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世界大戦の新たな火種に。インドvs中国、ミャンマー離島にスパイ基地(釈量子)【言論チャンネル】

2023年06月17日 00時36分04秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

 

世界大戦の新たな火種に。インドvs中国、ミャンマー離島にスパイ基地(釈量子)【言論チャンネル】


◆存在感を増すインド

ここにきて、インドが存在感を増しています。日本の将来を考えれば、
インドとの関係強化は避けられないと思います。

今回は、インドの存在感が高まった背景を見ながら、第三次世界大戦の火種の一つ、
中印対立に注目したいと思います。

(1)インドの人口が世界一に

先月、インドの人口は14億2860万人を超え、中国を抜いて世界一になりました。
中国は1750年以降、ずっと世界一の人口でしたが、インドに抜かれました。
インドの人口は今後も増え続け、2050年までに16億6800万人に達すると言われています。

ちなみに、中国の人口はすでに縮小段階に入っており、2050年までに約13億1700万人に減る見込みです。
しかも、インドは人口の半分が30歳未満という若い国です。30年前の中国に似ていると
思いますが、若い労働力がどんどん供給されるため、経済成長は間違いと思います。
インドのGDPはすでに英国を抜いて世界5位ですが、いずれ上に上がるでしょう。

【参考】2022年GDPランキング上位5カ国
1位(米国)2位(中国)3位(日本)4位(ドイツ)5位(インド)

(2)世界の工場はインドへ

インドにとってさらに追い風であることは、米中対立のもとで企業の「脱中国」が進んでいることです。
アップルはすでに生産拠点をインドにシフトしており、2025年までにiPhone生産の25%をインドで行う予定です。
インドでのiPhoneの販売も増えており、今後、生産拠点だけではなく、市場としての魅力も
増していくのではないかと思います。
中国共産党の一党独裁が続く以上、世界の工場が中国からインドにシフトしていく
流れは止められないのではないでしょうか。
日本企業の本格的なインド進出が始まることを期待したいと思います。

また、報道によると、インドが輸入する原油に占めるロシア産原油の割合は、
2021年には2%だったが、2022年にはほぼ20%に達し、10倍に増えました。
その結果、インドは昨年の会計年度で約50億ドル(約6700億円)を節約することができました。

安いエネルギーを輸入できることは、インドが工業国家へと押し上げることにつながると思います。
(3)ウクライナ戦争のキャスティングボード

経済面だけではなく、外交面でもインドの存在感が増しています。
ウクライナ戦争では米国とロシア、中国の対立が激化するなか、インドは中立の立場を保っています。
このことが、インドの存在感を高めています。インドがどちらの側につくかで
世界の方向性が決まるという、キャスティングボードを握っています。

G7広島サミットでは、グローバルサウスの代表国としてインドも招待され、
6月にはバイデン大統領がモディ首相を国賓として招待します。
こうした事実がインドの存在感が高まっていることを物語っています。

◆カシミール地方を巡る中印の衝突
しかし、インドにとって悩みの種は、中国の存在です。
最近、インドは中国やパキスタンとの係争地になっているカシミール地方で
G20の会合を開催しました。
これに対して、中国はG20の会合をボイコットして反対しました。
カシミール地方を巡っては、中印両軍はこれまでも衝突を繰り返しています。
2020年には中印両軍が衝突し、少なくとも24名が死亡しました。

今年3月、インド陸軍のマノジ・パンデ参謀長は、次のように述べています。

「中国政府は年を追うごとにかなりの部隊増強をしており、実効支配線(LAC)沿いで
飛行場や兵舎など軍事インフラを整備している。中国という全体主義国家は、
多方面からの戦略を用いてアメリカを追い落とし、世界に君臨する超大国になろうとしている。」

