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スマホ関連 火災 事故

2016-04-29 17:36:54 | パソコンで得られる役立ち情報
1.スマホ関連事故 多いのは
・充電用コネクター周辺の事故 67件
・電池パックに関する事故 47件
・本体 35件
・モバイルバッテリー 33件

2.主な事故事例
①コネクターに力が加わり、コネクター内部が変形しショートして発煙・発火
平成25 年 7 月30 日(神奈川県、30 歳代・男性、拡大被害、使用期間1 年)
【事故の内容】
スマホを充電中、ACアダプターの充電用コネクターが焼損し、ソファーが焦げた。
【事故の原因】
コネクター部に力を加えたため、コネクターピンとコネクターシェル(金属)が変形して接触状態となり、スパークが生じ、コネクター樹脂が焼損したと考えられる。

② コネクター差込口に液体等が浸入しショートして発煙・発火
平成26 年5 月8 日(神奈川県、30 歳代・男性、軽傷、使用期間1 年未満)
【事故の内容】
スマホを充電中、スマートフォン及び周辺を焼損する火災が発生し、1 人がやけどを負った。
【事故の原因】
AC アダプターの充電用コネクターに液体が付着していたため、コネクターピンとコネクターシェル(金属)の間でショートして異常発熱し、スマホ及び周辺を焼損した
と考えられる。

③ 電源プラグとコンセントのすき間に金属等の異物が接触したため、ショートして発煙・発火
平成25 年5 月25 日(熊本県、10 歳代・女性、拡大被害、使用期間1 年未満)
【事故の内容】
スマホを充電中に異音がし、AC アダプターとテーブルタップの接続部が焦げた。
【事故の原因】
ACアダプターの電源プラグとタップのすき間に金属等の異物が入り込んだため、プラグ間がショートし、スパークが生じて焦げたと考えられる。

④ 外力(落とした、分解した、ペットがかんだ等)により電池パックが変形し、ショートして発煙・発火
平成22 年7 月12 日(奈良県、年齢・性別不明、拡大被害、使用期間不明)
【事故の内容】
携帯電話機を充電中、携帯電話機及び周辺が焼損する火災が発生した。
【事故の原因】
過去に、放し飼いの犬にかまれた携帯電話機を2 回交換したことがあった。
今回も携帯電話機を犬がかんだことにより、電池パック内部の電極がショートし、異常発熱が生じて破裂し、火災に至ったと考えられる。

⑤ コードに対する過度な繰り返しの引っ張りや屈曲・荷重の負荷で断線・ショートし発火
平成25 年8 月1 日(福岡県、10 歳代・男性、軽傷、使用期間1 年未満)
【事故の内容】
スマホを充電中、AC アダプターのコード部分と毛布が焦げ、充電用コネクターを抜く際に指にやけどを負った。
【事故の原因】
AC アダプターのコード部分に過度なストレスを繰り返し加えたため、芯線が断線してショートし、異常発熱したことにより、焼損したと考えられる。

2.スマホ関連の事故の防止
事故を未然に防ぐためには、以下の点に気をつけて、製品を正しく使用することが重要です。
また、不具合や故障が判明した時は、使用を中止して、お買い求めの販売店、もしくは通信事業者や製造事業者に相談してください。

(1)充電用コネクターについて
①充電用コネクターは接続の方向を確認して、まっすぐ差し込む
充電用コネクターを接続する際は、まっすぐ差し込んでください。
また、接続方向が決まっている場合は向きを確認して接続してください。
通常、上下逆さまに挿入できない構造になっていますが、無理に逆さまに入れようとすると、コネクター内部が変形し、端子間がショートして発熱、発火するおそれがあります。

②一度曲がってしまった充電用コネクターは使用しない
コネクター部分が曲がってしまった充電用コネクターは使用しないでください。
手などで戻しても、コネクター内部が変形してしまい、使用を続けると端子間がショートして発熱・発火するおそれがあります。(別紙2 参照)

③充電用コネクター内部に液体や異物が入らないよう注意する
ケーブル及び機器のいずれのコネクター部分にも液体(汗や飲料水等)や異物(細かいゴミやホコリ、金属片等)が付着しないよう注意してください。
また、接続前に異物等が付着してないか確認してください。
コネクター内部に液体や異物が入ると、端子間がショートして発熱・発火するおそれがあります。

(2)電源プラグ(AC アダプター)について
①電源プラグはコンセントやテーブルタップにしっかり差し込んで使用する
電源プラグとコンセントの間にすき間ができないようにしっかり差し込んでください。
すき間があると、金属等の異物が入りプラグ間でショートして発熱・発火するため危険です。

②電源プラグを抜くときはコードを引っ張らず、必ず電源プラグを持って行う
コードを引っ張って電源プラグを抜くと、コードに過度なストレスがかかって被覆やコードそのものが損傷し、ショートするおそれがあります。
また損傷したコードはそのまま使用せず、必ず新品に交換してください。

③電源プラグとコンセントやテーブルタップの間にたまったホコリや汚れは定期的に取り除く
充電用コネクターと同様に、電源プラグとコンセントやテーブルタップの間にホコリや汚れがたまらないように注意してください。
プラグ間でショートして発火し、火災に至るおそれがあります。

(3)スマホ等本体の取り扱いについて
①衝撃を加えない
スマホ等に衝撃を与えないでください。
外部からの衝撃で電池パックが変形して、内部の電極がショートし、破裂・発火に至るおそれがあるため注意が必要です。

②膨らんだ電池パックは交換する
スマホを長期間使用していると、電池パックの内部が劣化して、電池パックが膨らむことがあります。
電池パックが膨らんだ場合は、使用を継続せずに交換してください。
そのまま充放電を繰り返すと内部の劣化が進行し、発煙・発火に至るおそれがあります。

③熱くなった本体に長時間触れない
スマホや携帯電話機を長時間使用したり、充電しながら使用していると本体が熱くなることがあります。
熱くなった本体に長時間触れていると低温やけどになるおそれがあるため注意が必要です。
特に、就寝時にスマホを使用してそのまま寝てしまい、肌に長時間触れて低温やけどを負ったという事故も発生しているため、就寝時のスマホの使用には十分に気をつけてください。

④音量に注意する
通話時のスピーカーホンや音楽等再生時のイヤホンを使用するときは、音量の大きさに注意してください。
大音量で使用していると難聴になるおそれがあります。
また、ハンズフリー通話時はスピーカーから大きな音が出る場合があるため、耳から離すなど、注意して使用してください。

[出典]
nite【製安プレスリリース】スマホ等及びその周辺機器の事故にご注意ください 平成28年4月28日
http://www.nite.go.jp/jiko/chuikanki/press/2016fy/prs160428.html