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誤った政策につける薬なし――消費税増税法案は破棄すべし

2012年10月31日 14時17分27秒 | リバティ 学園 幸福実現党 関連  

誤った政策につける薬なし

――消費税増税法案は破棄すべし

[HRPニュースファイル442]転載

10月26日、政府は消費増税に伴う中小企業向けの
価格転嫁(てんか)対策の基本方針を決定しました。

「消費税の価格転嫁」問題とは、消費税が増税された場合、
下請けの中小企業は納入先の大企業から値下げ圧力が
かかるため、増税分を十分に価格に上乗せできない状況を言います。

すなわち、消費税が増税された場合、中小企業の利益が
減少し、経営を圧迫する問題が生じるのです。

大企業が地位を悪用して違法に価格転嫁を拒否した場合
(「下請けいじめ」)、公正取引委員会が企業に是正を勧告し、
公表することが柱となっています。
(10/25 日経「価格転嫁拒否なら公取委が是正勧告 消費増税で政府が対策」)

転嫁対策調査官(転嫁Gメン)を各省に置き、価格転嫁を拒否し
下請けいじめをしている企業がないかの情報を集め、電話や
メールで中小企業経営者らの相談を受け付ける窓口も内閣府に
設置するとしています。

政府は、年末までに価格転嫁対策の詳細を決め、来年の
通常国会に関連法案を提出する方針です。

これらの対策は、消費税率を8%に引き上げる2014年4月の
半年前にあたる13年10月から16年3月末までの時限措置と
しています。

また、複数の企業で増税分の製品価格への上乗せを取り決める
「転嫁カルテル」や、表示方法を取り決める「表示カルテル」
に対しては、公取委に事前に届け出た場合は独禁法の適用除外
として認める方針です。
(10/26産経「消費税増税時の価格転嫁中小企業の不安払拭へ『調査官』」)

中小企業が消費増税分を価格に転嫁できない問題は、
当HRPニュースでも度々取り上げてまいりました。

中小企業庁が2002年に実施した調査によりますと、売り上げ
規模が小さくなればなるほど、「価格に消費税を転嫁できない」
と答える事業者の比率が高いことが分かります。

売上3000万円以下の事業者の、なんと52%の事業者が
「完全な転嫁はできない」と答えています。そして30%の事業者が
「ほとんど転嫁できない」と答えています。

この問題一つとっても、消費増税が中小企業にとって大打撃と
なることは必須で、未だデフレを脱却できていない現時点で
消費増税は断じて行ってはならないと考えるのが常識的判断で
あります。

しかし、民主党政府は、消費増税ありきで、増税するためには、
価格転嫁対策を新たに税金を投入してでも行うというのです。

経済評論家の近藤駿介氏は、今回の政府の対策で、大企業が
「増税に乗じた下請けいじめ」を止め、下請け企業の正当な
価格転嫁を認めるということは、「立場の弱い一般消費者」
への販売価格が上昇するということに他ならないと指摘して
います。
(10/25「消費増税に伴う中小企業向け価格転嫁対策~誤った
政策につける薬はない」)

そして、立場の弱い一般消費者が出来ることは、より安いものを
買うか、購入量、購入回数を減らすかしかないとして、政府の
「消費増税ありき」の姿勢を批判しています。

さらに、同氏は、企業側の「抜け道」として「税額」ではなく、
「製品単価」を下げさせる形で消費増税分を下請けにかぶせる
ことができると指摘しています。

政府は「製品単価」を引下げさせ、満額「税額」を支払う行為も、
「増税に乗じた下請けいじめ」と認定するつもりなのでしょうか。


自由主義経済のなかで、大企業が下請け企業に対して、消費増税
によっても税込購入単価が変わらないように「製品単価」引下げ
を要求することを、新たに制定する法律で規制できるのでしょうか。

政府は正義の味方となって中小企業救済を謳っても、一方で
消費者負担が強いられ、さらに日本の自由主義経済を統制下に
おくような「大きな政府」が敷かれ、新たな行政コストに税金
が投入されます。消費税増税には、もはやつける薬はないと
いうことです。

野田首相は、臨時国会召集日の29日、衆院のみで
所信方針演説を行いました。

所信表明演説の中で首相は、日本経済の再生こそが、
野田内閣が取り組むべき現下の最大の課題と強調しま
したが、これは景気弾力条項をクリアし、晴れて消費税を
予定通り増税したいという本音が聞こえてしまうのは
私だけではないでしょう。

幸福実現党は、消費増税ありきの考えの間違いを指摘し、
あくまで消費税増税法案の破棄を求めてまいります。

最後に、前述近藤氏の言葉で締めくくります。

「誤った政策に効果のある薬を用意するよりも、誤った
政策を撤回する方が、社会的コストが安いことは明らかである。

誤った政策につける薬はない。」

(文責・加納有輝彦)

 

 

                                

 

 



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