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沖縄三線宮里道場☆

美ら島沖縄大使(沖縄県観光大使)ハイサイ!ウチナータイム!編集長
「書いて、話して、歌って」沖縄の魅力を発信してます😊

宮里青年物語★50

2010年01月08日 16時02分00秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語★50 】

今日も宮里青年と、アルバイトのお話です。

宮里青年、渋谷区の選挙管理委員会でアルバイトをしたことがあります。

時期は青島さんが都知事に当選したときです。

投票日までは不在者投票の受付。
当日は開票作業の手伝いです。

選挙というのは、お祭りみたいなものですね。
独特の熱気があります。

百枚単位で束ねられた投票用紙を、運んで積み上げていきます。

自分自身はたいしたことをしていないのに、
重要な場面に居合わせたという高揚感を、宮里青年は感じていたのでした。

このアルバイトいらい、宮里青年は投票を欠かさずに行くようになりました。


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【沖縄三線宮里道場/三線教室】
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宮里青年物語★48

2010年01月06日 11時19分43秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語★48 】

今日も宮里青年と、アルバイトのお話です。

宮里青年がやったアルバイトで、かわったものをご紹介しましょう。

宮里青年は、夏休みの小学校の夜の見回りというのをやったことがあります。

小学校に泊まり込んで、誰もいない校舎を見回るのです。

見回る時間が決められていて、それ以外の時間は宿直室で待機です。

宿直室はクーラーが効いていたので、
毎日扇風機でうんうんいいながら寝ていた宮里青年には、とても快適な環境なの
でした。

問題はただひとつ。

校舎が怖いのです・・・。

夜の学校はとにかく不気味です。

トイレも含め、すべてをみまわります。

子供の頃、お化け屋敷に入ったはいいものを、怖くなって入り口から出てきたぐ
らいの恐がりです。

懐中電灯片手に歩きながら、どうか何も出てきませんように、と祈りながら歩く
宮里青年なのでした。




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宮里青年物語★47

2010年01月05日 08時16分15秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語★47 】

今日は宮里青年と、アルバイトのお話です。

新聞配達をやめてしまった宮里青年。
学費や生活費を稼ぐため働かなくてはいけませんでした。

コンビニの深夜勤務のアルバイトを中心に、働き始めました。

お客さんは夜更けになると少なくなります。

お巡りさんが巡回しにきてくれて、
仲良くなったりしました。

いつも買い物に来てくれて、あいさつもしてくれるお兄さんに銭湯であったら、
背中に立派な絵がありました。

早朝来るお客さんたちは、買うものがだいたい決まっていました。

ピンポーン♪というチャイムでそんなお客さんが入ってくると、
宮里青年はすかさずいつも買ってくれるタバコをレジに並べておきました。

いつも決まってタバコと缶コーヒーを一缶買ってくれるお客さんが、
ある日2缶レジに持ってきました。

「今日は2缶なんですね」と宮里青年が声をかけると、

「お兄ちゃんに」と、宮里青年にその缶コーヒーをくれました。

宮里青年、仕事を認めてもらえたようで嬉しくなるのでした。



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宮里青年物語★46

2010年01月04日 22時42分27秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語★46 】

今日は宮里青年と、プラネタリウムのお話です。

大学が渋谷にあった宮里青年。
よく五島プラネタリウムに星空を見にいきました。

東急文化会館にあったこの老舗のプラネタリウムには、
東京の街並みのシルエットが描かれていました。

イスに座って投影を待っている間、
建物のシルエットを見ながら方角を確認しました。

太陽が西の空に沈むと、満天の星空があらわれます。

解説員の方が星空を案内してくれます。

獅子座の解説では、?を反転させた形で、
「獅子の大鎌」と呼ばれる星の並びがあると話しています。

ハテナの反対ですから、ナテハですね。
なんてことを解説員の方は言ってます。

宮里青年、この解説で獅子座を覚えました。

疲れているときは眠ってしまうときもありましたが、
それでもプラネタリウムに行っていた宮里青年なのでした。



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宮里青年物語★45

2010年01月03日 13時14分12秒 | 宮里青年物語★
【宮里青年物語★45】

今日も宮里青年と、旅のお話です。

旅人良心小屋で知り合った人たちと またどこかで会おうと別れ、
宮里青年は四万十川をふたたび歩き始めました。

四万十川は悠然と流れています。

