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70の瞳

笑いあり涙あり、36人の子どもたちが生活する児童養護施設「さんあい」の出来事や子どもと職員の声をお聞きください。

中高生学習会

2025-06-27 19:27:02 | 愛すべき子どもたち

夕飯が済み、夜のとばりが下りる頃、中高生たちが三々五々、交流ホールに集まってきました。
そう、今日は中高生学習会です。
定期試験を前にして、お部屋には幼児や小学生がいて落ち着かない、集中できないという中高生を応援するべく、職員の中の学習支援タスクチームが勉強会を開催しました。

子どもたちは皆、それぞれの課題を持って自分で取り組むのが基本ですが、質問が出た時のために職員はパソコンも用意して、待機します。

職員の中には教員免許を持っている者もいます。でもすべての教科、分野に対応できるわけではありません。大切なのは、集まって学習会をすることで、同じタイミングで試験と向き合う仲間たちがいること、それを応援している職員がいることを感じられることです。

みんな頑張れ~!!


夏草や・・・

2025-06-17 18:52:38 | 愛すべき子どもたち

梅雨に入り雨が続いたと思ったら、今度は一気に真夏の日差しがやってきました。今年、開所した地域小規模児童養護施設は敷地が広く、たくさんの庭木もあるので、草刈りや庭木の剪定が大変だろうと想像していたのですが、案の定、葉や枝が一気に伸び始めました。庭木には毛虫もついて、子どもたちを脅かす存在にもなり始めたので、熱中症にならないよう、朝の早い時間に職員総出で草刈りと枝の剪定を行いました。

ただ職員だけでは埒が明かないなぁと頭を悩ましていたところ、強力な助っ人が現われました。

ご近所の吉田造園さんが、ボランティアでケヤキなど大きな木の枝を落としてくださいました。ありがとうございました。

留まるところがなさそうな暑い夏の始まりですが、熱中症にはくれぐれも気を付けて、お仕事を続けてください。


梅雨入り

2025-06-10 15:07:04 | 愛すべき子どもたち

関東地方も梅雨入りしました。まだ6月なのに連日猛暑だったので、雨が降ってほっと一息ではありますが、子どもたちの安心、安全を脅かすゲリラ豪雨だけは勘弁してほしいと心から願います。

雨が降って嬉しいのは人間だけではありません。さんあいの敷地の片隅にあるアジサイたちもかわいい花びらを広げて喜びを表現しています。

朝、そんな花たちを摘んで、子どもたちは保育園に登園しました。そう、今日は花の日です。商業ベースでは8月7日が「ハナ」の日なのだそうですが、さんあいの子どもたちが通う保育園では、6月の第2日曜日に近い日に「花の日」をします。アメリカのプロテスタント教会の行事にちなんで、子どもたちが花を持ち寄って近隣のお世話になっている方々に届ける、というものです。アジサイの花を見ていると、野の花でさえも神様は用いて、人の心を和ませてくれるものだと思います。

午後、帰園した子どもたちに「どうだった?」と尋ねると、「(花をお届けした方から)お菓子もらったよ!」と嬉しそうに見せてくれました。交流の機会を取り持ってくれたアジサイの花たちにも感謝です。


大盛況!さんあい祭り

2025-06-01 18:20:43 | 愛すべき子どもたち

子どもたちの祈りが通じたのか、前日の大雨が嘘のように晴れた6月1日の創立記念日。心地よい風が吹く中、さんあい祭を開催することができました。

開会式の冒頭は理事長挨拶。今年は創立49周年、そして来年は50周年。半世紀、さんあいを支えてくださった方々への感謝の言葉が述べられました。

創立者である名誉園長からのご挨拶。この地に撒かれた一粒の麦が今日まで育ち大きくなったことに感慨もひとしおです。

子どもたちから各部屋の出展内容の紹介。「みんな来てね~」

売り上げの一部は、能登半島地震、タイの児童養護施設、そしてさんあい卒園児のアフターケアに使われることも紹介されました。

そしてアトラクションのはじまり、始まり。キッズダンスは、チームごとに衣装も踊りもきらびやかです。

櫛挽鳴子会による太鼓の響きが祭りの気分を盛り上げます。

それぞれのお部屋の出店ではゲームに興じる人が絶えません。お目当ては子どもたちが用意した豪華(?)景品です。

自分たちのお部屋に人を集めるべく、子どもたちの中には自ら広告塔になる子も。

ボランティアの皆さんにも手伝っていただき食べ物、飲み物も販売。

新鮮な野菜の販売。今年は昨年以上に様々な種類の野菜がそろいました。

最後はインカ先生率いるヒップホップ・ダンス。African Beatです。

天候も最後まで守られ、昨年以上の来場者に来ていただいたことから、販売物も予定よりも早く売り切れるほどでした。

来年は創立50周年の記念の年。皆で元気にまた再会できることを祈りつつ会を閉じることができました。


フレ~、フレ~!!

