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「鬼滅の鬼組織は実在する」あなたの隣にいる"鬼化する社員"の危険な兆候5つ

2020-12-07 08:51:13 | 日記

下記の記事はプレジデントオンラインからの借用(コピー)です
上弦も下弦もいる…『鬼滅の刃』人喰い鬼と同類の会社員の特徴5つ
『鬼滅の刃』が大フィーバーだ。新型コロナによる影響下にある日本経済は、ある意味『鬼滅の刃』によって救われる一面もあるのではないだろうか。
漫画『鬼滅の刃』最終巻は12月4日に発売
筆者もコロナ禍において、時間的余裕が生まれ、ふとAmazonプライムに出てきた『鬼滅の刃』のアニメが目に止まり、第1話を観たが最後、一瞬にして惹き込まれてしまい、全26話を2日間で視聴し、さらには映画館で劇場版『鬼滅の刃』無限列車編も見たのである。
このアニメは単純に楽しい、面白い、感動したというだけではなく、企業研修を日々行っている筆者にとって、企業と会社員の関係性について重なって見えたのである。
このアニメは単純に語るならば「人と鬼」の戦いである
鬼の組織は「鬼の祖である鬼舞辻無惨きぶつじむざん(組織トップ)」によって、さまざまな鬼(社員)で構成されている。鬼たちは、トップに気に入られるために日々活動をしている。鬼の組織内階級は、上弦と下弦と分かれ、それぞれ6階級で計12階級ある。これは十二鬼月と呼ばれている。
さしずめ、主任、係長、課長、部長、エリア部長、執行役員のそれぞれに代理がいる12階級と似ている。鬼組織では、トップに嫌われて移動させられたり、鬼が倒されて欠員ができたりすると、その空席に別の鬼が入れるようになっている。
このような鬼組織のトップである鬼舞辻無惨の部下である鬼たちへの言葉に次のようなものがある。
「全ての決定権は私にあり 私の言うことは絶対である」
「誰が喋って良いと言った? 貴様共のくだらぬ意思で物を言うな 私に聞かれた事のみ答えよ」
「黙れ 何も違わない 私は何も間違えない 全ての決定権は私にあり 私の言うことは絶対である お前に拒否する権利はない 私が“正しい”と言った事が“正しい”のだ」
完全なトップダウンによる、指示命令による厳格な組織である。そのような鬼組織では、鬼たちは皆、自分の役割はトップのためにあると考えていく。または、心の奥底に疑心をもちつつも、それを隠し現状肯定し続けることで、自分の存在意義を明確にしていく。
そういった鬼たちもかつては人間であった。しかし、ある背景から、鬼へと“堕ちて”いったという経緯がある。では、そういった鬼たちにはどのような特徴があるだろうか。そして、実際のビジネス社会にも実在する鬼的な社員の特徴とは何か。
なたの隣にいる“鬼化する社員”の危険な兆候5つ
<『鬼滅の刃』の鬼と鬼的なビジネスパーソンの5つの特徴>
1)嫉妬深い
鬼は、人が持っているものを欲しがり、それを執念深く追いかける。自分にないものに対して強烈な嫉妬心を持ち、奪おうとする。例えば、蜘蛛の巣編に登場した鬼「累」による「君(主人公の竈門炭治郎)の妹(禰豆子)を僕に頂戴 おとなしく渡せば命だけは助けてあげる」という言葉などはその典型である。
自分にはなく人が持っているものを欲しがるのではなく、自分の持っている長所や能力、また、所有物に満足するという「足るを知る」という言葉とは縁遠い。
企業内であれば、人の昇進を羨ましがることや、人の成功を内心ではおもしろく思わないといったことがよくある。人の成功を見て、それを称賛したり、自分の参考にしたりする人は伸びていく人の典型例であるが、嫉妬心が強く出てしまったり、自分の成長どころか、相手の足を引っ張ってしまうことがある場合は注意が必要である。
出所=劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の公式ホームページより
左側が、猗窩座(あかざ)。凄まじい力を持つ十二鬼月・上弦の参。