何日も川を見続けて歩いてきたので、なんとも言えない感情が育っていました。

四万十川を擬人化して見ていました。

たくさんの支流を受け入れて大きな流れとなる様子が、人の人生のようにも感じ
ます。

歩き始めて二週間。

ついに海にたどり着きました。

海は見慣れているはずなのに、
四万十川がそそぐ海がとてもとても大きく見えました。

浜でテントをはり、海を見ながら最後の夜をすごしました。

波の打ち寄せる音を聞きながら、旅を振りかえる宮里青年なのでした。





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宮里青年物語★44

2010年01月02日 15時02分02秒 | 宮里青年物語★
【宮里青年物語★44】

今日も宮里青年と、旅のお話です。

宮里青年は、旅人良心小屋にしばらく滞在することにしました。

旅人良心小屋は村の方のご好意で解放されている小屋で、広くはありません。

それでもテントばかりで寝ていた身にとっては、畳の上は快適なのでした。

旅人には独自のネットワークがあり、
出会うと情報交換をします。

ケータイはまだまだ。メールなんかしたことのない時代です。

この口コミという情報伝達手段は、
アナクロでありながら正確で有益な情報を入手できるのでした。

旅人良心小屋にはウワサを聞きつけて、いろんな人が立ち寄っていきました。

自転車の人、歩きの人(日本縦断中)、カヌーの人・・・。

夜、四万十川で捕れたテナガエビをつまみに、
栗焼酎ダバダ火振無手無冠を飲みながらの会話が、宮里青年には刺激的で楽しい
のでした。


つづく


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宮里青年物語☆43

2010年01月01日 17時35分45秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語☆ no.43 】

今日も宮里青年と、旅のお話です。

歩き始めて数日経ちました。

先を急ぐ旅ではないので、気に入ったところがあればそこで立ち止まりザックを
降ろして眺めています。

なので休憩ばっかりです。

四万十川は大河の顔となっていました。

ゆったりと蛇行を繰り返しながら、静かに流れています。

洪水で流されてしまわないために作られた沈下橋が、
四万十川らしい景色をつくっていました。

ある集落にたどり着くと、
「旅人良心小屋」という小屋がありました。

そこには宮里青年と同じような旅人が集まっていたのでした。


つづく



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宮里青年物語☆42

2009年12月31日 10時20分31秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語☆ no.42 】

今日も宮里青年と、旅のお話です。

宮里青年、四万十川の源流点にいます。

沢から湧き出るこの水が、やがて大きな流れになり海にそそぐ姿を、
この目でしっかり見てやろうと思いながら歩き始めました。

源流部は川と歩ける道が遠く流れを下に見ながらとなりましたが、
轟くような水の音が迫力を持って聞こえてきました。

やがて川幅が広がり、それにそって道路も立派になってきました。

季節は夏。
セミの鳴き声がどこまでも続きます。

山を削る工事車両が通るぐらいで、めったに車は通りません。

宮里青年、道路の真ん中を歩きながらテクテク歩いています。

山は青く、空にはトンビがゆったりと円を描いているのでした。

つづく



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宮里青年物語☆41

2009年12月30日 20時31分53秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語☆ no.41 】

今日も宮里青年と、旅のお話です。

宮里青年、歩く旅もしました。

テントや寝袋などが入ったザック(約20キロ)をかついで、
テクテク歩いていきます。

思い出に残っているのは、高知の四万十川を歩いた旅です。

全長196キロある四万十川の源流は、
不入山の中腹にあります。

バスで近くまで行き、歩いて源流点まで。

その四万十川の源流点から、広い海まで宮里青年は歩いたのでした。

つづく


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宮里青年物語☆40

2009年12月29日 13時08分00秒 | 宮里青年物語★
【 宮里青年物語☆ no.40 】

今日は宮里青年と、旅のお話です。

宮里青年の旅の手段は自転車でした。

のんびりしたスピードと、自分の力で漕いだぶんだけ進むというのが好きなので
した。

人に道を聞いたりたずねたり、
その土地の方に話しかけやすいのも自転車の旅の魅力です。

テントと寝袋をつんでの旅なので、気楽なのも良いのです。

日が暮れかけてきた頃、その日の寝床を探します。

河原や、公園、平たくて景色が良ければOKです。

ごはんを炊いて、夕ご飯。

宮里青年、バーナーでソーセージ炙ったりしながらビールを飲んでます。

空は星が瞬いています。

ひとりの寂しさが心地良いのでした。


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