。

なんだか懐かしく感じます。

敦煌の街は小さく、車を走らせるとすぐ砂漠にでました。

ゴビ砂漠です。

大気に砂が舞い上がって太陽が白く見えます。
川の水は凍っています。

莫高窟に着きました。

莫高窟は静かでした。

オフシーズンなので、観光客が少ないのです。

しかし静かなのは良いのですが、そのぶん見られる窟自体が少ないのは残念でした。

莫高窟はすべての窟にカギがかけられていて、係員の案内でまわります。

中は薄暗いので、懐中電灯で照らして見学していきました。

巨大な仏像、横になっている仏像。

壁に描かれた細密な絵は、まるできれいな模様のようでした。

こんな砂漠の真ん中によくぞこんなに美しいものをと、
感動する宮里青年なのでした。


つづく



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宮里青年物語*アジア編29

2010年03月10日 00時27分53秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 29 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

満員のバスは夕方5時すぎに敦煌へ着きました。

宮里青年、さすがにクタクタです。

敦煌について何も情報がないので、さてどうしようと考えている宮里青年に
日本語を流暢に話すタクシー運転手がやってきました。

初めは怪しがっていた宮里青年。
とりあえず三ツ星ホテルに連れて行ってもらうことにしました。

彼は旅行社で日本語ガイドをしているそうですが、
いまはオフシーズンなのでタクシーの運転手をしているとのことでした。

道すがら、明日日本人4人を連れて莫高窟まで行くがオマエも行かないか?
と勧誘されました。

金額は1人20元。

宮里青年いっしょに行くことにしました。

案内されたホテルはとても立派なホテルで、江沢民主席が泊まったこともあると
自慢されました。

オンシーズンならドミトリーもあるそうですが、いまはなし。

そのかわり普段385元のシングルルームが200元になっていました。
(ハイシーズンなら550元!)

今朝まで25元のドミトリーにいたので驚きの金額ですが、
日本円にしたら3000円ほど。

宮里青年泊まることにしました。

その晩は久しぶりにバスタブに浸かり、ゆっくり旅の疲れをいやすのでした。



つづく



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宮里青年物語*アジア編28

2010年03月09日 10時36分43秒 | 宮里青年物語*アジア編
【 宮里青年物語*アジア編 28 】

三線を持った宮里青年の、アジアの旅のお話です。

1999年2月の旅の記録。

昨日旅行保険証を手に入れた宮里青年、敦煌へ向かいます。

9時発のバスに乗るために長距離バスの乗り場まで。

実際に出発したのは9時45分。中国的です。

席のない人間がいっぱい乗っています。
(長距離バスなのに!)
80人以上は乗っているようにみえます。
玉門に12時頃到着。
郊外まで走り、しばらくしてバスは止まりました。

そこで人がぞろぞろ降りていきます。
立っていた人はいなくなり、たちまちバスはすきました。

バスはふたたび走り出すと、今度は公安の検問所が。

バスに乗り込んできてチェックが終わると降りていきました。

チェックを受けたバスは走り出しましたがノロノロ運転です。

少し先に人が集まっています。

どうやら先ほど降りた人たちです。

検問のチェックをくぐり抜けるために、降ろして先回りをさせていたのでした。

またまたバスは大勢の人を乗せ敦煌目指して走り出しました。


つづく



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