2)人のあら捜し(短所探し)をする
これも鬼の特徴の一つである。できない部分を指摘し、それを改善するように過度に求める。手柄を上げたときだけは相手を承認するが、それも、一時的なものだ。
人を育てるためには「長所を伸ばし、短所は責めない」という人材育成の最大原則があり、短所指摘を中心とした育成は、本人に高い自己肯定感を醸成されている場合を除いて、ほぼ失敗に終わることを知っておくといいだろう。業績を上げたときだけ褒めている組織は、やがて衰退していく可能性があるので注意が必要である。
3)個で動き、チームワークという概念がない
鬼は自分の力を誇示できればよく、鬼同士によるチームワークという思いやりや協調性という概念が乏しい。一見、鬼軍団もチームで動いているようではあるが、厳格に階級化された鬼組織では、それは指示命令、さらには命の保証がないという強迫観念から行動している場合が少なくない。
企業においても、組織階級による指示命令系統は重要ではあるが、それが義務で行動しているものであるのか、さらにはリストラという恐怖心を持ちながら行動していないかチェックが必要だろう。
化した人間はハラスメントをしている自覚がない
4)トップの顔だけを見て行動する
鬼たちはまさにトップに気に入られようとして行動している。そしてそのご褒美として、鬼組織ではトップの血がもらえ、昇進できる。組織はトップの決めた方針にしたがって進むことが前提である。そういう意味では、鬼組織も組織としての体をなしている。しかし、その鬼組織では、トップの言葉が全てであり、トップが仮に「(黒いカラス)を見て、あのカラスは白いね」と言ったら、鬼たちは「はい、白いです」というだろう。このような状態であれば、組織が誤った方向に進んでいても、後戻りすることはできない
企業内においても、かつて、白いカラスの話を例にあげて、組織はそうあるべきだといわれたことがある。つまり、トップが言ったことは絶対であり、正しいのであるという発想である。しかし、それが良いとされたのは、はるか昔の20世紀の頃までであり、21世紀になってからは、トップの勘違いや間違いを逆に指摘することで、よりよい組織へと向かっていくべきだとされている。変化の激しい現代では、トップや上司に忖度していては、あっという間に時代遅れになり、その組織は衰退する可能性がある。
出所=劇場版『鬼滅の刃』無限列車編の公式ホームページより
下弦の壱、魘夢(えんむ)。鬼舞辻無惨配下である“十二鬼月”のひとり。
5)ハラスメントに気づいていない
鬼組織では、ハラスメントは日常茶飯事である。特にパワーハラスメントは常態化しており、一歩間違えば命の危険もある中で、鬼たちは活動している。ハラスメントの根底に情はなく、ハラスメントしている鬼たちにはその自覚はない。なぜなら、鬼組織ではそれが“文化”になっているからである。しかし、思いやりや人の情というに出会い、最期になって鬼が、本来の自分のあるべき姿とはどのようなものであったのかということを自覚する。
企業内においても、企業文化といわれるほど、その組織の雰囲気に慣れてしまうと、それが当たり前となる。企業文化が良い面に作用することもあるが、悪い面に作用することもある。厄介なことに、組織内の人はそれに気づくことができない。気づくことができるのは、外部の文化に触れたとき。そのときになってはじめて、自分たちを相対化し、自分たちがいかに世間からずれていたのかということに気づくことになる。
以上、『鬼滅の刃』に登場する鬼組織の特徴とその一員である鬼たちの特徴と、鬼組織に似た社風の企業や鬼的なビジネスパーソンに関して考察した。日本社会には最初は違っても、いつしか鬼の特徴を持った組織や人材に変質していることがあるため、注意が必要である。
激動の時代を迎えた今こそ、成長し続けられる企業とするため、鬼組織を反面教師にしていきたいものである。


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