インドは北部国境沿いにおいて、軍事インフラの整備も強化し、カシミール地方の東部にあたる
ラダックに通じるトンネルを建設しています。

この地域はヒマラヤ山脈で、冬場は氷点下40度になるそうです。トンネルの長さは
8.8キロで、アジア最大規模と言われています。
現在、トンネルが一部開通し、ラダッカに物資を送れる状況にあり、今後、
全面開通すれば、インド軍の兵士を大量に移送できるようになります。
インドはウクライナ戦争を教訓に「戦争が起きれば数年単位の戦争になる」と見て準備を進めています。

◆大ココ島が新たな火種に

インドと中国の両国とも国境問題について譲歩するつもりは
ないため、いつ戦争が始まってもおかしくない状況です。
これに加えて、今問題になっているのは、中国の海洋進出がインド洋に迫り、
中印紛争の新たな火種になりつつあるという話です。
インド洋のベンガル湾にミャンマーが領有している大ココ島があります。

今年3月末、英国のシンクタンクが「中国がこの島にスパイ基地を建設している」
というレポートを発表しました。
衛星写真を見ると、滑走路がハッキリと写っています。以前は1300メートルしか
なかったそうですが、現在2300メートルまで伸びています。レーダー基地もあります。
滑走路に隣接される形で、二つの航空機の格納庫が写っています。

英国のシンクタンクの分析によれば、ミャンマーは中国と連携しており、
中国は大ココ島を海洋監視の拠点として利用し、将来的に空軍基地にする可能性があるため、
インドの大きな脅威になるだろう、ということです。
大ココ島からわずか55キロメートルの場所には、インドの海洋戦略上、重要な
基地があるアンダマン・ニコバル諸島があります。

もしインドと中国が対立した場合、インドはアンダマン・ニコバル諸島を利用して、
中国の商船を規制し、中東から原油を輸入するルートを封鎖することができます。
中国はこうした事態を想定し、「中国・ミャンマー経済回廊」を建設し、陸路で
原油を輸入できるように対策しています。

この構想は、雲南省の昆明とミャンマー最大都市ヤンゴンやベンガル湾に面する
チャオピュー約1700 kmの区間を高速道路と鉄道で結ぶものです。

ウクライナ戦争の陰で中国は着々と、東シナ海、南シナ海、そして、インド洋まで
覇権を広げようとしています。

中国は、原油の確保を確実なものにするために、ミャンマーに経済回廊をつくり、
大ココ島に軍事基地を構えようとしており、大ココ島が中印戦争の新たな火種になりつつあるのです。
中印対立は世界大戦の火種と言われており、中東から原油を大量に輸入している
日本にとっても他人事では済みません。

◆インドとの友好関係の促進を

このように、インドは経済発展のポテンシャルを持ちながらも、常に中国の脅威に曝されています。
だからこそ、インドは中国を牽制するためにロシアとの関係を維持しています。
インドが置かれた安全保障上の環境は日本も似ています。

しかし、インドがすでに核保有国であることを考えると、日本は憲法9条を改正することも
できず、自衛のための核保有の議論すら始めることが出来ないのは情けないと言わざるを得ません。
さらに、外交面では、まるでNATOの一員だと錯覚しているかのように、ウクライナ戦争に
積極的に協力し、ロシアと敵対関係になりました。
その結果、中国と北朝鮮、ロシアの核保有三カ国と対峙するという、
戦後最大の国防上の危機を迎えています。

インドは英国の植民地だったこともあり、欧米諸国の傲慢さを肌身で感じています。
だからこそ、インドの外交方針は欧米諸国に巻き込まれないための中立だったのです。
一方で、グローバルサウスと呼ばれる国々の声を代表していると言う自負もあります。

日本はそうしたインドの立場を理解しうる立場にあるとともに、仏教的精神を共有する国です。
日本は精神的にも、経済的にも、軍事的にも、インドとの関係を深め、アジアの国々をリードすべきだと思います。
日印関係の更なる強化を目指すことが、中国の覇権を抑止し、
アジアの平和、そして、世界の平和につながると考えます。

執筆者:釈 量子

幸福実現党党首

 


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