2025-05-26 10:44:51 | 愛すべき子どもたち

「フレ~、フレ~!!」中庭に子どもたちの声が響きます。以前は運動会と云えば秋の行事でしたが、最近は諸行事との兼ね合いなども考慮してか、春に実施する学校も多いようです。さんあいの小学生達が通う学校でも同様で、この週末に運動会が実施されました。子どもたちの中庭での遊びも学校の延長で応援合戦です。

 

そして本番。職員は手分けをして担当児童の応援に駆け付けます。同室の子どもでも紅組、白組と同じ組になるとは限らないので、職員も両方の応援をしなければなりません。

実力を発揮できた子、できなかった子、実力以上の力が出た子と様々ですが、競技に参加をしてがんばる姿を見られれば、それだけで十分。みんなにメダルをあげたい気分になります。


アニマルクラブの話し合い

2025-05-18 16:48:35 | 愛すべき子どもたち

今日は今年度初めてのアニマルクラブの話し合いがありました。いつもこの時期にやるのは、新たに部員になりたい子や部を卒業する子に少し時間を与えてから決めさせるためです。 なので今日の話し合いでは、新たに部員になった子の紹介、年間目標、年間活動計画、班分け等が議題でした。子どもたちは、時々ふざける子もいましたが基本真剣に意見を出していました。そして最後は多数決で決めてゆきました。新たな活動としては、ハムスターを飼うことが決まりました。このハスムターは一人の子が飼い主になり、他の子は必要に応じてその子をサポートするというやり方です。初めての取りくみですが、これが成功すれば他の子にも広げてゆきたいと考えています。 このように子どもと動物の1対1のセラピー効果にもチャレンジして行きたいと思います。

 

今年度は、36名中14名がクラブのメンバーになりました。


職業選択

2025-05-13 11:27:31 | 愛すべき子どもたち

日本国憲法第22条に「職業選択の自由」が謳われているとおり、現代の子どもたちには自ら選んで様々な職業に挑戦をする権利があります。
施設で暮らす子どもたちも、好きなモノ/コトを見つけて挑戦をしてほしい、職員もその応援をしたいと思っているのですが、なかなか具体的な仕事のイメージが持てない子が多いのも事実です。

そこで重要となるのが実際に仕事をしている人と会うこと、その人をロールモデルとすることです。

先日は、そのロールモデルの一人、現在、警察に勤務をして白バイに乗っている卒園生が同僚を伴い来園してくれました。実際に白バイに乗ったり、直接話をする機会を得た子どもたちは大喜び。


また連れてきてくれた同僚は女性でした。女性だから、〇〇だから、と以前は挑戦することを阻む社会の偏見も多くありましたが、それらを乗り越えてきた先輩として、こちらもロールモデルとしてほしいなと思いました。

忙しい中、さんあいの子どもたちのために来園してくださった先輩方、ありがとうございました。

 


こどもの日の遊び

2025-05-07 14:50:32 | 愛すべき子どもたち

 こどもの日、子どもたちは前日に楽しいイベントに参加したので、ゆっくりと休みを過ごしていました。日が傾きかけた午後、庭で楽しそうに遊ぶ小学生たちの声に誘われるように外に出てみると、庭の隅で何かを必死に探す子たちがいました。何をしているのか聞くと「宝さがし」をしているのだといいます。

「宝さがし」は昭和の遊びだと思っていましたが、さんあいの子たちは間ではブームが復活しているようです。勿論、現代っ子なのでネットやゲームで時間を過ごすことが多いここの子たちですが、いつも仲間がいるので、みんなで楽しむ遊びをするのも好きなようです。誰が教えたわけでもないのですが、隠す側と探す側の2つのグループに分かれ、早く全部宝を探したチームが勝ちです。今回の宝はおもちゃのシャベルだそうです。彼らが真剣に遊ぶ姿を見ながら、子どもたちの遊びの原風景を思い出し嬉しくなりました。 こどもの日、子どもたちに感謝です!

ここが怪しそうだねー?

みーつけた! お宝は雨の排水管の中にあったようです。


JSF交流イベント

2025-05-04 17:36:59 | 愛すべき子どもたち

連休の中日、青空の下、一般社団法人JSF様が昼食の提供、カットとネイル体験を企画してくださいました。

まず主宰の國府田様からのご挨拶。「未来ある、こども達に笑顔を」との思いを持つ職業人の集まり。様々な会社の協賛も募って活動をしているとのことです。

子どもたちにと文房具や玩具のプレゼントも用意してくださいました。

そして焼きそばや焼き鳥のいいにおいがしてきました。お待ちかねの昼食時間です。普段は街中のお店で働いておられるプロの方々が、子どもたちのために腕を振るってくださいます。2回、3回とお替りをする子が何人もいました。

お昼を食べ終わったところで、午後からはカットとネイル体験。こちらもメンバーの中で普段プロとして働いておられる方たちが、その技を子どもたちのために無料で提供してくださいました。

明日の子どもの日を前に、特別な休日になりました。ご奉仕をいただきましたJSFの皆様に心より感謝申し上げます。


カラス襲来

2025-04-25 17:41:04 | 愛すべき子どもたち

ぶどうの木で事件発生です!ポニーちゃんが無抵抗なのを良いことにカラスが侵入、たいせつな餌を突いていることが発覚しました。

ポニーちゃんがトイレのために出入りする穴を使って入り込んだのです。足跡ならぬ、糞の跡がしっかりと証拠として残されています。

犯人は余裕綽々で逃走中です。

いつもみんなで注意をしていたのですが、ポニーちゃんの餌が出ているのを狙われました。夜陰に乗じて侵入することが多いので、ポニーちゃんの餌は、夜間は箱の中にしまうことで再犯防止に努めます。